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urduu hai jiskaa naam hamiiN jaantee haiN 'daaG' saaree jahaaN meeN dhuum hamaarii zabaaN kii hai
 
専攻語紹介
 
授業紹介
ここではウルドゥー語専攻でどのようなことを学ぶことが出来るのか、2003年度の授業を例に挙げて紹介します。

[ 主専攻語/地域基礎科目/主専攻語表現演習/地域専門科目/専修専門科目/その他 ]
主専攻語
4年間の勉学において基礎となる科目です。主専攻語科目「ウルドゥー語」は1年次と2年次に開講されており、各学年とも週6コマです。麻田豊、萩田博、モイーヌッディーン・ジャミールの3人が週2コマずつ担当します。

>>1年次

【授業】
麻田教官 「ウルドゥー語 I 」(月3、木3)
【授業目標】
ウルドゥー語の文字・発音・文法の基礎とともに、基本的な会話表現の習得を目標とする。
【授業内容・計画】
Teach yourself Urdu. をテキストに使用する。テキスト付随の音声テープを配布するので、各ユニットの会話部分を暗唱するよう努力されたい。また、各ユニット終了段階で練習問題と課題レポートを課す。4月中に、ウルドゥー語の音の輪郭をつかめるよう、歌や映画の台詞等、多種多様な音声テープを配布する。
最新刊の文字に関する以下の教本も使用するので、生協で購入されたい。
Teach yourself beginner's Urdu script.
【教材・参考書等】
David Matthews, Teach yourself Urdu. (London: Hodder & Stoughton, 1999.)
(文字の書き方教本も使用する。)
B.A. Qureshi, Standard Twentieth century dictionary, Urdu into English.
(Delhi:Educational Publishing House.)
【成績評価の方法】
出席状況、レポート、発音テープの提出、定期試験により総合的に評価する。
【受講上の注意】
麻田担当の月3と木3は連動して進行する。

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【授業】
萩田教官 「ウルドゥー語 I 」(火3、水1)
【授業目標】
ウルドゥー文字と基礎文法の習得。
平易な文章の読解能力をつける。
【授業内容・計画】
前期
1)ウルドゥー語の音声
2)ウルドゥー文字
3)基礎文法
後期
1)平易な文章を音読する練習
2)教材の練習問題をこなす(訳読・作文)
【教材・参考書等】
松村耕光『ウルドゥー語基本文法』(配布する)
C.M. Naim, _Introductory Urdu_.(プリントを配布する)
【成績評価の方法】
小テストと出席状況により総合評価する。
【受講上の注意】
少なくとも前期の授業は一度も欠席しないこと。

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【授業】
モイーン 「ウルドゥー語 I 」(火3、水2)
【授業目標】
To enable students to have a conversation with the others.
【授業内容・計画】
Topics and subjects useful in the daily life will be chosen.
【教材・参考書等】
Mutual dialogues using the direct method mostly.
【成績評価の方法】
Attendance at scheduled classes and tests.
【受講上の注意】
Students should regularly attend the classes and participate in conversation practices.

 >> 2年次

【授業】
麻田教官 「ウルドゥー語 II 」(月1、水2)
【授業目標】
1年次の続きとして、基礎文法・基礎会話構文の学習と平行して、インターネットを通じて得られる日々のウルドゥー語によるニュース記事を読みながらインド・パキスタン社会を理解する。
【授業内容・計画】
1学期は Teach yourself Urdu. をテキストとして使用し、残りのユニットを消化する。練習問題のレポートと発音テープの提出を課す。
2学期からは、BBC Urdu.com からのニュース記事をコピーして配布する。あわせて他の関連記事も記事内容把握のために利用する。他のオンライン新聞・ラジオ・テレビも利用したい。
文化関係の音声テープや映画の台詞にも親しんでもらう。
【教材・参考書等】
David Matthews, Teach yourself Urdu.( London: Hodder &Stoughton, 1999.)
M.A.R. Barker, Urdu-English vocabulary: student's pronunciation dictionary. (Ithaca: Spoken LanguageServices, 1980.)
【成績評価の方法】
出席状況、レポート、発音テープの提出、定期試験により総合的に評価する。
【受講上の注意】
麻田担当の月1と水2の授業は連動して進行する。

