2025年10月15日

所属学会の大会迫る

9月末に秋学期が始まり、まるで半年間の特別研修などなかったかのように日常が戻ってきた。研究室には卒論やゼミ論を準備するゼミ生が集い、授業があって会議があって、日々が過ぎていく。その当たり前の日常こそ、愛おしく楽しいものである。
ーという感慨がなくはないのだが、所属学会の大会が週末に迫り、事務局としても細々とした仕事に追われている。とにかく前日の幹事会に至れば、あとは予定通りに行うだけとなるので、あと少しー。
 それにしても、なんだか50周年に縁がある。その昔本務校だったK大で、文学部設立50周年企画をたしか広報委員の一員として担当し、シンポジウムやら何やらを準備したり行ったり、昨年だか一昨年だったかには、理事を務めさせていただいていたNPOのPARCで50周年記念企画を準備したり実行したりした。今年度からは学会の仕事を仰せつかったのでPARCを失礼することにしたら、今度は学会の設立50周年!? またですかっ? 当方はお祭り担当なのか?!
そういえばこれまたK大に勤めていた頃、初めて参加した忘年会でウィーン帰りをウリにカラオケ「アルプスの少女ハイジ」(国、ちがうだろう!という自分へのツッコミは飲み込んで)を歌ったら、翌年度から「レクリエーション委員」を仰せつかり、大御所教授が「これは出世へのと竜門だ」とのたまった。ーいや、これは関係ない。 
ともあれ社会思想史学会第50回記念大会、青山じゃない青山学院大学(相模原キャンパス)にて18日ー19日。会員でない方でもご参加いただけます!(宣伝が遅すぎ)

2025年9月24日

共同研究のHPできました!

ようやく秋の気配が見えてまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。かれこれこの一ヶ月の間、8月末に研究会に呼んでいただいたり、それからコロナに罹って数日寝込んだり、その後に病み上がりで(残り咳に悩まされたりしつつ)ドイツ出張に出たりして(そのときのあれこれについても書きたいことはいろいろあるのだが)、気がつけばなんと9月がもう残り少なくなっている。うあああおおおうう、わたくしの初めてにして最後の特別研修期間よ、サヨナラの時は近い...。
いや、まーそれはともかく、セネガルと日本の研究者たちで進めている共同研究 Lives Matter in Africa のホームページがようやくスタートした。当初は昨年度の終わり頃、ちゃちゃっと作成しようと考えて始めたわりに、ずいぶん手間暇かかってしまったが...。 当面、英語のみですが、お手すきの折にみていただけたら嬉しく存じますー。

日本語のブログ更新もおぼつかないのにおめーだいじょーぶかー、と遠くで耳鳴りがするような気もするが、まーなるよーになるべ、と謎の方言でこたえておこう。うむ。 あ、いや、更新がんばります。てか、コンテンツになるような活動がんばります、という方が正しいか。共同研究始まってもうすぐ1年、遅々たる歩みではあるが、少しづつ前に進んでいる。とおもふ... たぶん...


2025年8月16日

昨日の新聞

毎朝定刻にラジオを設定しておいて聞きながら起きたり起きながら聞いたりするのだが、昨日はJ.カビラさんが「今日の各新聞の一面と社説を読み比べてみてください。こんなに違うんですねー」というのをぼんやり聞きながら起きた。そうだ、新聞各紙買わなきゃ。高校時代の恩師のK先生が高校の授業で推奨した「社会を知る」手法である。だがそのうち忘れてしまって昼頃。そのK先生(今や90歳代なかばでホーム在住)からたまたまお電話で「今日の新聞各紙、買っておいてくれ」とのご連絡。そうだった!ぼけとんのか、ワレ!
みずからのうっかりに苦笑しつつ今日になって目を通したのだが、一面と社説だけでなく各紙全体がそれぞれの立場を示しており、まことに興味深い。どう考えても相容れない立場の議論の立て方に、なるほどそういう風に考えるのかと思ったり、記事の配列や大きさにさまざまな意図を読み取ったりー。新聞というメディアだけで社会のすべてが代表されているわけではないが、意見の食い違いの根元が垣間見える。苦境が続くとされるが、がんばってくれ新聞!
記事以外でへえ、と思ったのが、日経文化欄の下にあった早川書房の「本日、創立80周年を迎えました」という広告である。SFとかミステリーとかに強い出版社という印象だったが、戦争が終わったその日に創立というシンプルな事実に、創業者のひとかたならぬ強い決意が感じられた。今度本屋に行ったときには、何か一冊、手に取ってみたい。

