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ASCセミナー

第105回『コーヒーが地理学を必要とする理由:アジアからアフリカへ意味をマッピングする』

2025年7月10日(木) 17時40分~19時10分

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第105回ASCセミナーは、今年4月より現代アフリカ地域研究センターの特別研究員として所属されている韓国出身のユン・オスン博士が登壇します。ユン博士が研究されている「エチオピアのコーヒー:アジアコーヒーロード」などについてお話いただきます。

コーヒー好きなTUFSのお近くにお住まいの方は是非とも足をお運び下さい。Zoomでもご参加いただけますので、事前登録をお願いします。

コーヒー博士ユン氏のYoutubeはこちらから

題名:コーヒーが地理学を必要とする理由:アジアからアフリカへ意味をマッピングする

概要: 

世界中で日常的に飲まれているコーヒーは、単なる嗜好品ではなく、場所やアイデンティティに深く関わっている存在である。本講演では、「コーヒー地理学」という新たな学術分野を提案し、コーヒーの移動、物語、そして感覚的な体験が、アジアおよびアフリカにおける空間的意味や文化的想像力をどのように形成しているのかを探っている。

この研究は、人文地理学・文化地理学の文脈において、コーヒーをグローバルな商品であると同時に、地域ごとに意味を変えながら移動している「ムービング・サイン(移動する記号)」として位置づけている。アフリカでの起源からアジアでの再解釈に至るまで、コーヒーにまつわる多層的な歴史と語りを辿ることで、帰属意識や文化的なつながりを媒介している様子を明らかにしている。

エスノグラフィーと事例研究を通じて、日常的なコーヒーの実践が、地理的に離れた地域間に新たなつながりを生み出し、それらの関係を再マッピングしている。最終的に、本講演では、より内省的かつ感覚志向の視点からコモディティを理解する必要性を提起しており、コーヒーという身近な飲み物が、私たちの空間、アイデンティティ、そしてグローバルなつながりに対する思考を再構築していることを示している。

◆講演者: ユン・オスン博士(東京外国語大学 現代アフリカ地域研究センター特別研究員)
日時:2025年7月10日(木) 17時40分~19時10分(6限)
◆場所:ハイブリッド方式 対面(東京外国語大学 研究講義棟 1階 113教室)オンライン(Zoomミーティング)
アクセス:https://www.tufs.ac.jp/abouttufs/contactus/access.html

◆使用言語:英語
◆参加費:無料
QR_106thASC-Form用.pngのサムネイル画像参加をご希望の方は、こちらより事前にお申し込みください。】もしくはQRコードより事前申し込み願います。

定員:対面104名 ・ オンライン300名

申し込み〆切:2025年7月10日(木)正午 ※ 定員に達し次第締め切らせていただきます。
※ Zoom情報は事前登録の際に登録したメールアドレス宛てに返信メールとして送られます。

◆共催:日本アフリカ学会関東支部

ご報告

第105回ASCセミナーは、ハイブリッド方式で実施し、計60名(対面14名、オンライン46名)の参加がありました。

ASCの特別研究員・ユン博士によるセミナーでした。エチオピアコーヒー地理学(ツアリズム)から始まったエチオピアでのコーヒーとの出会いは、地理学やツアリズムにとどまらず、日本や韓国、アジアのコーヒー文化比較にも広がり、ユン博士にとって生涯続く研究課題となったお話は、私たちにとっても多角的に興味をひく内容でした。質疑応答では、参加者から様々な質問がなされました。

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※ご参加者からのアンケート募集:アンケート提出(セミナー開催から1週間後の7/20までとさせていただきます)