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【授業】
萩田教官 「ウルドゥー語 II 」(火2、木3)
【授業目標】
ウルドゥー語の読解能力の向上。
【授業内容・計画】
教材を使って基本文法を復習しながら、音読・作文をおこなってゆく。また、後期にはウルドゥー語の読解に必要なアラビア語・ペルシア語の知識についても触れる予定。
【教材・参考書等】
松村耕光『ウルドゥー語基本文法』
C.M. Naim, _Introductory Urdu_.(プリントを配布する)
【成績評価の方法】
小テストと出席状況により総合評価する。

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【授業】
モイーン 「ウルドゥー語 II 」(火3)
【授業目標】
To enable students to write letters to different persons and friends; and to write applications and requests covering various needs in Urdu.
【授業内容・計画】
Samples of letters and applications will be chosen.
【教材・参考書等】
A self-prepared textbook will be used.
【成績評価の方法】
Attendance at scheduled classes and mutual discussions, and tests.
【受講上の注意】
Students should regularly attend the classes and participate in reading and understanding.

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【授業】
モイーン 「ウルドゥー語 II 」(水1)
【授業目標】
To enable students to read and understand Urdu through some popular forms of literary expressions in prose and poetry.
【授業内容・計画】
Some suitable stories and simple poems will be chosen.
【教材・参考書等】
A self-prepared textbook will be used.
【成績評価の方法】
Attendance at scheduled classes and tests.
【受講上の注意】
Students should regularly attend the classes and participate in conversation practices.

地域基礎科目
ウルドゥー語圏を含む南アジアの文化・社会に関して、総合的基礎理解を得る目的で開講されています。ヒンディー語専攻と共通です。1〜2年次で8単位(2コマ)が必修です。担当は粟屋教官とヒンディー語専攻の藤井毅教官です。

【授業】
藤井(毅)教官 「南・西アジア地域基礎T」(南アジア研究入門 I)
【授業目標】
「高校地理・世界史より南アジア研究へ」を講義の貴重に据えて、南アジア社会とその歴史に関する基本的な知識と研究方法論の獲得を目指す。
【授業内容・計画】
1)南アジアの地誌を概観した後に、次の諸点について詳しく解説する。
2)南アジア研究史の概要
3)日本と西洋におけるインド認識の形成と変容
4)南アジアの言語問題
5)わけても「南アジアの言語問題」については、10回程の授業を割り当て、詳細に論じる。
6)インド近現代史の概説は、「南・西アジア地域基礎II」で行う。
【教材・参考書等】
研究室で用意したプリントを多数配布する。また、参考文献については、『これから南アジアを学ぶ人のために - 参考文献目録と解題(2003年版)-』を配布し、必要に応じてそこより読むべき文献を指示する。
【成績評価の方法】
出席状況・授業への参加姿勢などの平常点・毎週提出する「授業内容確認レポート」・通年課題などの内容を勘案して総合的に評価する。
【受講上の注意】
この授業は、ヒンディー語・ウルドゥー語専攻の学生を主たる対象とするが、南アジアを研究課題としようと考えている他専攻語の学生も必ず受講しておくこと。

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【授業】
粟屋教官 「南・西アジア地域基礎U」(南アジア研究入門 II)
【授業目標】
南アジア地域研究に必須な歴史・政治的事項に関する基礎知識を提供する。また、読解・論寿sつの能力を身につけることをめざす。
【授業内容・計画】
南アジアといえば想起されるのが「カースト」制度と「宗教」であろう。「悠久の」インドといったイメージを再生産する言説が、歴史的にどのように構築され、変容を経てきたか、植民地支配との関係を重視しながら講義する。ヒンドゥーとムスリムとの対立という構図を生み出してきた歴史的・政治的背景、「カースト」意識の実体化・政治化などについてとりあげる。また、1980年代以降に顕著になった経済自由化、消費文化の浸透が持つ意義についても概観する。
【教材・参考書等】
その都度、レジュメを配布し、関連参考文献を紹介する。
【成績評価の方法】
授業への出席、夏期休みの課題レポート、定期試験を総合的に評価する。

