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今日のアフリカ

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コンゴ民主共和国

2018/01/04/Thu

12月31日、カトリック教会の呼びかけにより、キンシャサ、ルブンバシなど大都市で抗議デモ実施。2017年内に選挙実施することを決めた2016年12月31日の協定(サン・シルベストルの協定)が遵守されなかったことへの抗議の意思を示すもの。これに対して政府は抑圧姿勢で臨み、ルモンド紙の報道によれば、少なくとも8人が死亡し、81人が逮捕された。政府はインターネットを切断したり、Lingwala地区の教会に野党指導者のフェリックス・チセケディが現れると催涙ガスを発砲するなど、デモの抑え込みに注力した。1月2日、カトリック教会のモンセンゴ大司教は、治安当局の行動を「野蛮」であると強く非難した。コンゴのカビラ大統領は2016年12月に任期切れしたが、選挙が実施できないことを理由に、その座にとどまり続けている。現在、選挙管理委員会(CENI)は2018年12月の選挙実施を約束している。従来、カトリック教会は政府と野党の仲介役を果たしてきたが、今回のデモとその後の対応では政府に批判的な姿勢を鮮明にしている。