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Newsお知らせ

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東京外国語大学オープンキャンパス・ラジオのお知らせ

東京外国語大学国際社会学部アフリカ地域専攻は、7月23日から26日まで開催予定のTUFSオンラインオープンキャンパス2020に参加します。 アフリカ専攻からの提供コンテンツの一覧を以下に掲載しました。 東京外国語大学国際社会学部アフリカ地域オープンキャンパス2020(2020/7/23-26 ONLINE)https://bit.ly/3fWSTnt また、オンラインでは例年のように大人数が参加できる相談会やイベント企画が打てないので、受験生や高校生から質問を募集して、ローカルラジオで世界に放送するという企画を考えました。ルワンダ産コーヒーのフェアトレードに取り組む学生団体ファムカフェが出資してくださり、またラジオ局でバイトしている4年生の岩崎弘治さんの尽力で実現にこぎ着けました。 アフリカ地域専攻オンラインオープンキャンパス2020ラジオ企画質問大募集!https://bit.ly/2YzzwLt 放送はラジオフチューズ 87.4MHz でオンエアされますが、インターネットを通じて全国で聞くことが可能です(聴き方は下記を参照ください)。 お願いになりますが、この番組内容を充実させるため、なるべく多くの受験生、高校生、一般の方からの質問を集めたいと思います。 アフリカについて関心のある若者に届くように、ぜひ諸方面にこちらのリンクをシェア・拡散頂けませんでしょうか。ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎放送スケジュール: 『ラジオでオープンキャンパス:東京外大ってどんなところ?? Presented by アフリカ地域専攻×femme café』 【予告編】(アフリカ地域専攻1年生がパーソナリティ、在学生と教員、ファムカフェメンバーが出演) 7月22日(水) 18時45分~48分  (3分) 【本編】(1時間特番:アフリカ地域専攻の1~4年生と教員、ファムカフェメンバー有志が出演)7月25日(土)14時00分~15時00分(再放送: 7月26日(日)14時00分~15時00分) ◎聴き方: (1)地上波(府中市およびその周辺地域): FMで、ラジオフチューズ87.4MHzにダイヤルを合わせる。送信所は、外大研究講義棟屋上。(2)ネットラジオ(日本全国):◆スマホ、タブレットの場合①アプリ「 リスラジ 」をダウンロードhttps://apps.apple.com/jp/app/listenradio-%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%B8/id1460129712②「選局」に進む③「関東」を選ぶ④「87.4mHZラジオフチューズ」を選ぶ ◆PCの場合以下のサイトから、ラジオフチューズを選ぶ(Adobe Flash Playerを有効にする必要あり)。http://listenradio.jp/

村橋特任研究員が第8回若手難民研究者奨励賞を受賞しました。

現代アフリカ地域研究センターの村橋勲特任研究員が、第8回若手難民研究者奨励賞を受賞し、7月4日(土)にZoomによるオンラインでの授賞式が行われました。 若手難民研究者奨励賞は、真如苑・真如育英会の支援に基づき、難民研究フォーラムが年1回実施しており、今年で8回目を迎えます。本年度は11名の研究者から公募があり、申請者の専門は、国際関係論、観光学、開発学、国際保健学、人類学、メディア研究など多岐にわたりました。選考委員による厳正な書類審査と討議をへて、同研究員を含めた4名が受賞しました。村橋研究員は、2015年度に第3回若手難民研究者奨励賞を受賞しており、今回は再申請者枠での受賞でした。 授賞式は、当初、真如苑友心院ビルで開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、Zoomによるオンライン開催に変更になりました。授賞式は午後1時半から始まり、賞状授与と審査委員長からの講評が発表された後、各受賞者による研究計画のプレゼンテーションと質疑応答が行われました。 村橋研究員の研究テーマ『難民による「住まい」の創造--南スーダン、ロピット難民のモノと身体の文化』は、南スーダンのロピット難民による「住まい(Home)」の創造実践を、ケニアのカクマ難民キャンプにおけるフィールドワークから明らかにする研究です。この研究で、同研究員は、難民がキャンプに故郷の村落空間によく似た景観を作り出し、馴染みのある文化的なモノを作り、それを使ってダンスという儀礼的な行為を行うことに注目し、物質的なモノや身体的行為が、特定の共同体に対する難民の帰属意識の創出と共有にどのように働きかけるかを考察しようとしています。 授賞式の様子と各受賞者の研究計画に対する講評は、難民研究フォーラムのホームページに掲載されています。
村橋特任研究員が第8回若手難民研究者奨励賞を受賞しました。

