社会論入門に関連するお知らせ

社会論入門のための参考図書

2006年度「社会論入門」を受講した学生の皆さん、1学期、2学期の1年間、よくがんばってくれました。教員の私たちも、多言語・多文化社会論入門という講義を初めて開講するにあたって、不安もあり、試行錯誤もありましたが、受講生の皆さんの成長ぶりを見て、大変に心強く感じています。

さて、社会論入門の講義を振り返るとともに、Add-On Programの他の講義への橋渡しとして参考になる図書を何冊かあげておきます。皆さんの理解をさらに深め、問題意識をより高めるための手助けとしてください。これから来週にかけて、すこしずつ、増やしていく予定です。

1. 依光正哲(編著)『日本の移民政策を考える―人口減少社会の課題』明石書店.2005年.
2. 真田信治・庄司博史(編)『事典 日本の多言語社会』岩波書店.2005年.
3. 梶田孝道, 丹野清人, 樋口直人『顔の見えない定住化 : 日系ブラジル人と国家・市場・移民ネットワーク』名古屋大学出版会.2005年.
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1月30日の授業終了

今週は、社会論入門の今学期最後の授業です。1月23日の授業で提出してもらった質問をグループごとに整理して掲載したので、各グループは質問シートを読んで、それに対する回答を発表してもらいました。回答のプレゼンテーションに対しては教員による評価をおこないます。プレゼンテーションは、先週の方法に準じたものとし、各グループの持ち時間(7分)以内に終了してもらいました

今日のコメントシートには、2学期全体へのコメントを書いて、明日の午後5時までに319に提出してください。なお、コメントに書かれた文の一部は、今後、センターの広報に使わせてもらうことがあります(氏名は出しません)。

1. チームCATS 定住外国人青年の再犯防止
2. Ca+ 三鷹市でのJSL児童への学習支援
3. どっとコミュ 府中市在住の外国人への住居提供
4. エルモ 外国籍児童生徒にかかわる教師への支援
5. おたすけ隊@災害 府中市における外国人への防災支援
6. El grupo de education 外国人集住地区における保護者と教師への教育支援
7. Fair Workers フィリピン人看護師・介護士と日本人サイドとのかけはし
8. チーム・キングカズ 働きながら学習というコンセプトによる外国人労働者の支援
9. The まり藻 帰国子女に対応した海外での日本語教育

この2学期の間にとても大きな成長が見られたと思います。2学期の間お疲れ様でした。

1月30日の課題

1月23日の授業で提出してもらった質問をグループごとに整理して掲載しています。各グループは質問シートを読んで、それに対する回答を次週1月30日の授業までに準備してきてください。1月30日の授業は、回答のプレゼンテーションに対して評価をおこないます。プレゼンテーションは、今日の方法に準じたものとし、各グループの持ち時間(5分程度を予定)以内に終了できるようにしてください。

下のグループ名をクリックして、質問シートのファイルをダウンロードしてください。
1. チームCATS 定住外国人青年の再犯防止
2. Ca+ 三鷹市でのJSL児童への学習支援
3. どっとコミュ 府中市在住の外国人への住居提供
4. エルモ 外国籍児童生徒にかかわる教師への支援
5. おたすけ隊@災害 府中市における外国人への防災支援
6. El grupo de education 外国人集住地区における保護者と教師への教育支援
7. Fair Workers フィリピン人看護師・介護士と日本人サイドとのかけはし
8. チーム・キングカズ 働きながら学習というコンセプトによる外国人労働者の支援
9. The まり藻 帰国子女に対応した海外での日本語教育

1月23日 田村太郎さんの授業終了

今週は、田村太郎さんの2回めの授業でした。各グループで準備してきたNPOの企画書あるいは機関の長(たとえば市長など)に対する提言書をプレゼンテーションしてもらいました。プレゼンテーション用のファイルとそれぞれのプレゼンテーションに対する寸評が田村さんのブログに掲載されています。かならず読んでおいてください。

今日の授業で提出してもらった質問は、グループごとに整理して、「1月30日の課題」のページに掲載しています。

各グループは質問シートを読んで、それに対する回答を次週の授業までに準備してきてください。次週の授業は、回答のプレゼンテーションに対して評価をおこないます。プレゼンテーションは、今日の方法に準じたものとし、各グループの持ち時間(5分程度を予定)以内に終了できるようにしてください。

