【活動報告】VOLASpecial 「在日ベトナム人の支援について ~『技能実習生の駆け込み寺』大恩寺の活動~」を開催しました
VOLASでは、社会連携マネジメント・オフィスと共催でゲスト講師をお招きし、2023年12月6日に特別講座《VOLASpecial》をオンラインにて実施しました。
第7回 12月6日(水) 16:00~17:30
テーマ:在日ベトナム人の支援について ~「技能実習生の駆け込み寺」大恩寺の活動~
ゲスト:ティック・タム・チーさん 大恩寺(ベトナム寺院)住職
埼玉県にある大恩寺を拠点に、様々な問題を抱えたベトナム人技能実習生や留学生を保護、支援しているティック・タム・チーさんにご講演いただきました。新型コロナウイルスの影響で仕事を失い、行き場を失う外国人技能実習生が激増しても、彼らの生活を支援する制度などは未整備のままであること、過酷な労働環境の中で、失踪したり、自ら命を落とす若者が多くいる現状をお話いただきました。今回の講演で、このような現実から目を背けず、日本で生きている色々な課題や困難を持った人と向かい合い、助け合うことが大切だと改めて考えさせられました。
参加者のコメントシートより
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ドキュメンタリー映像などで、実習先のパワハラや周囲からの偏見に苦しむベトナム人の姿は見ていたが、自殺に追い込まれたり、幻覚症状が出てしまう人がいたりすることは衝撃的だった。日本に住む我々が、ステレオタイプを捨て、様々な文化や人を理解しようと努力する必要性があると感じた。
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大恩寺での支援が不可欠となる状況を作り出している日本社会の仕組みに言葉にならない怒りを感じるとともに、コンビニのお弁当など、日常であまり意識することなくそうした恩恵を受けてきたことにもどかしさや責任を感じます。より多くの人に大恩寺の活動とベトナム人実習生の方が置かれている状況を知ってもらいたいと思いました。
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日本で働く技能実習生の生活や課題に興味があるので、彼らを近くで支援している方のお話を伺えてとても勉強になりました。
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ベトナム人技能実習生の置かれている現実を良く知ることができました。人手不足の日本、これからの外国人の受け入れを考え直す時期にきているのではと感じました。
- 日本人からベトナム人に対しての暴力や暴言、偏見、差別があることは大変心が痛みます。今回参加して、今まで以上に海外に興味を持ち、日本の技能実習制度の課題にも目を向けたいと強く思いました。