TUFS Today
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東京外大教員
の本
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について

Non-Western Nations and the Liberal International Order-Responding to the Backlash in the West

刊行
著者等
Hiro Katsumata and Hiroki Kusano eds(分担執筆:Shuichiro Masukata)
出版社
Routledge

内容の紹介

世界情勢における非西洋諸国の存在感が増す中、自由貿易、多国間主義、自由民主主義の世界的な広がりに対して、西洋で起きている反発への対応を探る。本書が取り上げる非西洋諸国(エジプト、ブラジル、日本、ASEAN諸国、ロシア、中国)は、非自由主義に対して便乗、カウンターバックラッシュ、第三の道という3種類の対応をとっている。これらの反応はいずれも戦後の欧米諸国が構築し維持してきた既存のリベラル国際秩序の命運に大きな影響を与えることは必至であり、リベラル国際秩序にさらなる打撃を与え崩壊を加速させるのか、あるいはこの秩序を支援することで崩壊を阻止することになる。

筆者コメント

本書は2020年から実施してきた日本と海外の研究者たちとの共同研究の成果です。新たな展開をみせるリベラル国際秩序に非西洋諸国がいかなる対応をしているのかを考察する本書の中で、私は非自由主義の流れに便乗しようとしたブラジルの事例を担当しました。世間では「ブラジルのトランプ」とも称されたボルソナーロ元大統領ですが、これまでのアメリカ・ブラジル関係の中でも、トランプ政権とボルソナーロ政権が重なった2年間がいかに特殊なものであったのかを説明することができていれば嬉しいです。


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