グループとプレゼンテーションのテーマは以下のとおりでした。

1. チームCATS 定住外国人青年の再犯防止
2. Ca+ 三鷹市でのJSL児童への学習支援
3. どっとコミュ 府中市在住の外国人への住居提供
4. エルモ 外国籍児童生徒にかかわる教師への支援
5. おたすけ隊@災害 府中市における外国人への防災支援
6. El grupo de education 外国人集住地区における保護者と教師への教育支援
7. Fair Workers フィリピン人看護師・介護士と日本人サイドとのかけはし
8. チーム・キングカズ 働きながら学習というコンセプトによる外国人労働者の支援
9. The まり藻 帰国子女に対応した海外での日本語教育

最後に、田村さんからは、支援する方と支援される方が一方的な関係になるのではなく双方的な関係になることが大切である、また、直接サポートするだけではなく、サポートする人をサポートすることも大切である、との講評がありました。

1月16日 塩原良和先生の授業終了

コーディネータの青山です。冬休み明け最初の今週の授業は、本学の塩原良和先生に、多言語・多文化社会を考える背景について講義をしていただきました。なお、本日は配付資料はありません。

講義で使用したパワーポイントファイル

来週は、多文化共生センターの田村太郎さんの再登場です。

以下は、青山による今週の講義のまとめです。

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10月3日課題用紙

10月3日の塩原の講義の宿題となっているワークシートの用紙がほしいというリクエストがあったので、アップロードしておきます。課題は1月23日までに319号室のボックスのなかに入れてください。

10月3日ワークシート

1月16日の入門Ⅱの講義について

1月16日(火)の多言語・多文化社会論入門Ⅱの講義(塩原良和)で、10月3日の塩原の
講義の際に課題としたワークシートを回収したいと思いますので、完成させて授業の際に
持参するようにしてください。

12月12日 杉澤経子さんの講義終了

コーディネーターの青山です。今日は、多言語・多文化教育研究センターのプログラム・コーディネータの杉澤経子さんに、前の勤務先である武蔵野市国際交流協会(MIA)での経験もふまえて、外国人とかかわる地域に根ざしたコミュニティ・ネットワークのあり方について語っていただきました。講義にはパワーポイントが使われました。

配付資料はありませんが、講義でも触れられた「都内リレー専門家相談会」を紹介する文章と、桑山紀彦著『多文化の処方箋』を紹介する文章(いずれも杉澤さんの書いたもの)が参考資料として配付されました。必要な方はセンターまで取りに来てください。

今週の講義は、講義の前後に青山がこの講義の位置づけの説明と次回の案内をした以外は、すべて杉澤さんにお任せしました。杉澤さんの講義はグループ・ワークを取り込んだ形で進められ、最後に残った15分間で学生からの質問を受け付けました。グループ・ワークの進行はパワーポイントの説明があったのでわかりやすかったと思います。グループ・ワークの結果はコメント・シートの裏に書き込み、授業の後で提出してもらいました。学生からの質問がいずれも的確で、しかもしっかりとした内容(講義の関連部分に言及、疑問のポイントを説明、なぜ疑問に思ったのかの説明)だったことに感心しました。

今日は今年最後の授業です。冬休みの間に、NPOの企画作りを進めてください。次回は1月16日、センター教員の塩原良和さんの講義です。

以下は、青山のまとめです。なお、詳細はパワーポイントを参照してください。

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12月5日 伊藤マヌエルさんの講義終了

コーディネーターの青山です。本日は伊藤マヌエルさんから、在住外国人としてのご自分の経験をかたっていただきました。個人的な経験にも触れて、静かな口調でしたが心の内面に迫るお話でした。なお、本日は、配布資料はありません。

来週は、多言語・多文化教育研究センターのプログラム・コーディネータの杉澤経子さんに、前の勤務先である武蔵野市国際交流協会での経験もふまえて、外国人とかかわる地域に根ざしたコミュニティー・ネットワークのあり方について語っていただきます。

今週の講義は、初めに40分ほどのお話をしていただき、そのあと20分ほど青山と伊藤さんのあいだで質疑応答をおこない、残りの時間で学生からの直接の質問を受け付けました。学生からの質問がもう少し積極的にあればよかったように感じました。グループ・ワークをいったんした方が質問が積極的にでるようです。ただし、いつでもグループ・ワークでの議論の材料が出てくる講義テーマとは限らないので、グループ・ワークをするかどうかはいつも思案のしどころです。

以下、今週の講義のまとめです。個人的なお話が多かったので、概略のみとさせていただきます。

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11月29日 名越康文さんの講義終了

コーディネーターの青山です。本日は精神科医の名越康文さん在日外国人のメンタル・ケアについてのお話をうかがいました。医療現場の生々しい話をたくさんうかがうことができました。

