TUFS Today
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東京外大教員
の本
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について

路上の陽光

刊行
著者等
ラシャムジャ(著)、星泉(訳)
出版社
書肆侃侃房

内容の紹介

チベット語チベット文学を牽引する作家ラシャムジャの日本オリジナルの作品集です。10歳の少年が山で父の放牧の手伝いをしながら成長していく姿を描く「西の空のひとつ星」、センチェンジャの横暴におびえる中学校の教室を舞台に気弱な男子ラトゥクが勇気を持つにいたる「川のほとりの一本の木」、村でたった一人の羊飼いとなった15歳の青年が生きとし生けるものの幸せについて考える「最後の羊飼い」、そして日本を舞台にした「遥かなるサクラジマ」など8作品を収録しています。

本書は、アジア・アフリカ言語文化研究所「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築」(LingDy3プロジェクト)の研究成果の一つとして出版され、書肆侃侃房から一般向けに刊行されることになったものです。

訳者のコメント

星泉(アジア・アフリカ言語文化研究所/教授)
研究者でもあるラシャムジャさんは2018年10月から2019年3月まで本学アジア・アフリカ言語文化研究所の外国人研究員として、訳者とともに共同研究に従事していました。作家というのは不思議なもので、ふとした瞬間に物語の構想が生まれると、そこから一気に集中して執筆に入るということが本学滞在中に二度起こりました。本書に収録された「最後の羊飼い」と「遥かなるサクラジマ」です。他の作品もチベットの悩める若者の心に寄り添った、切なくて胸がきゅんとなる物語ばかりです。ぜひ本書を手にとってチベットを旅していただければ幸いです。

出版社のウェブサイト:http://www.kankanbou.com/books/kaigai/0515
※表題作冒頭部分の試し読みもできます。


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