1．地域連携事業について

　大学文書館では、2014年度より、同市ふるさと文化財課や郷土の森博物館を訪問するなど、連携事業の可能性を検討し始めました。そうしたなか、府中市立ふるさと府中歴史館が保管する歴史資料の整理を、本学学生が参画する形で進められないか、との構想が生まれます。2016年度より、府中市行政文書調査受託事業として、歴史館に保管されている府中市域（府中町、西府村、多磨村）の行政文書（非現用）の簿冊目録・件名目録の作成を進めるとともに、その調査を進めました。
　また、ふるさと府中歴史館と協働して、大学や府中市の歴史を紹介する連携企画展を開催しています。

◆連携企画展について

• 府中市のなかの東京外国語大学（2016年11月-2017年1月）
• 府中の地域資料の魅力（2017年11月-12月）
• なぜ府中に外大が？〜東京外国語大学の歴史と府中キャンパス移転〜（2018年10月-2019年1月）
  ※出張企画展（2018年9月-11月　於:ふるさと府中歴史館）
  当企画展のweb企画展示ページはこちらからご覧いただけます。
• 大賀一郎博士と府中の大賀蓮（2019年8月-10月）
• 東京外国語大学文書館10周年（2023年1月-2023年4月）

◆地域の公文書を活用した中学校社会科公民教材キットの開発

　2022年度大学文書館では、「2022年度笹川科学研究助成 実践研究部門」より助成金を得て、「地域の公文書を活用した中学校社会科公民教材キット開発のための実践的研究」を進め、成果物となる「地域の公文書を活用した中学校社会科公民教材キット」を開発しました。
　本教材キットは、学習指導要領の改訂に伴い、「主体的・対話的で深い学び」（アクティブ・ラーニング）の実現が目指されているなか、地域の公文書を中学校社会科公民分野に活かすことを目的に作成しています。本教材キットでは、生徒が公文書の読解・分析を通じて、地域の社会的な諸課題について「社会的な見方・考え方」を働かせて考察し、課題解決に向けた探究ができるよう、授業案や授業資料を提案しています。
　またキット内の公文書サンプルを各市区町村の公文書に差し替えることで、各地域のオリジナル教材が作成可能となっており、市区町村の公文書館あるいは公文書担当の自治体職員の方が、各地域向けの公文書を活用した授業案を作成するうえでの基礎資料としても活用いただけます。
　詳細につきましては、大学文書館にお問い合わせいただければ幸いです。

• 「地域の公文書を活用した中学校社会科公民教材キット」マニュアル

授業サンプル1

授業指導案（付属Word）、授業PowerPoint案（付属PowerPoint）、授業ワークシート案（付属Word）、教員・地方公共団体職員向け補助資料（付属PDF）

授業サンプル2

授業指導案（付属Word）、授業PowerPoint案（付属PowerPoint）、授業ワークシート案（付属Word）、教員・地方公共団体職員向け補助資料（付属PDF）

授業サンプル3

授業指導案（付属Word）、授業PowerPoint案（付属PowerPoint）、授業ワークシート案（付属Word）、教員・地方公共団体職員向け補助資料（付属PDF）

※授業サンプルをご希望の方は大学文書館にお問い合わせください。