東京外国語大学 総合文化研究所

所員 出版紹介2020

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多和田葉子/ハイナー・ミュラー 演劇表象の現場

多和田葉子ほか著、谷川道子、山口裕之、小松原由理編、東京外国語大学出版界、2020年10月30日

ふたりの〈演劇人間ホモ・テアトラーリス〉が描き出す、文学的核心/革新の結節点

世界に衝撃を与えたドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの戯曲『ハムレットマシーン』と、これを縦横無尽に読み解いた多和田葉子「ハムレットマシーン(と)の〈読みの旅〉」。その関係性をめぐって展開される8つの論考。そして、多和田葉子書き下ろしの上演台本と、多和田/ミュラーの「演劇世界」に挑み、共振する演出家たちによる4つの演出ノート。演劇表象と人間の在り方へのより自在で拓かれた可能性をもとめて。

◆ 多和田葉子「ハムレットマシーン(と)の〈読みの旅〉」(一九九一、原典ドイツ語、本邦初訳)、「ハムレット・マシーネ 霊話バージョン」(二〇一九)収録!

東京外国語大学出版会のHPより

 

 

神の嘉する結婚 ーイスラムの規範と現代社会ー

八木久美子著、東京外国語大学出版会、2020年7月30日

信仰する男と女がさぐる、神への帰依と結婚――。

姿を変えゆく「結婚」をレンズに、イスラム教徒の生きる世界を大胆かつ繊細に読み解き、鮮やかに描き出す宗教論。女性をどう遇するべきか、結婚はどうあるべきかという問いが、エジプト社会はどちらに進むべきかという議論と交差し、「結婚」の向かうべき姿、これからの家族のあり方を照らしだす。

東京外国語大学出版会のHPより


ロシア万華鏡──社会・文学・芸術

沼野恭子著、五柳書院、2020年3月

ボルシチ風味のテクスト。ロシアの風土に生きる人々の暮らし、笑い、活力そして、懐しさ。めくるめく色彩に満ちた、いまのロシアが、立ち上がるエッセイ集成。

五柳書院のHPより







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