アフリカにおけるCOVID-19への挑戦と応答に関するセミナーを開催します

ASCSeminar51jp.pdf 現代アフリカ地域研究センターは、日本アフリカ学会関東支部との共催により、Challenges and Responses to COVID-19 pandemic in African societies: Case reports from Cameroon and Ugandaと題し、Zoomウェビナーを開催します。 今回のセミナーでは、アフリカからゲストを招き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の社会的影響についてお話しいただきます。COVID-19は世界各地に広がり、人びとの健康と生命に多大な困難をもたらすとともに、生活のさまざまな側面に影響を及ぼしています。セミナーでは、人々がどのようにこの状況に対処し、応答しているかを、カメルーンとウガンダの事例報告から考えます。   セミナーでは、カメルーンからフォンゾッシ・エヴァリスト博士(ドゥアラ大学・民族植物学)、そしてウガンダからイアン・カルシガリラ氏(東京外国語大学博士課程・政治学)に参加いただきます。 フォンゾッシ博士は、新型コロナウイルス感染症拡大のなかで、伝統的医療の専門家が直面している困難と、植物由来の伝統的知識が果たしうる可能性について報告します。 カルシガリラ氏は、ウイルスが国家にもたらす政治的資源という側面に注目し、ウガンダ政府による治安維持戦略と、市民がそれをどのように受けとめ、理解しているかを分析します。 ◆スピーカー:  フォンゾッシ・フェドゥング・エヴァリスト博士(ドゥアラ大学上級講師、カメルーン)  イアン・カルシガリラ氏(東京外国語大学博士課程、日本) ◆日時:2020年7月16日(木)17:40~19:10(日本時間) ◆方法:Zoomウェビナーでのオンライン開催 ◆報告内容 1. カメルーンにおける伝統医療と新型コロナウイルス:現状、課題、今後の対応  (フォンゾッシ・フェドゥング・エヴァリスト上級講師, ドゥアラ大学, カメルーン)要約2019年12月に武漢(中国)で新型コロナウイルス(COVID-19)が発生して以来、承認を受けた薬は不足しており、世界中で効果的な治療法を模索する努力が続けられている。カメルーンでは、2020年3月に最初の陽性者が確認された。医学的な治療法がないなか、多くの伝統治療師は、これまでカメルーンで1万2千人以上が感染した新型コロナウイルスにたいする伝統的な治療を探し求めている。カメルーンの伝統治療師たちは、新型コロナウイルスを治療するための薬草への需要の高まりを注目しているが、世界保健機関(WHO)、医療研究者、医師、カメルーン政府は、患者に対し、COVID-19に対してはっきりと検証されていない伝統的な薬に頼るのではなく、病院で治療を受けるようにと注意を促している。本発表は、伝統医学が補助的な治療法として可能性をもつこと、伝統医学が直面する課題、新型コロナウイルスに対する革新的かつより効果的なアプローチについて議論する。 2. セキュリティとグルーバルな感染症における規制強化:ウガンダにおける新型コロナウイルスをめぐるポリティクス (イアン・カルシガリラ氏, 東京外国語大学, 日本)要約グローバルな機能が十分でない状況で、公衆衛生の社会経済的かつ政治的な動態の生成に関して、新型コロナウイルス(COVID-19)グローバル戦略のような感染症制御と国家安全保障の戦略を統合する規制強化とセキュリティの再概念化に関心が集まっている。グローバルな感染症をコントロールする国家のアプローチ、ウガンダのような発展途上国における社会の応答、そしてセキュリティの効果に関して分析を行う。本発表では、犯罪者化、犠牲者化、警察と市民の関わり、そして、人権と政治的権利という観点から、発展途上国における構造的・物理的暴力を理解するうえで重要なメディア、生存上かつ心理的なニーズへのアクセス、公衆衛生が果たす責務などに関して、感染症における規制強化がもたらす法哲学的・構造的ダイナミクスを検証する。新型コロナウイルスの予防と治療に対する国家主導のアプローチ、ウイルスに関連した規制強化に対する市民の表象、メディアの役割などについて報告する。 ◆使用言語:英語 ◆参加費:無料 ◆事前申し込み必要 以下リンク先より事前お申し込みをお願いいたします(7月13日〈月〉〆切)。 https://bit.ly/2NNkYBD ◆日本アフリカ学会関東支部共催
アフリカにおけるCOVID-19への挑戦と応答に関するセミナーを開催します