主専攻語表現演習
ウルドゥー語の特に「聞く」「話す」に重点を置いた科目で、3〜4年次に4単位(2コマ)が必修です。モイーヌッディーン・ジャミールが担当します。
地域専門科目
専任教官による以下のウルドゥー語関係の授業科目が開講されています。

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【南・西アジア地域言語論】
萩田 「ウルドゥー語初級」
【授業の目標】
ウルドゥー文字の習得。
【授業内容・計画】
1学期はウルドゥー文字を習得してもらいます。
2学期は平易な文章の音読を徹底的に行う予定です。
【教材・参考書等】
プリントを配布する。
【成績評価の方法】
出席状況と試験により総合評価します。


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【南・西アジア地域言語論】
麻田 「ウルドゥー語中級」
【授業の目標】
昨年度の初級の続きとして、アラビア文字のナスターリーク書体で書き表されるウルドゥー語を、異なる文字体系(デーヴァナーガリー文字)をもつヒンディー語と比較しつつ学ぶ。
【授業の内容・計画】
詩、民話、短編、映画の台詞など、さまざまな現代的な素材を利用する。受講者の関心に沿った教材を選ぶことも排除しない。
【教材・参考書等】
プリントを配布する。
【成績評価の方法】
出席状況、課題レポート、定期試験により総合的に評価する。
【受講上の注意】
原則として昨年度以前の「ウルドゥー語初級」既習者を対象とする。受講希望者は第1回目の授業に必ず出席すること。


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【南・西アジア地域文化論】
モイーン 「Poetic traditions of Urdu」
【授業目標】
To introduce the poetic traditions of Urdu at an extent where students can understand the particular views of Urdu literature.
【授業内容・計画】
Popular forms of Urdu poetry in different times and environment written by some major poets of Urdu wil be taught.
【教材・参考書等】
A self-prepared textbook will be used.
【成績評価の方法】
Attendance at scheduled classes and mutual discussions, and tests.
【受講上の注意】
Students should regularly attend the lectures and participate in reciting and in comprehension.

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【南・西アジア地域言語論】
白井恵子 「ヒンディー語初級」
【授業の目標】
ヒンディー語の文字を習得し、簡単な文章が読めるようにする。
【授業の内容・計画】
受講生の大半が既にウルドゥー語を学んでいるため、文字の習得に重点を置く。
前期は文法事項の確認を兼ねて『エクスプレス ヒンディー語』で学び、ヒンディー語の文字の読み書きに慣れる。
後期はインドで使用されている教科書等からテキストを選び、簡単な文章が読めるようにする。
また、『基礎ウルドゥー語読本』のウルドゥー語の文章をヒンディー語の文字に書き換える練習も行う。
*辞書については初回の授業で指示する。
【教材・参考書等】
田中敏雄・町田和彦『エクスプレス ヒンディー語』(白水社、1986)
鈴木斌『基礎ウルドゥー語読本』(大学書林、1986)
プリントを配布する。
【成績評価の方法】
出席状況、レポートなどにより総合評価する。
【受講上の注意】
出席を重視する。初回は必ず出席すること。
『エクスプレス ヒンディー語』を購読しておくこと。

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【南・西アジア地域言語論】
白井恵子 「ヒンディー語中級」
【授業の目標】
ヒンディー語の読解力を高めるようにする。
【授業の内容・計画】
インドで使用されている教科書・文学作品・雑誌記事など、出来るだけ多くのヒンディー語に接し、読解力を高める。テキストは初回の授業で受講生と相談のうえ決定する。
また、『基礎ウルドゥー語読本』のウルドゥー語の文章をヒンディー語の文字に書き換える練習も続けて行う。
【教材・参考書等】
鈴木斌『基礎ウルドゥー語読本』(大学書林、1986)
プリントを配布する。
【成績評価の方法】
出席状況、レポートなどにより総合評価する。
【受講上の注意】
出席を重視する。初回は必ず出席すること。