精神科医療について学生側に予備知識があまりないであろうと予想されたので、今回は授業進行のやり方を少し変えてみました。最初の50分は名越さんの話をうかがい、そのあと15分ほど青山が名越さんと一対一で質疑応答をしました。残りの時間を使って、学生から個別に質問を受け付けました。グループワークはおこないませんでしたが、青山との質疑応答の中に、疑問に対する答えが見つかれば幸いです。

来週は伊藤マヌエルさんから定住外国人の視点からのお話をうかがう予定です。なお、来週は授業時間のうち10分ほど使って授業評価アンケートをおこないます。ご協力をお願いします。

以下、今日の講義のまとめです。塩原先生に作っていただいた文案に青山が少し手を加えました。なお、本日は配付資料はありません。

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11月14日 矢崎満夫さんの講義終了

コーディネーターの青山です。本日は矢崎満夫さん(静岡大学教育学部、元東京都小学校教員、日本語国際学級担任)に「日本語を母語としない子どもたちへの支援―ここまでの自分、そしてこれから―」というタイトルで公立小中学校での日本語国際学級についてのお話をうかがいました。児童生徒を対象にした実践の報告であるためか、授業が終わってからも学生たちの質問が絶えませんでした。

来週は外語祭のため休講、再来週11月28日に精神科医の名越康文さんに外国人のメンタルケアについて語ってもらいます。

以下、青山による今日の講義のまとめです。なお、本日は配付資料があります。必要な人はセンター(319)でもらってください。

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職業としての法廷通訳

11月7日にあった法廷通訳人中西智恵美さんのお話でも言及された、法廷通訳の職業としての処遇の問題に触れた新聞記事がありますので、東京新聞の許可をいただいて、掲示しておきます。少し古い記事ですが、参考にしてください。下のリンクをクリックすると閲覧可能です。

hotei-tsuyaku.pdf

11月7日 中西智恵美さんの講義終了

コーディネーターの青山です。本日は法廷通訳人の中西智恵美さんに、法廷通訳のお仕事について語っていただきました。外国人の被告にも公平な裁判を受けてもらうことが大事であり、法廷通訳はそれを支える大切な仕事だということがよくわかるお話でした。

来週は、矢崎満夫さんから公立小中学校での国際学級についてのお話をうかがう予定です。

以下、青山による今日の講義のまとめです【12月13日に修正しました。中西さん、ご指摘ありがとうございました。】。なお、本日はA4版1枚の配付資料があります。必要な人はセンター(319)でもらってください。

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10月31日 山口元一さんの講義終了

コーディネーターの青山です。本日は弁護法人あるとの弁護士山口元一さんに、外国人をめぐる法律問題について語っていただきました。具体的な事例にもとづきながらも、法的側面からみた日本の外国人に対する意識を鋭くつく問題提起に富んだお話でした。山口さん個人のブログもありますので、ごらんください。

弁護法人あるとでは、みなさんの先輩である東京外国語大学卒業生が6人もそれぞれの語学力を活かして活躍しているそうです。山口さんも、受講生たちの将来に期待されていました。来週は、法廷通訳の中西智恵美さんのお話をうかがう予定です。

以下、青山による今日の講義のまとめです。なお、本日は配付資料はありません。

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田村さんのブログ

社会論入門の受講生の皆さんは、定期的に田村さんのブログを見るようにしてください。授業への指示が出ています。ブログのアドレスはこちらです。
http://blog.canpan.info/tamurataro/category_11/

受講生のグループからもコメントがどしどし付いてきていて必見です。まだ出していないグループも忘れずに出すようにしてください。

欠席などの理由で参加するグループがまだ決まっていない受講生についても、ブログで対応することになっています。

10月31日の授業

10月31日のゲストスピーカは弁護士(第二東京弁護士会)の山口元一さんです。外国人労働者の権利擁護に活躍されています。ナナコロビ・ヤオキのペンネームで『ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」』というとても刺激的な本を書かれています。この問題に関心をもった人はぜひ読んでみることをお勧めします。

【お詫びと訂正】初めのエントリーでは誤って10月24日の授業と記載していましたが、正しくは10月31日です。お詫びして訂正します。

講義の進め方

社会論入門では、学生の主体的な参加を図るため、講義時間の90分を以下のような進行で行います。
50分―講師による当該テーマの講義
15分―学生によるグループディスカッション
25分―以上に基づく、質疑応答、講師を含めた全体討論