アフリカの映像人類学に関するミーティングを共催します

現代アフリカ地域研究センターは日本の映像人類学のプラットフォームであるAnthro-film Laboratoryが開催するオンラインミーティング「The Image-making from Africa, Part1 -Perspectives from Visual Anthropology-」を共催します。 このミーティングでは、カメルーン、エチオピア、マリ、ドイツをつなぎ、アフリカ各国の大学や出身者による映像人類学の実践を紹介します。そしてそこにどのような挑戦や問題があるのかを知ることで、植民地主義の遺産としてではない新たな映像人類学の形を考えます。 ◆Anthro-film Laboratoryリンク http://www.itsushikawase.com/anthro-film_lab/news.html#news_2 ◆概要 Ethnographic film practices of various kinds from across the globe are entwined with new forms of audiovisual expressions and approaches. These practices detach visual anthropology from its Western colonial legacy and expand the horizon of knowledge creation, storytelling and collaborative research in humanities. The aim of this Zoom meeting of anthropologists/filmmakers from Cameroon, Ethiopia, Mali, and Japan is to introduce Ethnographic films and visual anthropological research activities in African countries. We identify prospects and meet the challenges facing the image-making from/on Africa. ◆スピーカー Mouadjamou AhmadouMouadjamou Ahmadou is an ethnographic filmmaker, interested in the visual aspects of culture, social changes and adaptation.He holds a PhD in Visual Anthropology at the University of Maroua in Northern Cameroon. His research interests include social and economic transformations among peasants and pastoralists.Mitiku GabrehiwotMitiku Gabrehiwot is an Associate Professor of the Department of Anthropology, Mekelle University in Ethiopia. He uses visual media to explore social change and cultural identity of the people in Tigray region. His current research projects include change and continuity and Political Anthropology.Bata DialloBata Diallo is a PhD candidate at the University of Bamako in Mali. She made a MA film "Djeneba, a Minyanka woman of Southern Mali" for Visual Cultural Studies, University of Tromsø.The film is an hour-long chronicle of the quotidian life in rural Mali from a woman's point of view. It focuses on Bata engages Djeneba's life-world in observational and participatory style based on the intimate conversation with protagonists.Bata currently works on analysis of the political idea of Fily Dabo Sissoko (1900-1964), one of the founding fathers of modern Mali.Solomon MekonenSolomon Mekonen is a Berlin-based filmmaker, interested in visual storytelling grounded in anthropology.He holds a master's degree in Visual and Media Anthropology from Freie Universität Berlin. His research interests include decolonisation, queer studies and imagining alternative futures.Website: https://solomonmekonen.com/Vimeo: https://vimeo.com/user21987400Twitter: twitter.com/Leuleselam ◆日時:2020年6月26日(金)17:00~19:00 (日本時間) ◆方法:Zoomを用いたTV 会議を行う(定員30人) ◆言語:英語 ◆参加費:無料 ◆事前申し込み必要(定員に達し次第、締め切ります。6月23日までにお申し込みください) 以下リンク先より事前お申し込みをお願いいたします。 https://bit.ly/2UypOX9
アフリカの映像人類学に関するミーティングを共催します