専修専門科目
3年次からの科目で、「言語・情報」、「総合文化」、「地域・国際」の3つのコースに分かれています。専任教官によるウルドゥー語学・文学・文化関係開講科目は以下のとおりです。

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<言語・情報コース> 萩田 博

【アジア言語研究 III 】
講義(1学期開講):「ことばとその文化的背景」
【授業内容・計画】
ことばは、その文化的背景を知ることにより、より面白いものとなります。
この講義では、ことわざ、なぞなぞ、文化的キーワード、動物や人間の身体部位の語彙を使った慣用表現、命名法などを取り上げます。
後半は受講者に自分が興味を持った事項について発表してもらいます。
講義の内容はウルドゥー語文化圏が中心になりますが、専攻が違っても、関心のある人の受講は歓迎します。
【教材・参考書等】
プリントを配布する。
【成績評価の方法】
受講者の発表の内容と出席状況により総合評価する。
【受講上の注意】
卒業論文、卒業研究の執筆希望者は3年次に講義・演習を受講することが望ましい。

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【アジア言語研究 III】
講義(2学期開講):「基礎パンジャービー語」
【授業の目標】
インド・パキスタンにおよそ9千万人の話者人口を持つパンジャービー語の基本文法を習得してもらう。
【授業の内容・計画】
パンジャービー語を表記するための文字はインドとパキスタンでは異なっているので、ローマ字表記の教材を本講義では用いることにする。教材は会話中心の内容。
【教材・参考書等】
Mangat Rai Bhardwaj, _Colloquial Panjabi_.(プリントを配布する)
【成績評価の方法】
小テストと出席状況により総合評価する。

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【アジア言語研究 III 】
演習(1学期開講):「翻訳を考える」
【授業内容・計画】
前半はウルドゥー語に翻訳された俳句や川柳を読み、翻訳される過程で何が欠落し、何が付加されるかを考察する。
後半は受講者の関心を勘案してウルドゥー語のテキストを決め、それを翻訳することを通じて問題点を探る。
【教材・参考書等】
プリントを配布する。
【成績評価の方法】 受講者が提出する翻訳と出席状況により総合評価する。
【受講上の注意】
卒業論文、卒業研究の執筆を希望する者は、3年次に講義・演習を受講することが望ましい。

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【アジア言語研究 III】
演習(2学期開講):ウルドゥー語の歴史と女性
【授業の内容・計画】
この講義で取り上げるテキストは女性の話すウルドゥー語の歴史を扱ったもので、後半には語彙・慣用表現が収録されている。全部を精読するのは時間的に不可能なので、興味深い部分を取り上げることにする。
【教材・参考書等】
Wahida Nasim, _Aurat aur Urdu Zaban_.(プリントを配布する)
【成績評価の方法】
予習と出席状況、レポートにより総合評価する。
【受講上の注意】
卒業論文・卒業研究の執筆希望者は3年次に講義・演習を受講することが望ましい。

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【アジア言語研究 III 】
卒論演習:「言語と文化」
【授業目標】
卒論執筆のための準備。
【授業内容・計画】
卒論執筆希望者のテーマに即した文献を購読してゆく。また、発表も随時おこなってもらう。
【成績評価の方法】
卒論・卒研と出席状況により総合評価する。


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<総合文化コース> 麻田 豊

【アジア文化論 III 】
講義:「インド・ムスリムの儀礼と慣習」
【授業目標】
インド・ムスリムの儀礼と慣習を文献と写真・音声・映像資料を用いながら理解する。
【授業内容・計画】
・テキストは英語文献を使用し、補助教材として適宜ウルドゥー語の資料を提示する。現代上層階級の生活様式の記録をたどりながら、ムガル宮廷時代の慣習との比較考察をも行いたい。受講者には毎回、テキスト内容をレジュメの作成とともに発表してもらう。
・儀礼と慣習のトピックは以下のとおり。
1)ムスリムの家庭 2)習慣・伝統・礼儀作法 3)食事 4)服装と化粧 5)伝統的装身
具 6)結婚 7)幼年時の儀式 8)宗教儀礼 9)ラマザーン 10)ムハッラム 11)音楽
【教材・参考書等】
Shaista Suhrawardy Ikramullah, _Behind the veil: ceremonies, customs and colour_. (Karachi: OUP, 1992.)
Garcin de Tassy, _Muslim festivals in India_.(Delhi: OUP, 1995.)
【成績評価の方法】
出席状況、課題レポート、定期試験により総合的に評価する。
【受講上の注意】
授業は講義形式と演習形式を併用して進める。
なお、第1回目の授業時に配布テキストの部数を把握したいので、受講希望者は必ず出席すること。