2025年7月31日

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。空梅雨だか何だかよくわからない時期が長くあり、「もう明けてたでしょ」という頃に梅雨明け宣言があったりした後に今度は猛暑だが、それにしても暑い!みなさまご無事でお過ごしでしょうか。
春学期はレポート提出等を含めてそろそろ終盤だが、この間、当方の特別研修中のため授業をお願いした先生方お二人とお目にかかる機会があった。お二人ともこの機会を楽しんでくださったようで嬉しく、また我が本務校の学生たち、ゼミ生たちを結構お褒めいただいて、ありがたかった(誇らしい。へへっ)。学生たちには、こちらの都合で不便な思いをさせたとずっと心苦しく感じていたが、別の先生の視点を得られるのは、良い面もあるのかもしれない。秋学期には別の科目を一つ別の先生にお願いする予定もあり、それにしてもそろそろ世代交代だなーと実感することしきり。

そういえば所属学会(社会思想史学会)は今年が設立50周年で、あいさつ文を書く必要からふと数えてみたら、当方が院生時代に入会させていただいてから35年間ほどが経過していた。50分の35は10分の7である(笑)。うおお、そんなに当方は同学会の多くを知っていたのか?!
てなわけで、時の流れを強く意識せざるをえないが、夏はまだこれから本番である。暑くても、特別研修期間が残り2ヶ月でも、思ったほど研究が進んでいなくても(ひえええ)、まだ時間はあると信じたい!

共同研究の方は、電通大メンバーのI先生から無償のタブレット譲渡のお話しが入って、セネガルの農村現地が一挙に盛り上がっている。I先生が長をつとめる同大学の研究センターの今年度の活動の「お裾分け」なのだが

全体で2000台、これまでにい、1.5万台以上の寄贈?!さすが電通大、規模が別次元である。「お裾分け」になんと40台も!予算の残額をいつもちまちま計算している身としては、ほんとうにありがたい...。

2025年6月26日

セネガル出張、行ってきました!

6月は上旬から中旬過ぎまで、わりと長めにセネガル出張に出かけてきた。特別研修中だからこそできた、わずかばかりの贅沢である(が、ダカール大学(シェイク・アンタ・ジョップ大学)の共同研究の先生たちからは、なぜそんなに早く帰ってしまうのかといわれた)。あいだにAsia-Africa Confest 3 の国際学会をはさんで前半と後半に2度、首都ダカールから車で5時間以上かかる南西部のメディナ・サバに行ってきたので、けっこう強行スケジュールであったが、貴重で楽しい経験も多くあり、命の洗濯をしたような気分である。
 学会では科研メンバーすなわち外大のK先生、電通大のY先生、ダカール大の3名の先生とパネル報告を行い、フィールドを手がかりに思想史とエネルギー工学、文化人類学、地理学、歴史学、生態学の学際的交点をさぐる知的冒険のとば口に立った (K先生、写真共有ありがとうございます!)。
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メディナ・サバでは前半は「タバスキ」というムスリムのお祭りの時期であったため、なかなか出会うことのできないハレの日 ー各家庭で羊を一頭買って家で捌きみんなで食するという御馳走にあやかり、夜中に大音量で音楽を流してみんなが踊るという「タムタム」に参加しー をご一緒させていただき、村々の会合には多くの地元出身者が帰ってきていて参加しており、なかなか豪華であった。後半には同じ三つの村を上記メンバー(セネガルチームからは1名のみだったが)とともに一泊で訪れたが、地元のラジオ局の方がずっと同行取材してくださり、すでに記事をアップロードしてくれていた。
え、雇用?! 地元の過剰な期待が危うく重いが、こちらのできることに最善を尽くし、よい関係を築いていけたらと願っている。

2025年6月 2日

6月に入りましたね

麗しの5月が足早に、といっても学会の仕事やら共同研究の招聘企画やそちらの学会報告準備、私的には近い親族の出産(!)などもあったりして、盛りだくさんに過ぎていった。大学では2年生のゼミ選択の季節が迫っているが、今年度は当方が特別研修中のため、ガイダンスなども行わずひっそりとしたものであった。が、ゼミ生有志が説明会を開いてくれたりして、話しを聞きに来る人もそれなりにいたとのこと。ありがたい限りである。教員なくともゼミ生育つ、いや持つべきものはゼミ生というところか。ありがとうございます!こちらは教師臭が抜けてきた感じがあって、長年何を身につけてきてしまっていたかに、ふと気づく日々である(職業病の類?)。

