東京外国語大学 総合文化研究所

所員 出版紹介2018

年度別 出版紹介はこちらから

フランツ・ローゼンツヴァイク 生と啓示の哲学

丸山空大著、慶應義塾大学出版会、2018年10月16日

43歳で他界したドイツのユダヤ人思想家、フランツ・ローゼンツヴァイク。 彼の若年期から晩年までの思想的展開とその到達点を明らかにする。

初期におけるドイツ近代史への関心、キリスト教への改宗の断念、 主著『救済の星』における独自の救済史的思想の展開――。

さらに後期思想における、 一人ひとりの日常の生と宗教の関係の追究、 自ら力を傾けたユダヤ教の宗教教育の実践等から、 彼の思考の深化と全体像を解明する、注目作。

慶應大学出版会のHPより




島の「重さ」をめぐって―キューバの文学を読む

久野量一著、松籟社、2018年6月1日

キューバの芸術においては、二つの潮流、二つの詩学がある。

――キューバは世界史上の磁場であり、特別な存在である、ゆえにこの島は「重い」。 ――キューバは曖昧で不明瞭な存在だ、言わばこの島には「重さがない」。

自らのアイデンティティを自明視する「肯定の詩学」と、それを疑う「否定の詩学」。
相反する二つの詩学を両輪に走り続けてきたキューバの文学を、複眼的な視線で追う。

松籟社のHPより




深淵の沈黙

ファム・コン・ティエン著、野平宗弘訳、東京外国語大学出版会、2018年2月28日

〈深淵〉に声を上げさせるため、すべての言語を叩き潰すのだ……

ベトナム戦争の混迷が続く1967年、26歳の若き詩人が放った思想闘争の書。

ハイデッガー思想との対話/対決を通じ、ベトナム戦争の窮極的原因を西洋形而上学と見定めた著者が、祖国の底に流れる東洋の叡智をもって、西洋近代が忘却してきた〈存在〉の覚醒を訴え、一切の思弁を破壊して、洋の東西を越えた人類共通の故郷たる〈深淵の沈黙〉への路を提示する――時代の閉塞に挑んだ、孤高の思想を初邦訳。

東京外国語大学出版会のHPより





出版紹介(年度別)