6月10日 奥島先生講義
今日は、最初に、フィリピン人婚外子10人による日本国籍の確認を日本政府に求める訴訟の結果を伝えるテレビ報道の録画を5分ほど紹介しました。これは、先週の小井土先生の授業でも言及されたケースで、10人に日本国籍を認め、国籍法を違憲であるとした最高裁判決は画期的なものです。
引き続き、今週のゲストスピーカーである神田外語大学の奥島美夏先生に日本で働く日本人労働者がかかえる諸問題を語っていただきました。インドネシア人が労働者として日本にやってくる現実には、ビジネス、外交での様々なネゴシエーションが背景にあること、不足する労働力の海外からの調達は東アジアの他の地域(たとえば韓国、台湾、香港)でも進んでいること、他の東南アジア諸国に比べてインドネシア人労働者は言語・技能といった面でハンディを負っていることなどが、具体的事例をふまえて分かりやすく説明されたと思います。
来週は、川崎市ふれあい館の金迅野(きむ・しんや)さんとラップ・ユニットKPによるライブの予定です。期待してください。
- by AOYAMA Toru
- at 2008年06月10日