2025年4月30日

駆け足の4月

2025年度に入り、本務校に勤めてから25年目にして初めての「特別研修」、世にいうサバティカルを半年だけいただけることになった。4月1日の当方の年齢が最後の機会とのことで出してみたら採択された次第である。多少の例外的仕事はあるものの、基本的に研究に専念すべしとのことで、およそ大学院生時(ウィーン留学時)以来の、いや2006年7月から2007年1月まで7ヶ月の「特定国派遣」でのウィーン再滞在以来の、まとまった研究時間である。のびのびやればいいものを、たった半年、ありがたくてついいつも以上にケチケチと時間を使っているみずからに苦笑してしまう。
ところがそんな時にかぎって、学会のお役目が回ってきた。ちーん それでなくてもケチケチしていたところに、引継やら何やらで何かと時間が...。そんなわけで4月は駆け足で過ぎていこうとしている。しかしそれでも麗しの5月、GWと美しい季節が廻り来ている。時間よ、止まれ!(ゲーテかいな)


2025年3月25日

桜開く前に旅立ちの

東京で桜の開花宣言がなされ、わずかにほころんだ桜の花びらがテレビ画面に映し出されていたのが24日のことである。それに先立つ21日、卒業式、修了式が無事に行われた。寒い日であったが、晴れ着姿のゼミ生たちがまぶしい。昨年度の卒業生が一人、現役(今年度の院ゼミを一緒にやっていた)D生が一人、お祝いに来てくれた。ありがとう!
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研究室では長年の懸案だった本棚の整理と蔵書のデータ打ち込みを、ゼミ生有志の力を借りて3月上旬に行い、およそ8割がたくらいは片付いたかと思われる。これまでは何の本があるのか当方しかわからないという状態だったのが、だいぶ見晴らしもよくなり、データとしても(まだ未整理ながらちゃんと整理し終われば)活用しやすくなるはずだ。本の持ち主としては読んできた本が総体としてあらわになって、頭の中身が露呈しているような変な感じだが...。まーそれはともかく、本を大切に扱いたい気持ちがようやく満たされて、シンプルに嬉しい。ゼミ生有志も、面白そうな本がいろいろあるのが解って楽しかったと言ってくれた。一人では到底、手を付けられなかった作業である。多謝!

2025年2月12日

学年末っ!!

そうこうするうちに立春を過ぎ、なぜか一層寒い日々が続く中、今年度のゼミの卒業式である「卒論等発表会」を一昨日、昨日と行うことができた。「等」は通常、3年ゼミ生の書くゼミ論、修士院生の書く修論を含むが、今年度は来年度の前倒しで2年生が共通論考を書き始めており、その第一稿の検討会も加わった。2年ゼミ生の多くが参加したので、総勢30名を超えるクラスサイズであった。
卒論生はそれぞれ晴れやかに卒論と大学生活を振り返り、修論生は堂々たるアカデミックプレゼンテーションを行った。3年ゼミ生はゼミ論セッションの他、コメンテーターやタイムキーピング、片付けや追いコンの仕切りなど、大活躍で助けてくれた。2年生もひとたび発言し始めればしっかりしたもので、頼もしい限りである。たくさん写真を載せたいところだが、最近は個人情報とかがアレなので、集合写真だけにしやうとおもふ。20250211a.jpg20250211b.jpg

吉祥寺へと流れた追いコンは賑やかに、しかしそこここにはじっくりと話し合う姿も見られて、ともあれあっという間の2時間であった。それにしてもみんな、いい笑顔である。ほんとうにお疲れさまでした!
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2025年1月 4日

今年もよろしくお願いいたしますー

2025年明けました!拙ブログを読んでくださるみなさまに、よいことがたくさんありますようにお祈りしております。

当方2024年最後の一カ月は、いつものゼミ生諸氏の論文準備追い込みもさることながら、12月21日に明治大学での国際シンポジウム報告、23日から29日までのセネガル出張の準備で、というかそれまでに年の瀬の仕事を終わらせなければならないこともあって、時間の余裕が全然ないままに過ぎていった。なんとかそれらをこなして、ようやくほっとした新年である。松がとれる頃には寒の入り、寒い日々が続くだろうが日差しは明るく暖かい。春の訪れを待ちながら丁寧に仕事をし、大切に暮らしていきたい。今年もどうぞよろしくお願いいたしますー。

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