Activities活動記録

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2019年来日のオクタブさんとヘレンさんが帰国しました

2020年8月10日
 2018年に実施したREADYFORクラウドファンディング「紛争を乗り越えて。ルワンダの大学から日本へ留学生を招こう」の第2陣留学生として2019年秋に来日したオクタブさんとヘレンさんが留学を終え帰国しました。2人は、2018年秋から2019年夏まで来日したシュクルさんとロドリグさんに続く第2陣の留学生です(シュクルさんとロドリグさんの帰国については2019年7月17日付け報告をご覧ください)。  新型コロナ感染症の影響で、出発準備は慌ただしいものとなりました。航空便の運航が不安定になったうえに、入国前72時間以内のPCR検査陰性証明を携行する必要があるなど、ルワンダ側の入国規制に対応する必要が出てきたためです。当初予定した7月下旬の離日は不可能となり、新たに8月3日のフライトで準備を進めました。出発の日は、当センター関係者や学生が手分けして、PCR検査証明書の取得、学寮の退出作業手伝い、空港までの案内を手伝いました。幸い、航空便は予定通り運行され、成田空港から無事出発していきました。  6日になってPIASSの佐々木先生から2人が帰着したとの報告があり、センター一同胸を撫でおろしました。乗り継ぎ便がキャンセルになり、ルワンダ到着が大幅に遅れたとのことで、到着報告には「We are so tired, but we reached Kigali safely.」との2人のメッセージが添えられていました。8月3日夜離日、5日深夜ルワンダ着という長い旅でしたが、ともかく無事帰国できて良かったです。 最後の日、成田空港へ向かう2人  離日前の7月半ば、センター関係者が送別の意味で2人と昼食をとりました。コロナ対策に配慮し、少人数での食事の機会でした。それでも2人はこういう機会を得たことにとても感激していました。この時の2人の嬉しそうな顔は忘れられません。 送別の昼食のひと時  2人の来日は10か月前のことですが、到着早々、入寮、オリエンテーション、役所手続き等忙しい時を過ごしたことが思い出されます。11月には、クラウドファンディングの支援者の方々との交流会があり、これには支援者の方々の他に、アフリカ各国からの留学生も参加し、参加者と打ち解けたひと時を過ごしました。とてもうれしそうな様子でした。留学中に、沖縄や広島に旅行したり、高校生と交流するなど、日本人、日本文化と接する機会を持つことができました。あっという間に過ぎた10か月間でした。 クラウドファンディングの支援者の方々との交流会 友人からのお別れのプレゼントを受け取った2人  この第2陣の留学生の帰国により、2018年のクラウドファンディング留学生の招致は終了しました。しかし、これから、新たな留学生の受け入れ準備が始まります。今年春に実施した新たなクラウドファンディング(第2弾)の留学生が9月末に来日することになっています。コロナの影響で来日が遅れる可能性がありますが、状況に応じて対応していきます。
現代アフリカ教育研究基金

駐南スーダン新旧大使とのオンライン会合

2020年7月22日
7月22日、堤尚広・駐南スーダン新大使は、前任の岡田誠司大使とともに、オンラインにて、武内センター長及び名井アドバイザーと赴任前の挨拶を兼ねた会合をもちました。堤大使にとっては、赴任を間近に控えた多忙な時期での会合となりました。中国語が専門で、アフリカ勤務は初めてですが、過去、国際協力局国別第3課長として、途上国支援に関わり、その際、2011年に山根外務副大臣(当時)を団長とするアフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションの一員として独立直後の南スーダンを訪問しています。 岡田前大使は、2017年の当センター開所式への出席、2回にわたるASCセミナーでの講演、南スーダン高等教育大臣の当大学来訪にあたっての同行と、多々協力いただいており、この点、武内センター長から謝意を述べました。既バチカン大使に発令されており赴任に向け準備中です。今回、2年7か月にわたる南スーダン勤務の印象を語ってくれましたが、日本が、現在、平和構築プロセスに財政支援を行っている唯一の国となっていること、また、これから赴任するバチカンが南スーダンとの関係が深いことにも触れていました。両大使は、今週初め、南スーダンのオリンピック選手を受け入れている前橋市を訪問しており、選手に対する同市の熱心な取り組みについても話が及びました。 「南スーダン高等教育・科学技術相によるASCセミナー(2020年1月)」
センターの活動

