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2013年8月 アーカイブ

2013年8月 3日

夏が来た!

ここ数日のすっきりしない天候も、今日はすこし持ち直して、何とか「夏が来た!」感じの週末である。まだまだレポートや試験の採点は残っているが、そろそろ夏休みベースのスケジュールとなり、昨日は金曜午後だったが某N先生の主催する研究会が都内某所で行われた。S先生による「明治日本は開発主義国家だったのだろうか」というテーマのご報告。日本のいわゆる「近代化」の時期、遅れてきた国の「開発」の実態はどのようなものだったか、チャマーズ・ジョンソンの「開発国家」の概念などを手掛かりに、各種データをにらみつつ考えていくという、とても興味深いご報告であった。歴史家や理論家の集うクローズドの研究会で、当方がたぶん一番若手というメンバー構成だが、いつもながらとても勉強になる。しかし報告者のS先生も注目し、聞き手もびっくりしたのは、当時の日本政府が「社会保障」にかけた予算の少なさと、しかもそれがさらに減少して行ったというデータであった。「富国」や「殖産興業」をうたいながら、そして子どもの死亡率が高いのは国際社会にはずかしいと演説する大臣などもいながら、弱者への目配りはまったくなく、とにかく一番貿易に強い国の後追いをする...。今日的日本の源流をみる思いで参加者の先生方全体にため息が漏れた瞬間であった...。

2013年8月 7日

海は誰のものか? -緊急署名拡散のお願い(大至急)

ついにレポートや試験の採点を終わり、いくつかの業務も片づけて、さあ、夏休みだ!というところでメールチェックをしたら、某メーリスに下記の緊急署名が流れてきていた。明日8日の朝までなので、拙ブログを見てくださる方がどれだけいらっしゃるかわからないが、とにかく何もしないよりはよいはずと願いをこめて。皆様よろしくお願いいたします!はい、海を汚してはいけません。至極当然の基本マナーである。

***

【緊急署名】
これ以上、海を汚さないでください
政府は汚染水を止めることに集中してください
規制委・規制庁は、原発の再稼働審査を中断し、
汚染水対策を優先してください
※締切:8月8日(木)朝9時
【個人署名】
フォーム1
https://pro.form-mailer.jp/fms/18534d4846287
フォーム2
http://goo.gl/fyHjPZ
【団体賛同】
https://pro.form-mailer.jp/fms/f21b5ad846288
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 福島第一原発の汚染水流出が深刻な事態です。
6月以降観測用井戸から高濃度の放射能が検出され
海への流出が続いていましたが、東電は参議院選挙後まで
その事実を認めませんでした。ここまで深刻な事態を
引き起こした責任は、東電のみならず規制委員会・
規制庁にもあります。
 有効な防止策を打てない状況で、原子力規制委員会は
会合を開き、更田委員は止水対策を直ちに実施するよう
東電に求めました。しかし、東電まかせにすること自体が
間違いで、規制委員会・規制庁の自らの取り組みが
問われています。。
 海への汚染を一刻も早くくいとめるべく、国はあらゆる
資源を投入すべき です。これ以上、放射能で、
いのちの海を汚さないで下さい。
 田中俊一・規制委員長は、「タンクにため続ける対策では
限界があるため、基準値以下にすることを前提に、
海へ放出せざるを得ない」と発言していますが、
汚染水の放出を容認する前に、まずはあらゆる手をつくして
汚染水を止めることに注力すべきです。
 現在、規制委員会・規制庁は、原発再稼働のための
新基準の適合性審査に人と時間を割いていますが、
そのような場合ではありません。あらゆる人的資源、
施策を汚染水対策に集中させてください。
以下要請いたします。

一.福島第一原発からの汚染水流出を一刻も早く止め、
これ以上放射能を流さないでください
一.汚染水タンクから海への放出を容認しないでください
一.再稼働のための新基準の適合性審査を中断し、
原子力規制委員会・規制庁の総力を結集して汚染水対策に
取り組んでください

呼びかけ団体:
原子力規制を監視する市民の会
福島老朽原発を考える会
プルトニウムなんていらないよ!東京
グリーンピース・ジャパン
ハイロアクション福島
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
FoE Japan

◆問い合わせ先:
福島老朽原発を考える会 阪上 090-8116-7155
FoE Japan Tel: 03-6907-7217 Fax: 03-6907-7219
満田 090-6142-1807

