言語とコミュニケーションに関連するお知らせ

2008年度の授業概要

■授業の目標
 本講義は、多言語・多文化教育研究センターがその教育部門として開設するAdd-on Program
『多言語・多文化社会』の一環として開講するものであり、言語やコミュニケーションに関わる
理論的背景・知識の提供を目的とする。とりわけ、異言語・異文化間コミュニケーションのある
べき姿について考えることを促し、「批判的言語認識とは何か」を問いかける。

■授業の概要

 多言語・多文化社会における「言語とコミュニケーション」にまつわる問題点を提示する。
同時に、受講者一人ひとりに、「ことばへの気づき」について発表することを求める。

■授業の計画

第1回 ガイダンス(受講上の注意)
第2回 異言語間コミュニケーションのあるべき姿について、言語社会学の観点から考える。
第3回 異文化間コミュニケーションをスムーズにするための方策について、言語人類学の観点から考える。
第4回 言語とアイデンティティの絡み合いについて考える。
      (1) ハワイ日系人の場合
第5回 言語とアイデンティティの絡み合いについて考える。
      (2) シンガポーリアンの場合
第6回 言語とアイデンティティの絡み合いについて考える。
      (3) ネイティブ・ハワイアンの場合
第7回 言語的マイノリティのための言語権について考える。
      (1) 少数言語話者のための言語政策
第8回 言語的マイノリティのための言語権について考える。
      (2) 外国籍児童生徒のための母語教育
第9回 英語の一極集中について考える。
      (1) 英語公用語論・小学校への英語教育導入
第10回 英語の一極集中について考える。
      (2) 米国における英語公用語化運動
第11回 英語の一極集中について考える。
      (3) 英語帝国主義論
第12回 異言語間コミュニケーションのあるべき姿について考える。
      (1) 日本語の外国語教育政策とEUの言語政策
第13回 異言語間コミュニケーションのあるべき姿について考える。
      (2) 「国際英語」「計画言語」「国際言語協定」
第14回 予備日

■成績評価の方法

 授業における発表<1人2回まで>(20%)と、学期末に提出するリサーチ・ペーパー<2000字程度>
(80%)によって総合評価する。

2008年度の授業について

2008年度「多言語・多文化社会論(言語とコミュニケーション)」(2学期開講:木曜1限)は、
リレー講義ではなく、松原好次先生が学期を通じて御担当下さいます。
初回は10月2日、教室は115教室です。