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【アジア文化論 III 】
演習:「インド・イスラーム文化」
【授業目標】
ウルドゥー語/ヒンディー語ドラマを素材に、口語ウルドゥー語の多様な表現法とインド・イスラーム文化の諸側面を学ぶことを目標とする。
【授業内容・計画】
・ビデオ教材として、アミール・フスローからガーリブまでの詩人を扱ったインドの連続テレビドラマ「guftguu: urduu Gazal kii kahaanii」を使用する。
・ドラマの1話1話は各詩人のエピソードを基にしているので、有名詩人についての詩と人柄について基本的知識を得ることができる。
・このドラマで使用されたガザル歌謡集が昨年インドで初めてリリースされた。詩の吟味も重点的に行いたい。
・音声テープとスクリプトをもとに、毎回、受講者には台詞の内容を発表してもらう。同時に文学史的背景や詩の理解については講義する。
【教材・参考書等】
『<ドラマ・スクリプト>ガザルの物語(guftguu: urdu Gazal kii kahaanii)』
東京外国語大学語学教育研究協議会、1992年
【成績評価の方法】
出席状況、課題レポート、定期試験により総合的に評価する。
【受講上の注意】
第1回目の授業時に配布テキストの部数を把握したいので、受講希望者は必ず出席すること。

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【アジア文化論 III 】
卒論演習:「ウルドゥー語圏の言語と文化」
【授業の目標】
ウルドゥー語圏(インド・イスラーム文化圏)に内在する言語文化に関する分野で卒論を執筆しようとする学生を対象に開講する。
【授業内容・計画】
・授業の進行方法は、受講生の研究テーマにしたがい基本文献購読、発表、討論を平行して行う。
・最初の数回の授業時に、文献の探し方や論文執筆の具体的な方法についても講義する。
【教材・参考書等】
授業時に随時指示する。
【成績評価の方法】
出席状況、課題レポート、定期試験により総合的に評価する。
【受講上の注意】
卒論執筆/卒業研究希望者は、第1回目の授業時にテーマと執筆構想を800字程度にまとめたものを必ず提出すること。


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<地域・国際コース> 粟屋

【アジア地域研究V】
講義:「南アジア史とジェンダー」
【授業の目標】
南アジア近現代史におけるジェンダーをめぐる諸問題を、先行研究の成果を批判的に紹介するとともに、新たな視角の可能性を考える。
【授業内容・計画】
1)南アジアにおけるジェンダー研究の動向 2)サティー(寡婦殉死)をめぐって
3)幼児婚と寡婦再婚 4)持参金問題の歴史的意義 5)ナショナリズムとジェンダー
6)植民地支配とジェンダー 7)南アジアにおけるフェミニズム運動概観
8)カースト秩序とジェンダー 9)南アジアにおけるエコフェミニズム
10)開発とジェンダー 11)南アジアにおけるセクシュアリティ言説
【教材・参考書等】
その都度、紹介する。
【成績評価の方法】
レポート提出と出席状況により総合的に評価する。

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【アジア地域研究V】
演習:「南アジアにおけるジェンダーを考える」
【授業目標】
ジェンダーを中心にしつつも、南アジアの近現代史の諸問題から、参加者が関心を持つテーマに関して論考を読み、議論する。
【授業内容・計画】
演習への参加者それぞれが、関心のあるテーマに従って報告していくことを基本とします。ジェンダーに限定しません。積極的な議論への参加を通じて、理論的な構想力、問題点を注出する能力を鍛えてもらいたいと切に望みます。
【教材・参考書等】
特になし。
【成績評価の方法】
授業への参加姿勢とレポート提出。
【受講上の注意】
英語文献を読む覚悟が必要。

