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Exchange Students留学生招致

留学生招致

[概要] アフリカ人交換留学生を招く意義

2024年10月10日

東京外国語大学では、アフリカ諸国から学部レベルの交換留学生を年間5名程度受け入れています。そもそもなぜアフリカなのでしょうか。日本にどのくらいの留学生がアフリカから来ているのでしょうか。アフリカから学部生を交換留学で呼ぶ意義、そして日本社会に与える影響をお伝えします。

アフリカの重要性

今世紀末に世界最大の人口を擁する地域になると予測されるアフリカは、人口増加に伴う市場拡大に加えて、天然資源の存在など、ビジネス面で関心を集めています。一方で、アフリカの自然環境保全や武力戦争の解決は、世界的な課題となっています。アフリカは、日本そして世界が関わりを深め、友好関係を築いていかねばならない重要な地域です。

日本の留学生の受入状況

日本政府が掲げた目標「留学生30万人計画」に対し、2023年は約28万人の留学生を受け入れました。その9割はアジア諸国の私費留学生です。アフリカからの留学生は約2500人で、全体の1%ほどの数です。

アフリカからの留学生のほとんどは何らかの支援を受けていますが、最も重要なのは、文部科学省の国費留学生制度です。海外からの国費留学生は年間1万人弱で推移しており、その中心は理系をメインとする大学院生です。アフリカからは約800人(アフリカ留学生の三分の一)が国費留学生として来ており、そのうち学部生は100人未満です。

JICAなどの支援は増えているものの、経済的理由のため私費留学は難しく、国費留学もほぼ横ばいで推移しています。地域の重要性にもかかわらず、アフリカからの留学の道は依然として限定されているのです。

学部の留学生を呼ぶ意義

1)なぜ学部の留学生を呼ぶのか

留学生を招く基本的な目的は、日本をよく知る人材を育てるためです。日本文化に親しむには早期留学のほか、日本語を学ぶことが非常に重要ですが、現状は課題を抱えています。アフリカには日本語教育機関がほとんどなく、日本語の素養があるアフリカ人学生はわずかです。専門教育に力点を置く大学院では、英語で学位が取れる日本の大学も多く、日本語を学び、日本社会と触れ合う機会がないまま帰国するケースが多々あります。こうした状況にあっては、学部レベルで日本に関心を持つ学生を来日させることが重要な意味を持ちます。日本語や日本文化に触れる機会を提供することで、日本の大学院に進学する動機づけを与えることもできます。

2)なぜ東京外国語大学に呼ぶのか

アフリカ人留学生は、本学の手厚いサポートを受けながら、充実した日本語教育や英語での教育プログラムを受けることができます。また、国際社会学部アフリカ専攻があり、アフリカに強い関心を持つ日本人学生が多数いることも本学の強みです。日本とアフリカの学生間の双方向のネットワークが構築されることで、お互いの留学先の暮らしを豊かにし、また安全面を保証する機能を果たしているからです。

3)日本社会に与える影響

大局的に見れば、国際社会で重要な位置を占めるアフリカ諸国に知日派を増やし、日本企業が求める日本語・日本文化を理解するアフリカ人を育成します。来日したアフリカ人留学生は日本の市民社会と積極的に交わってきましたが、こうした機会の提供を通じて、地球的規模の課題に挑む人材の育成に繋がると考えています。

詳細記事

Ⅰ. アフリカの重要性
 1)なぜアフリカから留学生を招く必要があるのか
 2)なぜアフリカは日本にとって重要なのか

Ⅱ. 日本の留学生の受入状況
 1)海外留学生数
 2)国費留学生数(学部生)
 3)国費留学生数(大学院生)

Ⅲ. 学部の留学生を呼ぶ意義
 1)なぜ学部の交換留学生を呼ぶのか
 2)なぜ東京外国語大学に呼ぶのか
 3)日本社会に与える影響

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