↓こちらも拡散を!
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<緊急拡散希望>
東京電力福島第一原発の汚染水問題で、
緊急集会と政府交渉(8/8 13:30~)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/88-1330-1ea6.html

2013年8月16日

そして厳しい残暑ニモマケズ

ようやく夏休みらしい日々となり、恒例の金曜晩の官邸前にも再び、しばしば参加できるようになった。一時期の勢いはないが、常連のメンバーがあつまって地道に声を挙げるスタイルとなってきている。いや、何十年にもわたって毎週月曜日に抗議行動を行ってきた祝島のおばちゃんたちのことを思えば、金曜晩のアクションはまだまだひよっこのようなモノである。8月もなかばを過ぎ、日中の残暑はともかく夕方はだいぶ涼しくなって、外にたたずむのが心地よい。

そんな日々にも、ぽつりぽつりと拙著にコメントや感想を頂戴する。短いものでもかなりうれしく、まして丁寧なお手紙などいただくとほんとうーに感激いたします。ありがとうございます!!今日は図書館の資料確認のためロックアウト明けの大学に出たついでに郵便物を確認すると...。えっ...、長州、いや長...周、新聞?それこそ上関を含め、中国地方を中心としたエリアの新聞だそうだ。「紹介記事在中」と添え書きがある。で、明けてみると、うわっ、なんともおおきな記事!そして評者の方はとても丁寧に読んでくださっている。どうもありがとうございますー。はいっ、目下、次の仕事に向けてこつこつやっております。がんばります!
しかしさらにインパクトがあったのは、その隣の記事「よい映画をみる会:1955年政策『生きものの記録』(監督黒澤明)」であった。この映画、当方は観たいとおもいつつまだ未見なのだが、放射能をめぐる荒唐無稽なストーリーといい、「狂っているのはあの患者なのか。こんな時世に正気でいられるわれわれがおかしいのか」というメッセージといい、すぐれて現代的である。夏休み中にどこかで探して、ぜひ観たいものだ。
そうそう映画と言えば、当方も勧められて観たばかりの「世界が食べられなくなる日」(ジャン=ポール・ジョー監督、現在は@アップリンクで上映中)もなかなかの秀作である。フランスの原発事情や遺伝子組み換え作物に関する対立の状況についてかなりの情報が得られるし、3.11後の問題にも真正面からとりくんでいて好感が持てる。

2013年8月29日

突然の調査出張へ

8月も終わりに近づいた。が、いま取り掛かっている仕事の関連資料のうち重要なものが、どーやってもこーやっても日本のどこにも見つからず、突然に調査出張に行くことに決めた。訪問先はアイオワ州立大学図書館である。今まで行ったことも考えたこともあまりないアメリカ中西部、トランジットや着陸地の地名を見ても何の感慨もイメージもない。うーん... とはいえ今回は急きょ応援を頼んだ若手諸氏が同行してくれることになり、いつもとは違う趣きが楽しみでもある。来週月曜、2日に出発いたします!

現地での資料収集、コピー機が何台あるのかとを確認してみると「コピー機は一台もありません。スキャナーは一台あります」とのこと。しかし、もしそのときに別の調査者が同時に来ていたらスキャナの使用は思うようにならず、たった4日ほどしかない調査日程内で収集を終われない恐れがある。それでは困るのでハンディスキャナでも持参するかと某電気製品量販店に行ってみるとー。なんと!2年前にミュンヘンの図書館でみて感激したタイプのスキャナーが、そこそこの価格で某社から(ほんの先月)発売されているではないか!あいにくその店にはカタログしかなかったが、いそぎ購入をと思ってネットであれこれ調べてみると、ずいぶん人気が高いのか、すでに品薄である。負けじと昨日、秋葉原あたりの卸売店まで出かけて行き、実力行使でゲットしてきた。わーい!!これで装備としては安心だが、残る不安材料は移動時の持ち運びである。手荷物にするのは当然として、そこそこ持ちにくい形をしている。

そこで... えいっ!特製バッグを作ってみた!あれこれ仕事もたまっているこのタイミングで、われながらどうかとも思ったが、移動中の不安解消のためには背に腹はかえられない。とはいえ結果的には、久しぶりの手芸(?)になんだか癒された。ほっこりー ミシン、ああ夢の機械。たのしー!
2013082handmade.jpg

(わかりにくいでしょうが、手提げもついて結構かわいい(自画自賛))。これでスキャナー入っている状態ですー。

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