東京外国語大学 総合文化研究所

東京外国語大学
総合文化研究所について

本研究所は、1996年(平成8年)4月に東京外国語大学の学内附属施設として発足しました。

21世紀の今日、政治・経済・文化の既成の枠組みが大きく変化しているなかで、世界各地域における文学・芸術・文化・人間科学の伝統と現状・未来へ向けての発展を、総合的かつ複合的に研究することは、私たちの緊急課題であると考えます。さらに、従来にない科学的・批評的視点から新しい世界概念の構築に向けて、所員相互の研究協力体制を整え、言語・地域の枠組みを越えた共同研究を行うことが、本研究所の目的であり、また特質になっています。

本研究所の活動は、4つのプロジェクト―――(1)文学および社会全般を対象とする国際的な比較研究 (2)21世紀表象文化の世界性・地域性・越境性 (3)異文化研究の原理と方法 (4)情報技術革命による人間諸科学のパラダイム変換の諸問題―――を格として、その研究成果は、主として年1回発行の研究機関誌、「総合文化研究」(Trans-Cultural Studies)に反映されています。その他、綜合文化研究所ブックレットが発行され、開催されたシンポジウム・公開講座・公開講演会などの記録を保存しています。

今後、本研究所では、わが国のみならず、世界に開かれた知的機関として、国内外からの研究者を招いて講演会・シンポジウム等を開催し、所員同士のみならず、多くの研究者との知的交流を深めていきたいと考えています。