« 韓国語 【韓国語学・アスペクト】 | ホーム | ドイツ語・ラテン語 【歴史学・ヨーロッパ中世史】 »

2024年3月22日

チェコ語 【チェコスロヴァキア現代史】

●氏名(氏名ヨミ)

佐藤 ひとみ(サトウ ヒトミ)

●自己紹介

チェコに関心を持ったのは、暗くて陰鬱そうだからです。実際に行ってみたら、すごく暗くて大好きになりました。海辺の街こと兵庫県明石市出身なので、海がないチェコで息苦しく感じる時もありましたが、無事留学から戻ってくることができました。

●研究の専門分野について

チェコスロヴァキアの現代史、とくに社会主義期における「ネイション論」に関心があります。

第二次世界大戦を経て、いわゆる「国民国家」が確立したとされるなか、チェコスロヴァキアの人たちは自国の「ネイション」をいかに認識していたのかを、当時の体制を批判する中で見られた歴史について議論、あるいは市民社会とも呼べるようなオルタナティブな社会の構築についての議論から、明らかにしたいと思っています。

●おすすめの書籍

フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』(平凡社ライブラリー、2013年)

「悲しくて怒っているならペソアを読んだ方がいい」と、友人から勧められたのが、ポルトガルの作家、ペソアです。ペソアは複数の人格をつくり、作品を書き分けました。その人格の1人、ベルナルド・ソアレスが書いた『不穏の書』と、他の人格たちによる詩と短編で編まれたのが本書です。遠く離れた異国の少し前の時代の話にもかかわらず、ペソアがつづったポルトガルの海、人生の不条理、孤独はノスタルジーを掻き立てます。ペソアの深い悩みや内省に貫かれた本書は、わたしたちの悲しみと怒りに決して直接は踏み入らないけれど、そっと寄り添い、癒しを与えてくれます。

●趣味

コーヒーをよく飲みます。散歩に行くのも好きです。ハウスミュージックのことをぼんやりといいなと思っています。映画もたまにみます。

profile