第51回ASCセミナー「アフリカ社会におけるCOVID-19への挑戦 と応答:カメルーンとウガンダの事例報告」フォンゾッシ・フェドゥング・エヴァリスト(ドゥアラ大学上級講師)、イアン・カルシガリラ(東京外国語大学博士課程)

第50回に引き続き、アフリカと日本をつなぐオンラインセミナーの形で実施し、今回はカメルーンとウガンダの研究者を講演者に迎えました。テーマは、アフリカ社会における新型コロナウイルス感染症に対する取り組みです。カメルーンのドゥアラ大学上級講師のフォンゾッシ博士は、新型コロナウイルス感染症拡大のなかで、伝統的医療の専門家による取り組みと、植物由来の伝統的知識が果たしうる可能性について報告しました。隔離政策の中でつい先日ウガンダより帰国したばかりの東京外国語大学博士課程に所属するカルシガリラ氏は、ウガンダ政府による治安維持戦略と、市民がそれをどのように受けとめ、理解しているかについて分析を行いました。アフリカの現地の研究者からオンラインで参加があり、活発な議論が行われました。
ASCセミナー

カラハリ・コエにおける言語と音楽の相互関係:クリックとポリリズム

 本研究は、カラハリ狩猟採集民 (通称ブッシュマン) の「歌」を対象にして、言語学・音楽学・人類学の学際的手法を用いる多層的な精査をすることによって、(i)言語と音楽の相互作用は彼らの歌にどのような構造的特徴を生み出しているか?(ii)彼らの歌の構造的特徴は奏者の側からどのように認識されているか?(iii)彼らの歌の構造的特徴は大人から子供にどう伝承されるか?という3つの問題に解答を与える。そして、未だに謎に包まれた「ブッシュマン音楽」のベールを剥ぐことを目指す。この目的を果たすために、言語学(コイサン言語学)と音楽学(民族音楽学)と人類学(音楽人類学・社会相互行為の人類学)の3学術領域から、フィールドワークを手法とする専門家が参加する国際共同研究プロジェクトを遂行する。 本研究は、カラハリ狩猟採集民の歌の組織的な資料収集を行い、歌がもつ多次元的で多層的な構造を解明する。歌は歌詞がもつ言語学的次元における多層構造と、旋律と律動がもつ音楽学的次元における多層構造とが、平行的・交差的に絡み合う。この複合的構造を包括的に解明するため、言語学的・音楽学的な分析概念装置を駆使する分析方法論も完成させてゆく。そして、通文化的特異性であるリズム特徴の理解に焦点を当てて、言語と音楽の相互作用がもたらす構造的特徴に関わる次の問題に解答を与える:(i)言語的構造はどんな音楽的リズムの形成に関与するか?(ii)音楽的構造はどんな音韻論的リズム (歌特有の音韻構造) の形成に関与するか? この言語学的・音楽学的な目的とともに、次の人類学的な目的も設定する。第1に、調査者自らが奏者に合流して演奏経験をする能動的参与観察により、歌の構造的特徴が音楽奏者の側にどのように認識されているかを探求する。第2に、大人が子供に向けて発する子守言葉の歌的要素とそれに対する子供の反応を社会的相互行為として分析し、歌の構造特徴の無意識の伝承と子供における歌の萌芽を探求する。 本研究は次の4つの学術的意義をもつ。(i)ブッシュマン音楽がもつ通文化的に珍しい特徴を記述する民族音楽学的な実証的貢献。(ii)リズム的特徴の解明のために、言語がもつ音韻特徴に着目し、言語と音楽が相互作用を活性化する歌を考察するという調査デザインの新規性。(iii)子守言葉の歌的要素に着目し、子供が発達早期に晒される言語・音楽的リズムと歌の萌芽を探る方法論的な独創性。(iv)音楽演奏に調査者が自ら参加することを通して演奏者の視点を探る能動的参与観察法という新しい民族誌的手法の導入。科研データベースhttps://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18KK0006/
研究プロジェクト