研究の目的

 グローバル化の著しい国際社会の中で我が国は、英語のみならず高度な複数言語能力をもつ人材を養成する課題に直面しており、外国語教育においては通言語的透明性が確保された言語能力評価システムの開発研究が急務である。
 本研究の目的は、第1に、アジア諸語を対象とし、その社会・文化的多様性を考慮したコミュニケーション能力教育方法を研究することにより、より汎用性の高く通言語的かつ透明性の高い言語能力評価システムを開発し、国際的に提案することである。
 そのために第2に、実施約10年を経たCEFRの再検証とEU内で進む社会・文化的コミュニケーション能力を勘案したCEFR改革に関する最新動向を本研究に活用し、EU側の研究にも寄与する。
 第3に、高等教育のみならず中等教育との接続や、生涯教育への応用など、現代日本社会のニーズにも対応した成果を社会に還元することである。