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ルワンダ復興に関するセミナー開催

2018年6月1日(金)16:00~17:30

現代アフリカ地域研究センターでは、2018年6月1日に第15回ASCセミナーを開催します。今回、講師としてお招きするのは、本年1月に開催された第11回ASCセミナーで「語れない傷、語らない癒し」と題して報告を行なった大竹モルナー裕子氏。

今回のセミナーでは「紛争を超え、世代を超えてゆく癒し」というテーマに焦点をあて、教会グループと共同貯蓄講を例に、コミュニティにおける癒しのかたちを紹介していただきます。

◆報告タイトル:世代を超えてゆく癒し―北部ルワンダにおける紛争後コミュニティ復興と人道支援再考―

◆要旨:
ルワンダは1994年にフツ族によるツチ族に対するジェノサイドが起きわずか3ヶ月間で80万人の命が失われたことで知られる。この歴史的ナラティブは、ツチ=被害者、フツ=加害者というラベルの下、ツチ系現政府の被害者性及び英雄性を語る主流ナラティブともなっている。しかし、この影に隠され、沈黙させられてきたフツ被害者たちも存在する。なかでもジェノサイド後に北部ルワンダでおきたフツ族の大量殺戮は、歴史から消され、国際的に顧みられずにきた。政治的に沈黙させられ、国際支援から排除されてきたフツ被害者のコミュニティが、どのように紛争の傷あとを生き、自らを癒してきたのか、そして彼らにとって本当に必要な支援とは何かを考える。特に,「紛争を超え,世代を超えてゆく癒し」というテーマに焦点をあて,教会グループと共同貯蓄講を例に,コミュニティにおける癒しのかたちを紹介する。

◆講演者:大竹モルナー裕子氏(日本学術振興会海外特別研究員、オックスフォード大学医療人類学部客員フェロー)

◆講演者経歴:
ロンドン大学衛生熱帯医学研究院博士課程卒。筑波大学人間学類心理学専攻卒。英国心理学会認定サイコロジスト。JICA青年海外協力隊のルワンダでの活動に対し日本国外務大臣より感謝状受領。北部ルワンダにおける紛争後コミュニティ・レジリエンスに関する研究で日本質的心理学会フロンティア奨励賞受賞。

◆日時:2018年6月1日(金) 16:00~17:30

◆場所:東京外国語大学 研究講義棟327教室

◆使用言語:日本語

◆参加費:無料

◆事前申し込み:不要(どなたでも参加できます)

PDF版のチラシはこちらから。