6月29日イスラム・ヒムさんの講義

ヒムさんの講義を聴いた後のコメントでは「ショックだった」「涙が出そうになった」といった感想を寄せてくれた人がたくさんいました。そのショックや涙は、単に「かわいそう」だから、出た反応ではないはずです。では、なぜ私たちはヒムさんの経験と姿勢に心を打たれたのでしょう?考えてみてください。

それにしても、差別を受けた経験のある方たち同士がお互いに言い争っている様を、差別の原因を作った側に位置する人たちが「傍観」していた、あの授業の光景はいったいなんだったのでしょうか?あの場で、もしも非難されるべき人がいたとしたら、それは「肌の色」で人を差別する社会に安住している人たちなのではなかったのでしょうか?「安全な場所」から、授業がスムースに運ぶことにだけ腐心している自分自身の姿に嫌悪感を覚えた瞬間でもありました。