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Fundraising現代アフリカ教育研究基金

現代アフリカ教育研究基金

留学生招へいのためクラウドファンディングを始めました

2018/04/04

現代アフリカ地域研究センターでは、ルワンダにあるプロテスタント人文・社会科学大学(Protestant Institute of Arts and Social Sciences、通称PIASS)に在籍する学生を日本に招へいするため、クラウドファンディング募集サイトReadyforで皆さまから寄付金を募っています。プロジェクト・タイトルは「紛争を乗り越えて。ルワンダの大学から日本へ留学生を招こう」です。

東京外国語大学はアフリカ9か国11大学と、学生交流提携を結んでいます(2018年3月現在)。これらの大学とは、本学と授業料免除ならびに単位互換の合意があります。しかしながら、数多くの優秀な学生がいるにもかかわらず、アフリカの学生にとって日本への留学はとても高いハードルです。たとえ、滞日中の生活費は奨学金でまなかえても、航空賃をみずから支払うことは非常に難しいためです。

そこで今回、アフリカから2人の優秀な学生に日本で学ぶ機会を与えるべく、クラウドファンディングを開始します。これは、本学にとっても初めての試みです。対象としたのは、1994年にジェノサイドが起こり復興への道をたどるルワンダのプロテスタント人文社会科学大学(PIASS)。東京外語大の学生もこれまでに10名以上が留学しています。

留学候補生は、「すべての母子家庭の子どもたちに教育の機会を与えたい」と願うムレカテテ・シュクル(Murekatete Shukulu:写真左)さんと、紛争の続くブルンジ出身のエリー・ロドリグ・イチャーツェ(Elie Rodrigue Ichiatse:写真右)さんの2人。2人は現在、PIASSの平和紛争研究学科の2年生です(2人からのメッセージはこちらからご覧ください)。

目標金額は100万円。募集期間は2018年4月4日から5月31日です。プロジェクトが達成されれば、留学候補生2名は2018年10月から10か月間、東京外大において学習します。寄附金は、往復航空賃に加え、一部を生活費の補助として使わせていただきます(滞日中の生活費は主に月額8万円の奨学金を使用します)。また、ご支援いただいた方は、11月に行われる留学生との交流会に招待いたします。

◆プロテスタント人文・社会科学大学(PIASS)ってどんな大学?

PIASSはルワンダの南部の街フエにある大学です。フエはかつてブタレと呼ばれ、植民地期にはアストリダという名前でした。アストリダという名はベルギー王妃にちなんで付けられたもので、学術や教育の中心となるべく建設された街でした。植民地期にルワンダの教育を担ったのはカトリック教会で、フエの街の中心に建てられた大きなカトリック教会はその歴史をあらわしています。1963年には、ルワンダで最初の国立大学が設置されました。首都キガリからフエまで、車で概ね2時間半。近年急速な発展を遂げた、にぎやかなキガリと比べて、フエは涼しく、静かで美しい大学街です。

PIASSはプロテスタント神学校の流れを汲みますが、2010年に三学部(神学部、教育学部、開発学部)を有する大学に再編されました。開発学部には、コミュニティ開発、都市管理、天然資源管理に関するプログラムと並んで、平和と紛争について学ぶプログラム(Program of Peace and Conflict Studies)が置かれています。こじんまりした大学ですが、少人数に対して丁寧な教育をしている印象を受けます。東京外国語大学と似たところがあります。

◆ルワンダと日本の架け橋になるために

ここのところPIASSには、毎年数名の日本人留学生が滞在しています。東京外国語大学の加藤麗さんが2013年に留学したのが最初で、それ以来毎年3~4人の日本人学生がPIASSで学んでいます。半年から1年程度の期間滞在する留学生が多く、それぞれによい学びになっているように思います。例えば、先述の加藤さんがPIASS留学時の経験や調査を活かして執筆した卒業論文「たゆたうルワンダ人大学生のアイデンティティ」は、2014年度の東京外国語大学優秀論文に選ばれました。

PIASS開発学部の平和と紛争を学ぶプログラムでは、佐々木和之先生が主任を務めておられます。佐々木先生は鹿児島大学農学部を卒業された後、NGO「国際飢餓対策機構」からエチオピアに派遣され、8年間農村自立支援活動に従事されました。エチオピア在住時にルワンダを訪問して紛争の傷跡に衝撃を受け、2005年からはルワンダでの取り組みを開始されました。日本バプテスト連盟等の支援でルワンダに住み、和解と共生の歩みを続ける人々を支援する活動に従事してこられました(http://rwanda-wakai.net/)。この間、英国のブラッドフォード大学で博士号を取得され、請われて2011年からPIASSで教鞭をとることになりました。それ以来、ルワンダ、ブルンジ、コンゴ民主共和国、南スーダン等の国々で平和構築を志す若者たちの育成とネットワークづくりに取り組んでおられます。佐々木先生のおかげで、日本人留学生は安心して滞在し、勉学に励むことができています。

PIASSに留学した日本人学生は、既に20名近く。東京外国語大学生だけで10人を超えています。彼ら、彼女らがPIASS滞在で得た学びは、とても大きいものだと思います。一方、PIASSのアフリカ人学生にとって、留学の機会はほとんどありません。東京外国語大学との間で交換留学制度は存在していますが、航空運賃と滞在費を自分で賄わねばならないため、留学の高いハードルになっています。何とかPIASSに、そしてルワンダに恩返しをしたい。私たちはそう考えて、このプロジェクトを立ち上げました。

20歳前後でルワンダに長期滞在した日本人学生にとって、ルワンダは特別な国になると思います。これからの長い人生で、きっとルワンダに、そしてアフリカに深く関わっていくでしょう。それはPIASSの学生を日本に招いた場合も同じです。日本に留学したPIASSの学生にとって、日本は特別な国になることでしょう。学部学生の交流を進めるこのプロジェクトは、それに直接関わる学生や大学だけでなく、広い範囲の人々が長期にわたって裨益することになると信じています。

◆ご寄附の方法

まず、クラウドファンディング募集サイト「Readyfor」のアカウントを作成してください。その後、当センターのプロジェクト・サイトにアクセスし、「このプロジェクトに寄附する」ボタンから寄附のお手続きをお願いいたします。寄附はクレジットカード、または銀行口座振り込みから行なうことができます。

アカウント作成の方法および寄附方法の詳細は、こちらをご覧くださいませ。