前間恭作   まえまきょうさく

    1868~1942。通訳官、古書研究家。対馬出身。1891年に留学生として朝鮮に渡った後、統監府・総督府の通訳官を歴任。古書に通じて多くの解題を残した。著書に『古鮮冊譜』『竜歌古語箋』などがある。韓国では「前間恭作」をそのまま朝鮮語読みして、전간공작 と呼ばれることもしばしばある。


マッキューン=ライシャワー方式   まっきゅーんらいしゃわーほうしき   McCune-Reischauer Sytem

     ローマ字表記法


ムード   mood   《南》 서법<敍法>   《北》 법범주<法範疇>

    話し手が話の内容あるいは聞き手に対してとる態度を表す文法範疇。法、叙法ともいう。現代朝鮮語には直説法・目撃法・推量法・意志法・命令法・勧誘法がある。形容詞・指定詞は意志法・命令法・勧誘法を持たない。


名詞   めいし   명사<名詞>   《南》 이름씨

    体言の下位部類の1つ。対象を示す単語。単独で用いられない名詞として不完全名詞がある。


名詞形   めいしけい

     体言形


名数詞   めいすうし   《南》 단위성 의존 명사<單位性依存名詞>   《北》 단위명사<單位名詞>

    不完全名詞の一種で、数詞の後ろに来て、数量の単位を表す単語。助数詞ともいう。固有語数詞につくものと漢字語数詞につくものとがある。마리 「匹」、시 「時」などは固有語数詞につき、원 「ウォン」、주일 「週間」などは漢字語数詞につく。一部の名数詞は固有語数詞と漢字語数詞の両方に付きうるが、その場合意味が異なる。例:일 권<一卷>「1巻」、한 권<―卷>「1冊」; 일 번<一番>「1番」、한 번<―番>「1回」など。사람 「人」など一部の完全名詞は名数詞としても用いられる。


目撃法   もくげきほう

    ムードの一種で、話し手や聞き手が過去に見聞きしたり経験したことがらを表す。回想法ともいう。叙述文では話し手の見聞き・経験したことがらを表し、疑問文では聞き手の見聞き・経験したことがらを表す。1人称・2人称は主語になりえない。
    합니다体 해요体 하오体 하네体 해体 한다体
  平叙形     I-습디다/II-ㅂ디다     I-더라
疑問形
I-던가요 I-습디까/II-ㅂ디까 I-던가   I-더냐
I-디
  I-던지요     I-던지

 

平叙・疑問形

 

I-데요

 

I-데

 

 

詠嘆形 平叙形   I-더군요
I-더구만요
    I-더군/I-더구나
I-더구만
 
 婉曲形 平叙・疑問形   I-던데요
    I-던데
 
平叙形   I-던걸요     I-던걸  
    目撃法の平叙形には上称形(합니다体・해요体)がない。したがって、平叙形の代用として、詠嘆形 I-더군요、引用形 I-더라고요 が用いられる。