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【アジア地域研究V】
卒論演習:「南アジア史における諸問題」
【授業目標】
卒論を書くことを指導する。

【アジア言語研究V】
「マラヤーラム語初級」
【授業目標】
マラヤーラム語の初級文法を学ぶ。
【授業内容・計画】
マラヤーラム語はドラヴィダ諸語のひとつであり、南インドのケーララ州の州言語となっている。北インドのインド・アーリヤ諸語とは文法的に全く体系を異にする。ケーララは良質の映画を製作することで有名であり、日本で開催されるアジア映画祭においてしばしば紹介されてきた。授業では、英語文法書とテープを用いて基礎文法と発音を学ぶ。マラヤーラム語映画も利用する予定。
【教材・参考書等】
授業の最初に提示する。
【成績評価の方法】
出席状況と定期試験の結果を総合的に評価する。

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【アジア言語研究V】
「マラヤーラム語中級」
【授業目標】
マラヤーラム語の中級文法を学び、雑誌記事・文学作品を読む。
【授業内容・計画】
雑誌記事や文学作品を教材として読みすすめると同時に、ケーララの政治社会、歴史・文化を理解することを目指す。
【教材・参考書等】
その都度、プリントを配布する。
【成績評価の方法】
授業の出席と、定期試験の結果を総合的に評価する。
【受講上の注意】
マラヤーラム語初級を終えていること。

その他
ウルドゥー・ヒンディー語専攻の非常勤講師、ヒンディー語専攻所属の専任教官による開講科目は以下の通りです。

1)ウルドゥー語・ヒンディー語専攻の非常勤講師による授業科目

○地域専門専門科目

【南・西アジア地域言語論】
・白井恵子 「ヒンディー語初級」
・白井恵子 「ヒンディー語中級」

○専修専門科目

<言語・情報コース>
【アジア言語研究V】
・リトゥナパルナ 「ヒンディー語学研究」
・サッキャ 「ネパール語と文化・社会」(3コース共通)
・臼田雅之 「ベンガル語基礎」
・溝上富夫 「インド・アーリア諸語概説」(1学期集中)

<総合文化コース>
【アジア文化論V】
・井上貴子 「音楽とアジアイメージ」(集中、地域・国際コースと共通)
・永ノ尾信悟 「南アジア文化の概観」(地域・国際コースと共通)
・小牧幸代 「インド・ムスリムの社会生活」(2学期集中、地域・国際コースと共通)

【アジア文学V】
・橋本泰元 「中世ヒンディー宗教文学」(1学期)
・白井恵子 「現代ヒンディー短編小説研究」
・リトゥナパルナ 「ヒンディー文学研究」
・石田英明 「マラーティー語圏の言語と文学」(言語・情報コースと共通)

<地域・国際コース>
【アジア地域研究V】
・井上恭子 「南アジアの社会と経済」
・近藤則夫 「現代インドの経済と政治」(1学期)
・小谷汪之 「インド史の諸問題−18・20世紀を中心に」
・佐藤宏 「現代南アジアの政治と社会」
・深町宏樹 「パキスタン国家論・南西アジア国際関係」(1学期)


2)ヒンディー語専任教官の開講科目

○専修専門科目

<総合文化コース> 水野善文
【アジア文学V】
・「インド文学史概論」(講義)1学期
・「インド文学研究方法論」(講義)2学期
・「ヒンディー中世文学研究」(演習)
・「インド文学」(卒演)

<地域・国際コース> 藤井毅
【アジア地域研究V】
・「近現代インドの社会と歴史T・U」(講義)
・「近現代日本インド関係史研究T・U」(演習)
・「近現代南アジア歴史社会論研究」(卒演)

3)その他の教官による開講科目

○地域専門科目(南・西アジア課程)

・菅原睦 「基礎トルコ語」
・下山伴子 「基礎ペルシア語」
・木下宗篤 「基礎アラビア語」


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