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お知らせ

アフリカにおけるCOVID-19への挑戦と応答に関するセミナーを開催します

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現代アフリカ地域研究センターは、日本アフリカ学会関東支部との共催により、Challenges and Responses to COVID-19 pandemic in African societies: Case reports from Cameroon and Ugandaと題し、Zoomウェビナーを開催します。

今回のセミナーでは、アフリカからゲストを招き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の社会的影響についてお話しいただきます。COVID-19は世界各地に広がり、人びとの健康と生命に多大な困難をもたらすとともに、生活のさまざまな側面に影響を及ぼしています。セミナーでは、人々がどのようにこの状況に対処し、応答しているかを、カメルーンとウガンダの事例報告から考えます。  

セミナーでは、カメルーンからフォンゾッシ・エヴァリスト博士(ドゥアラ大学・民族植物学)、そしてウガンダからイアン・カルシガリラ氏(東京外国語大学博士課程・政治学)に参加いただきます。

フォンゾッシ博士は、新型コロナウイルス感染症拡大のなかで、伝統的医療の専門家が直面している困難と、植物由来の伝統的知識が果たしうる可能性について報告します。

カルシガリラ氏は、ウイルスが国家にもたらす政治的資源という側面に注目し、ウガンダ政府による治安維持戦略と、市民がそれをどのように受けとめ、理解しているかを分析します。

◆スピーカー:

 フォンゾッシ・フェドゥング・エヴァリスト博士(ドゥアラ大学上級講師、カメルーン)

 イアン・カルシガリラ氏(東京外国語大学博士課程、日本)

◆日時:2020年7月16日(木)17:40~19:10(日本時間)

◆方法:Zoomウェビナーでのオンライン開催

◆報告内容

1. カメルーンにおける伝統医療と新型コロナウイルス:現状、課題、今後の対応
 (フォンゾッシ・フェドゥング・エヴァリスト上級講師, ドゥアラ大学, カメルーン)
要約
2019年12月に武漢(中国)で新型コロナウイルス(COVID-19)が発生して以来、承認を受けた薬は不足しており、世界中で効果的な治療法を模索する努力が続けられている。カメルーンでは、2020年3月に最初の陽性者が確認された。医学的な治療法がないなか、多くの伝統治療師は、これまでカメルーンで1万2千人以上が感染した新型コロナウイルスにたいする伝統的な治療を探し求めている。カメルーンの伝統治療師たちは、新型コロナウイルスを治療するための薬草への需要の高まりを注目しているが、世界保健機関(WHO)、医療研究者、医師、カメルーン政府は、患者に対し、COVID-19に対してはっきりと検証されていない伝統的な薬に頼るのではなく、病院で治療を受けるようにと注意を促している。本発表は、伝統医学が補助的な治療法として可能性をもつこと、伝統医学が直面する課題、新型コロナウイルスに対する革新的かつより効果的なアプローチについて議論する。
2. セキュリティとグルーバルな感染症における規制強化:ウガンダにおける新型コロナウイルスをめぐるポリティクス
 (イアン・カルシガリラ氏, 東京外国語大学, 日本)
要約
グローバルな機能が十分でない状況で、公衆衛生の社会経済的かつ政治的な動態の生成に関して、新型コロナウイルス(COVID-19)グローバル戦略のような感染症制御と国家安全保障の戦略を統合する規制強化とセキュリティの再概念化に関心が集まっている。グローバルな感染症をコントロールする国家のアプローチ、ウガンダのような発展途上国における社会の応答、そしてセキュリティの効果に関して分析を行う。本発表では、犯罪者化、犠牲者化、警察と市民の関わり、そして、人権と政治的権利という観点から、発展途上国における構造的・物理的暴力を理解するうえで重要なメディア、生存上かつ心理的なニーズへのアクセス、公衆衛生が果たす責務などに関して、感染症における規制強化がもたらす法哲学的・構造的ダイナミクスを検証する。新型コロナウイルスの予防と治療に対する国家主導のアプローチ、ウイルスに関連した規制強化に対する市民の表象、メディアの役割などについて報告する。
◆使用言語:英語
◆参加費:無料
◆事前申し込み必要

以下リンク先より事前お申し込みをお願いいたします(7月13日〈月〉〆切)。

https://bit.ly/2NNkYBD

◆日本アフリカ学会関東支部共催