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の本
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について

Brazil—Japan Cooperation: From Complementarity to Shared Value

刊行
著者等
Nobuaki Hamaguchi and Danielly Ramos Eds.(分担執筆:Shuichiro Masukata)
出版社
Springer

内容の紹介

本書は、ブラジルと日本が協力して、企業の生産性改善、地球環境と健康、移民、第三国開発における三角協力など、日伯間特有の問題に取り組むことが有益であることを論じている。また、温室効果ガスの削減、熱帯病の緩和、健全なコミュニティーの構築、貧困削減のための質の高いインフラ整備など、地球規模の問題に対して両国が協調して行動することでいかに利益を得ていくかについても論じている。

著者のコメント

舛方周一郎(世界言語社会教育センター/講師)

本書は、日本学術振興会二国間交流事業(ブラジル)の一環として 、2019年から実施してきた日本とブラジルの研究者たちによる国際共同研究の成果です。日本とブラジルとの関係は、ブラジルに渡っ た日系移民の存在からはじまり、高度経済成長を維持するために一 次産品を必要とする日本と、資源の活性化のために投資を求めるブ ラジルという実質的な補完関係を中心に進展してきました。 この補完性が失われつつある現在、両国は民主主義、自由、法の支 配といった共通の価値観を守りながら、中国や米国との良好な関係 を維持するために、新たな関係を構築しようとしています。その中 でも私はブラジリア大学の研究者たちとの共著で、日伯間の環境協 力に関する章を担当しました。本書はオープン・アクセス(以下 SpringerLi nk)です。ブラジルに関心ある方だけ でなく、国際関係や日本外交に関心ある方にも面白く読んでいただ けるはずです。


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