上演日程が決まりましたのでご案内します。
今年も大阪外国語大学ヒンディー語劇団との競演です。
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日 時:2004年11月20日(土)16:40-18:20
場 所:東京外国語大学 大学会館・大集会室
JR中央線「武蔵境」駅で西武多摩川線に乗り換え
「多磨」駅下車、徒歩3分
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ウルドゥー語劇:「aadam-zaad/アダムの子孫」
(原作:アシュファーク・アフマド)
「アダムの子孫」
<あらすじ>
舞台はラホール旧市街の中流階級の家。この家の少女サキーナの
心には、マーリオというジン(精霊)が取り憑いている。マーリ
オはサキーナを愛しているが、サキーナがマーリオに抱いている
のは好意である。しかしマーリオの姿が見えない両親は、サキー
ナはてんかんにかかっているとか、精神に異常をきたした狂乱状
態にあるとか、何かが乗り移ったとか、いろいろと心配している。
サキーナに対してさまざまな治療が施されるが、はたしてサキー
ナは心に巣くうジンの愛から解放されるのだろうか……?
ヒンディー語劇:「Kshudhaarahit Yug/食欲のないお話」
(原作:佐々俊之、翻訳・脚色:溝上富夫)
「食欲のないお話」
<あらすじ>
22世紀、ヒマラヤで一人の男が冷凍保存された状態で発見された。
生き返らされた男が目の当たりにしたものは本能を克服した人々だった。
食欲のない人々との違いに葛藤する男。
科学技術の発達は果たして人間を幸せにするのか・・・?
入場は無料です。
---以下報告---
外語祭での公式行事としての「アダムの子孫」公演は無事終了しました。
外語祭最終日の23日には「26言語・語劇支援」を受けて照明設備が導入
された「マルチメディアホール(101教室)」において試験的公演もこな
しました。
今回は例年に比べ学生諸君がかなり早い段階から練習に入ったものの、
作品の解釈が最後まで煮詰まりきれず、結局直前になって最終的な解釈が
出た始末でした。しかし、解釈上で右往左往したおかげでかなり演劇らし
い出来映えになったと自負しています。
スペシャルゲストはカームラーン・ニヤーズ大使とニグハト・メヘローズ
商務参事官のほか、ウルドゥー文学批評で高名なインド国立文学アカデミ
ー(Sahitya Akademi)会長ゴーピー・チャンド・ナーラング博士、それに
元SOAS準教授のデイヴィッド・マシューズ博士と奥様でした。
ほかにもナショナル・バンク・オブ・パキスタン支店長、NHKウルドゥー
語班ムラード氏(後日取材リポートがラジオ日本で放送された)、パキス
タンからの留学生などで、会場は立ち見であふれかえり、何と180人を超
えていたそうです。
「撮影:Yanagi Kaori+Aoki Makoto」 |
上演後、大使、ナーラング博士、マシューズ博士が壇上で挨拶されました。
ナーラング博士の短いながらもガーリブとイクバールの詩句を引用した聴
衆をひきつける話術、そしてマシューズ博士のイギリス人訛りながらもよ
どみなく口から出てくるユーモアたっぷりのウルドゥー語。
パキスタン大使の前でインドからのヒンドゥー教徒のウルドゥー学者がス
ピーチをしたことなど前代未聞のことです。
その後、両博士らは麻田研究室に場を移し歓談。ナーラング博士がお酒の
ことを口にされたので、本学訪問の記念にと焼酎をお注ぎしたところ、ヴ
ァーラーナスィー産のチャーエ用グラスで3杯もおかわりされました。
博士らとはここで別れ、ぼくたちは多磨駅前の「プロペラ・キッチン」へ。
大阪外国語大学ヒンディー語劇団の溝上座長と学生諸君とともに打ち上げ
パーティー。大阪の女子学生たちはうちの女子学生の住まいでホームステ
イ。今年もまたまたいい交流をはかることができました。
ネット上にさっそく報告や感想がアップされています。
サブSUB LOGローグ
ウルドゥー/ ヒンディー語劇競演
http://indo.sub.jp/kahkashaan/index.php?itemid=116
http://indo.sub.jp/kahkashaan/index.php?itemid=117
マサラ日記 11月20日(土)
http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/diary041120.html
(文責:Ghalib)