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urduu hai jiskaa naam hamiiN jaantee haiN 'daaG' saaree jahaaN meeN dhuum hamaarii zabaaN kii hai
 
専攻語紹介
 
ウルドゥー語紹介
インド・ヨーロッパ語族インド語派のウルドゥー語は、イスラームを国家統一理念に掲げるパキスタンの国語であると同時にインドにも多くの話し手を持っています。

ペルシア・アラビア文字を改良した手書き書体(ナスターリーク体)を用い、文章語ではペルシア語やアラビア語の語彙を多く含みますが、インド亜大陸全域において日常の話し言葉のレベルでは、インドの連邦公用語であるヒンディー語とともに実用的な共通語として広く流通しています。

実は、ウルドゥー語とヒンディー語は同じ文法構造と日常語彙を有する一つの言語の二つのスタイルにすぎないのです。これら両言語は、中国語と英語に次ぐ話し手を持つ世界第3位の大言語です。歴史的に、ウルドゥー語はそれを主たる文学言語として使用してきたムスリム(イスラーム教徒)と密接な関係を持ってきたため、イスラーム的色彩の濃い都市言語といえます。

ウルドゥー語の発生は、西方からのムスリムが北インドに侵入した西暦11世紀にさかのぼります。そのころから徐々に、デリー周辺で発達し始めた話し言葉に支配階級の宗教・文学言語であったアラビア語・ペルシア語からの多くの借用語が取り入れられ、のちに南のデカン地方で文学語として開花し、再びデリーを都とするムガル朝の宮廷の周辺で話し言葉から書き言葉へと標準化が進みました。

このように、インド世界と西アジア世界の文化の融合によって生まれ、発達してきたウルドゥー語は、視野の広いインド・イスラーム文化の研究に皆さんをいざなってくれることでしょう。研究室では歴史や文学を含む広義の文化を総合的に学ぶことのできる場を提供いたします。なお、主専攻語をのぞいて、ヒンディー語専攻と多くの授業が共通です。
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