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について

〈悪の凡庸さ〉を問い直す

刊行
著者等
田野大輔・小野寺拓也 編著
出版社
大月書店

内容の紹介

アイヒマンを形容した〈悪の凡庸さ〉。アーレント自身は歯車のように命令に従っただけという理解を否定していたにもかかわらず、多くの人が誤解し続けている。この概念の妥当性や意義をめぐり、アーレント研究者とドイツ史研究者が真摯に論じ合う。

編著者のコメント

小野寺拓也(大学院総合国際学研究院/准教授)

〈悪の凡庸さ(陳腐さ)〉というアーレントの言葉は、今では多くの人びとに知られています。それがアイヒマンという人物を形容する言葉であることも、ほぼ常識となっています。しかしアイヒマンは本当に〈悪の凡庸さ〉という言葉が相応しい人物なのでしょうか? アーレントがこの言葉で言おうとした内容を、私たちはきちんと理解しているのでしょうか? なぜこの言葉は社会に大きなインパクトを与え続けているのでしょうか? 本書では、そうした問題をめぐって思想研究者と歴史研究者が語り合っています。


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