本科研で作成した研究資料(部分公開)

平成27-29年度 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
「アジア諸語の社会・文化的多様性を考慮した通言語的能力達成度評価法の総合的研究」−成果報告書(2015-2017)


研究資料 

 ここに紹介する資料は、東京外国語大学が21世紀COE活動の成果物として制作し一般公開している「TUFS言語モジュール」(http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/)の各言語を基礎データとして本科研の活動プロセスの一環で利用し、発話に関与的な要素を分析して一覧表にしたものの一部(地域言語を含む26言語)です。
 上記URLにアクセスすれば音声動画とともに発話の状況・発話場面・発話意図が所与情報として明確に把握できます。各言語の対話文では40のコミュニケーション・タスク(開発者によれば「機能的場面・シラバス」)について、さらに、対話者の人間関係・社会的位置に加えて一連の対話文の流れに語用論的組み立てが簡潔になされており、各機能シラバスに「問題解決のシークエンス」が構成されています。
 本研究グループでは、このTUFS言語モジュールの全対話文をコーパスとしてデータベース化作業を行い、エクセル表の列(カラム)に発話要素、場面状況、社会的地位、対人役割、男女別、人物像などに関わる項目を発話構成因子として各対話文の行に列記しています。これを参照することによりアジア諸語を含む各言語の社会・文化的特質に関与的な指標の抽出をすることが可能になり、CEFR検証のヒントとしています。各言語400〜600の対話文から関与的な対話を抜粋してここに掲載します。
 詳しくは、科研成果刊行物のp.117以降、「アジア諸語へのCEFR導入に関わる諸問題 -ミャンマーでの言語教育調査からの示唆-」(岡野賢二, トゥザ ライン, 富盛伸夫)を御覧ください。
 
【お願い】
ここに掲載するTUFS言語モジュールおよび本資料の転載はできませんので、ご留意ください。

エジプトのアラビア語
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アラビア語フスハー(正則語)
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シリアのアラビア語
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中国語北京普通語
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南仏のフランス語
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スイスのフランス語
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ウィーンのドイツ語
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チューリッヒのドイツ語
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シンガポールの英語
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オーストラリアの英語
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ニュージーランドの英語
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研究資料 II 

 以下の表は、「TUFS言語モジュール」(http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/)を基礎データとしコーパスから、本研究の対象言語であるアジア諸語について、研究分担者・協力者回答者となり社会・文化的特質の抽出のためのアンケート調査の中間まとめです。
 主に対象のアジア諸語に関して、TUFS言語モジュールの対話文をヒントにCEFRの言語産出能力記述項目を提案し、言語ごとのCEFRレベルについて検討しています。引き続き今後もさらなる詳細なアンケート調査を行い、分析を継続する予定なので、これは中間報告として紹介いたします。
 詳しくは、科研成果刊行物のp.117以降、「アジア諸語へのCEFR導入に関わる諸問題 -ミャンマーでの言語教育調査からの示唆-」(岡野賢二, トゥザ ライン, 富盛伸夫)を御覧ください。
 
【お願い】
ここに掲載するTUFS言語モジュールおよび本資料の転載はできませんので、ご留意ください。

 アジア諸語の社会文化的指標アンケート(言語別、中間まとめ)

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