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について

焼畑が地域を豊かにする――火入れからはじめる地域づくり

刊行
著者等
鈴木玲治、大石高典、増田和也、辻本侑生(編)
出版社
実生社

内容の紹介

山を焼いて耕作地を切り拓き、作物を育てる焼畑。草木の灰や焼いた土から生じる養分は、肥料になります。日本では高度経済成長期に衰退しますが、その火は現在まで途絶えることはありませんでした。なんといま、焼畑を復活させる地域が増えています。

「環境破壊」だなんて、とんでもない!化学肥料や除草剤が不要、作物はおいしく育ち、カーボンニュートラル。在来野菜を活かした食・森づくり・地域おこしとも結びつきながら、現代によみがえっているのです。
「古くて新しい」焼畑の魅力と可能性に迫ります!(hontoHPより)

編著者のコメント

大石高典(総合国際学研究院/准教授)
日本国内各地で復活・再興の動きが活発化している焼畑を紹介しつつ、その魅力や現代的な意義について考える一冊です。新潟、山形、静岡、福井、高知、島根、宮崎、熊本の焼畑実践者やグループからの寄稿と滋賀県長浜市で15年近く続けている滋賀県長浜市での焼畑の試行錯誤からわかってきたことがまとめられています。
第3部の事例研究で詳しく取り上げられる滋賀県長浜市での焼畑には、東南アジア(インドネシア、タイ、マレーシア、ミャンマー)やアフリカ(コンゴ民主共和国、カメルーン)の焼畑を見てきた研究者(わたしもそうですが)が何人も参加していて、おのずと比較地域研究にもなっています。
農学、生態学、文化人類学、農村社会学などに関わる学術的な内容を含みますが、海外のものも含めて、焼畑への誤解がひどい日本の一般社会向けにわかりやすく、「ですます調」で仕上げました。(おそらく)世界初の焼畑マンガもお楽しみください。


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