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2016年8月 アーカイブ

2016年8月14日

藍より出でて

残暑お見舞い申し上げますー。なんと一ヶ月近くご無沙汰してしまいました。相変わらず、すみません。はい、拙ブログの更新が滞っていたのは、例によって忙しかった(そんなん、いつもだ)のと、ウェブページの根本的変革を計画していて、しかしそのための時間がとれず(これまた、いつもだ)という、いやあ、情報弱者なんでお許し下さいませませ。 (――ああ、またも「センセイ、それは機械音痴というんです」というゼミ生の声が聴こえる...)
しかし!今日こそは書かずにはいられない。というのは、卒業してもう何年もたつ卒業生Aちゃん(ちゃん、のつかない呼び名だったが)から「全国版で記事を書きます!」というメールが来たのである。彼女は卒業後テレビ関係に就職したがその後転職し、東京を離れる時に一度大学を訪れてくれていた。で、本日のM日新聞朝刊をみてみると、うああああ!なあああーんと一面から始まって四面を大きく占める大きな取材記事(ストーリー)ではないか。すごい!しかもなぜかAちゃんの写真付き(コレです↓)

結婚して名字が変わってますが、面影はあのころのままで、なんともなつかしい。しかも、ある「身元不明者」を持続的に取材した、しっかりした記事であった。記事が読まれることでで取材された人に何か手がかりが得られるかもしれないというのが、またすばらしい。あっぱれ、すごいぞAちゃん!たくさん反響があるといいね。

ということでもうひとつ、これまたわがゼミ院生であるが、Nくんが某商業誌の最新号に記事を書いている。これもまたえらいことで、ちょっと遅れてしまったが、こちらにて紹介しておきたい。(こちらです↓)

表紙には名前が出ていないが、かれの卒論以来のテーマが特集であり、大の大人に交じって手堅い文章を寄せている。
いやー、みんなすごいわー。藍より出でて藍より青し。こんなに嬉しいことはない。ええ、どうぞ親バカ(指導教員バカ)とおっしゃってくださいませー。

2016年8月19日

7月の思ひ出(1)

残暑厳しき折、7月のI福さんチームとのコラボ出張のときの写真を、同行した写真家Sさんが送ってくださった。四国の山深き祖谷の景色に静けさと涼しさが際立つ。拙ブログを訪れてくださるみなさまのために、Sさんにご許可いただいて下記に掲載っ!

いやー清涼感。Foto by Aya Sugimoto.でお送りしました。そういえば、その後7月下旬に私用で伊那谷深くの大鹿村を訪れたのだが、そこにあった小さな博物館で思いがけず祖谷の名に再会して驚いた。
この中央構造線博物館(http://www.osk.janis.or.jp/~mtl-muse/)、これまた山深い場所にひっそりと存在しているのだが、すばらしい展示についてすばらしい専門家の学芸員氏のKさんが見事な説明をしてくださる。その説明を聞いていたら、大歩危小歩危(大ボケ小ボケ)という、一度聞いたら忘れにくい地名がでてくるではないか!なんと!四国の祖谷から(もっといえばそのもっと西の先の九州から)本州の臍のような場所の長野県飯田や伊那谷がつながっているとはあああ!マタギの生きる山の暮らしを思うとともに、地層、地震と思いを馳せざるをえなかった。
そういえばまた地震がありますねー。福島、熊本、東京、そしていたるところに。どうかみなさま、お気をつけて。ご無事であれと切に祈ります。

2016年8月22日

ほかいびと

目下、いくつもの台風が襲来中である。先週土曜日は野田市の「平和のつどい」に呼んでいただいて行ってきたが、朝から夕方までお天気が目まぐるしく変わり続けた。せっかく行くので、醤油の企業城下町の様子や、関宿城の名を残す博物館で、利根川・江戸川・利根運河に囲まれた街の治水と水辺の発展を学べたらなどとおもっていたのだが、とてもかなわず。
翌21日(昨日)は晴れ間。たまたま監督様からお知らせをいただき、三部作の一つ「ほかいびと」&トーク(俳人、金子兜太さんの特別映像という豪華おまけつき!)に足を運んだ。幕末から明治にかけて伊那谷を三十年あまり放浪した俳人、井上井月のドキュメンタリー&フィクションである。トークや特別映像も含めて、すばらしい企画であった。K監督、ありがとうございます!
「ほかいびと」をはじめ、まだあと何日か上映があるので、ここに宣伝させていただきますー。

ほかいびと(乞児)とは人の家先に立ち、寿言(ほがいごと)を唱えて物をもらうひとをいう。井上井月は二十代後半で、武士だったときのすべてを捨てて伊那谷にたどり着き、生涯この場所を放浪しながら俳句を詠んだ。土地の人々は井月を受け入れ、もてなした。ところが明治政府が戸籍や地租を整えるにつれ、人びとの意識が変質し、過去を語らず「誰かわからない」井月を次第に邪魔者とみるようになる。映画は美しい伊那谷の四季や土地の風俗に彩られているが、井月の生き様とこれを捉えた監督の眼差しが、幕末の戦争、明治という国家のあり方をまっすぐに見据えているのがすがすがしい。

2016年8月24日

祝!院生の活躍

蒸し暑い日が続きますねー、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。さて、そんな折に、先の院生Nくんが新聞記事を送ってくれた。(Nくんファーザー様が送ってくれたそうで、感謝感謝)。うあああ!すごい大きな記事である。

いやー、研究がこうやって評価されるのは嬉しいことですねー。Nくんオメデトウ!

2016年8月25日

よ~いこと続く~よ~、どこまでも~

(すみません、暑さで表題がちょっとラリってますが、「線路は続くよ」のメロディーで読んでくださいませ~)
そう、院生の活躍が続く。今日、ちょっとした用事で院生Kくんが訪れたが、某週刊き...誌に訳業が掲載されたとのこと。うあああ、なんだかもう、みんなエライぞな。商業出版様にバッティングしないように、ちょこっとだけ↓

実はKくんに誘われて7月末、この「ニュイドゥブ」に関する集まりを聴きに行ったのだが、日本ではほとんど知られていないフランスのこの運動、「座り込み」の一種なのだが、とにかく毎日夕方から夜半までひとびとがその場所に集っては、絵を描いたり誰かの講演を聴いたり議論やおしゃべりをしたりするだけだそうなのだ。特定の何かへの抗議ではなく、デモでもなく、まして政党結成を目指すわけではない。とはいえ「青空教室」のような意味での学校ということでもない。そこへ出かけていくこと、そこでで一緒にいるということ、が重要なのだという。
はっきりとわからないところもあるが、いろいろな年齢層、職業、考え方のひとが集ってともに時間を過ごすという「実践」は、実はひとびとが相当にまともでなければ成立しないものであろう。そこにこの運動を行う社会の希望がみえる。
あ、つい内容のハナシをしてしまったが、掲載したものは抄訳だそうで、全文は「ル・モンド・ディプロマティーク日本版」のサイトにあがっているとのこと(http://www.diplo.jp/)。こちらもぜひよろしくお願いいたしますー。

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