ㅅ(시옷)変格   シオッへんかく   《南》 ㅅ불규칙<―不規則>

    変格用言の1つ。語幹が ㅅ で終わる子音語幹用言の一部で、第II語基と第III語基で終声 ㅅ が脱落する用言。ㅅ変則とも呼ぶ。
  ㅅ変格 ㅅ正格
낫다 「ましだ」 짓다 「作る」 솟다 「そびえる」 웃다 「笑う」
第I語基 낫- 짓- 솟- 웃-
第II語基 으- 으- 솟으- 웃으-
第III語基 아- 어- 솟아- 웃어-
    ㅅ変格に属する用言はほとんどが動詞であり、形容詞は 낫다 「ましだ」1語ほどである。


사동태   <使動態>《南》

    使役態。   ヴォイス


사역상   <使役相>《北》

    使役態。   ヴォイス


사잇소리   《南》   《北》 사이소리

     リエーゾン


사이시옷   《南》   《北》 사이시읏

    サイシオッ。2つの要素が合わさって合成語を作るときに、1つめ要素の末尾に書き加えられる表記上の ㅅ のこと。「間のㅅ」の意。1つめの要素が母音で終わる場合に 사이시옷 が書き加えられる。例:나뭇가지 「木の枝」(< 나무 + 가지)。
    【共和国における 사이시옷 の扱い】 共和国の正書法では 사이시옷 は一切書かず 나무가지 のように表記する(ただし発音は南と同じ)。また、우 「上(南:위)」および 예 「昔」を含む合成語においては共和国の正書法でも 사이시옷 を表記しているが(웃옷 「上着」、옛이야기 「昔話」)、これはそれらを合成語と見なしているのではなく、「웃-、옛-」という接頭辞が語幹の前に付いていると考えている。興味深いのが、1987年に改定された 조선말규범집 では 빗바람 「雨まじりの風」と 샛별 「明星」に限って 사이시옷 を認めている。これはそれぞれ 비바람 「雨風」、새별 「新星」と区別するためであるとしている。
     「終声の初声化、사이시옷、リエーゾン」のページ


사이표   <――標>《北》

    サイピョ。共和国で1954年に定められた 조선어 철자법 で、正書法から判別できない濃音化とリエーゾンを表すのに用いられたアポストロフィ(’)記号。1966年の 조선말규범집 の制定で、発音学習などの特殊な場合を除いて廃止された。例:우물’가 [우물까] 「井戸端」、사’건 [사껀]「事件」、잡’일 [잠닐]「雑用」など。


사정한 조선어 표준말 모음   <査定―朝鮮語標準―――>

    査定した朝鮮語標準語集。1936年に朝鮮語学会が編纂した標準語集。朝鮮語学会では、ソウルを含む京畿道出身者37名と人口比例による各道代表者36名で構成される標準語査定委員会の投票によって、9457の標準語を査定した。ここで査定した標準語は、現在の南北の標準語の基礎となっている。


  <相>

    (1)《南》   アスペクト
    (2)《北》   ヴォイス


서법   <敍法>《南》

     ムード


서술격 조사   <敍述格助詞>《南》

     指定詞


선어말어미   prefinal ending   <先語末語尾>《南》

     接尾辞


설음   <舌音>

     舌音


설측음화   <舌側音化>   《南》

     流音化


성조   <聲調>

     アクセント声調


순음   <脣音>

     唇音


순한소리   <順―――>《北》

     平音


시간범주   <時間範疇>《北》

     語尾


씨끝   《南》

     語尾声調