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地球の音楽

内容の紹介

地球上のさまざまな場所で、その土地に固有の音楽が鳴っている

東京外国語大学の世界各地・各ジャンルの 50名の専門家・研究者らが奏でる珠玉の音楽エッセイ集。

音楽は音楽は、その場所で個別に奏でられ、地球上で大気が流れていくように移動し、ほかの音楽と混じり合い、それぞれの場所で異なる音楽が鳴りわたりながら、地球全体が壮大な音楽を響かせている――。東京外国語大学の研究者たちが、それぞれの場所に固有の音楽の姿を、写真と文章で紡ぐ。世界の音楽エッセイを一冊に!

目次

prologue 橋本雄一

Ⅰ 東南アジア・オセアニア
インドネシア 世界につながったガムランの響き  青山 亨
フィリピン フィリピン音楽の変遷  山本恭裕
べトナム いにしえから現代へ  野平宗弘
カンボジア 革命の歌  カエプ・ソクンティアロアト(構成・翻訳:上田広美
ラオス  ケーンの響きに導かれて  菊池陽子
マレーシア 多民族社会の芸能と音楽  戸加里康子
タイ その存在は音楽に救われている「忘れられそうな他者」 コースィット・ティップティエンポン
ミャンマー 幾重にも織り込まれた歴史  土佐桂子
オーストラリア 過去と未来を結ぶ音楽  山内由理子
メラネシア ファスの伝統音楽とポップス  栗田博之
ポリネシア ダンスとともにある音楽  山本真鳥
ミクロネシア 身体を楽器にする  紺屋あかり

コラム ワールドミュージックと東南アジア  平田晶子

Ⅱ 東アジア
中国 ハルビンのストリートと大河に声を――中国人ハーモニカの“声音”が響く 橋本雄一
モンゴル 現代に甦る草原の調べ 山田洋平・髙橋 梢
日本 日本の門付け芸・放浪芸  友常勉
朝鮮半島/韓国 アリランからK-POPまで  金 富子
台湾  ダイバーシティからコラージュ音楽へ  谷口龍子

コラム  香港カントポップの歴史と現在――鏡としてのポピュラー音楽  小栗宏太

Ⅲ 南アジア・中央アジア・西アジア・アフリカ
ベンガル 歌こそすべて 丹羽京子
インド 寂静という音楽――古典に聴く  水野善文
パキスタン 南アジアとイスラームの文化的融合  萩田 博
ウズベキスタン ブハラ・ユダヤ人の音楽文化  島田志津夫
イラン 自由を希求する音楽  佐々木あや乃
トルコ 境域を超えて広がる音楽  林佳世子
エジプト コプト正教会の典礼音楽  三代川寛子
セネガル・コンゴ アフリカ音楽によせて  真島一郎
ボツワナ カラハリ狩猟採集民グイ人の歌 松平勇二・中川裕

コラム イスラムのなかの音楽  八木久美子

Ⅳ 東ヨーロッパ・中央ヨーロッパ
ロシア  ソ連時代の吟遊詩人――詩と音楽の出会い  沼野恭子
ウクライナ 音が弾んではしゃぎ出す――ウクライナの音楽文化  前田和泉
チェコ  「ヴルタヴァ」の聴き方       篠原琢
ポーランド ロック歌詞と検閲  森田耕司
ルーマニア 大自然と文化の交差が生んだ音楽  曽我大介
オーストリア 多様な民族の文化が織り上げたウィーン・オーストリアの音楽  曽我大介
ドイツ  「ドイツ音楽」の呪縛?  山口裕之西岡あかね

コラム ユダヤ音楽――多様な音楽文化の交差点  丸山空大

Ⅴ 西ヨーロッパ・南ヨーロッパ
イギリス グローバルとローカルの音楽  フィリップ・シートン
フランス ルグランは「雨傘」と「はなればなれに」なっても  荒原邦博
イタリア 様々な地域から聞こえるラップの響き  小久保真理江
スペイン フラメンコは変化し続ける  川上茂信
ポルトガル どこまでも過去に向かう現在  黒澤直俊

コラム ビートルズとデニムジーンズ 福嶋伸洋

Ⅵ 南北アメリカ
ブラジル “ブラジル音楽”の黎明――ヨーロッパとブラジルの狭間で  武田千香
キューバ 文学から聞こえてくるソン  久野量一
カリブ海地域 マルティニックから谺するカオスの音声──ジャック・クルシルへの手紙 今福龍太
アメリカ合衆国 ジャズ編 「ジャズ」の現在――映像資料と文献を通して  加藤雄二
アメリカ合衆国 ロック編 ロックの歴史またはパンデミックしたウィルスについての記憶 沖内辰郎

コラム 地球の音楽 音楽の源には吟遊詩人たちがいる  今福龍太

epilogue 山口裕之

編者インタビュー


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