国際社会学部

国際社会学部

グローバルな視点で問題を考え、解決できる実践的な能力を備える

国際社会学部の目的・理念

20170224_03.jpgグローバル化の進展により経済格差や環境問題等、地球規模での課題が深刻化する 一方で、世界各地で市民を巻き込んだテロや戦闘の危機が身近な問題となっています。

こうした世界の現状を正しく把握・分析し、問題の所在をつかみ、日本をはじめとする国 際社会がどのように問題解決に関わり、異なる宗教・民族・文化への寛容さを取り戻してゆくか、国際社会学部では具体的な地域の問題を取り上げ、国際的な視座から考える方法を学んでいきます。

 

学びの特徴

1.英語をはじめとする地域言語の運用能力を身につける

2.世界諸地域の政治・経済・社会の現状とその歴史的背景を学ぶ

3.紛争・災害・貧困・難民等、現代世界が直面する諸問題を社会科学的手法で分析する方法を学ぶ

 

養成される人材像

世界諸地域の複雑な仕組みを把握し、分析するリサーチ能力と、グローバルな視点から問題を解決する実践的な能力を備え、国内外において、社会・政治・経済等の領域で活躍できる人材

 

卒業後の進路・主な就職先(2017年度実績)

官公庁(外務省など)、国際機関、商社、運輸、マスコミ・メディア、金融、メーカー、教育・研究など

[主な就職先(2017年度実績)]
外務省、国土交通省、防衛省、東京都庁、(独)日本貿易振興機構、丸紅(株)、三井物産(株)、住友商事(株)、日本航空(株)、関西エアポート(株)、日本通運(株)、日本放送協会(NHK)、(株)朝日新聞社、(社)共同通信社、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(株)、メリルリンチ日本証券(株)、SMBC日興証券(株)、トヨタ自動車(株)、(株)ブリヂストン、パナソニック(株)、ソニー(株)、(独)宇宙航空研究開発機構、アクセンチュア(株)、(株)JTBワールドバケーションズ、クラブツーリズム(株)など

  

4年間の段階的カリキュラム

入学後、最初は「世界教養プログラム」と呼ばれる2学部共通のカリキュラムで、入学時に選択した地域とその地域言語に関わる基礎的な内容や教養科目を学びます。

その後、2年次後半からは、世界教養プログラムによる学習を進めつつ学部のコースに進学し、専修科目としておかれている専門教育を受けることになります。「地域社会研究コース」の授業はおもに地域別の構成、「現代世界論コース」はジェンダー論などの課題別の授業と学問分野別の授業による構成、「国際関係コース」はおもに社会科学の学問分野別の授業編成になっています。

 

国際社会学部の履修イメージ

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専修プログラム(専修科目)

専修プログラムとは、専門的な学問の方法・内容を段階的かつ体系的に学び、その成果を卒業論文や 卒業研究に仕上げるための授業科目群です。専修プログラムの中の科目区分には、導入科目、概論科目、 選択科目の3つがあります。これらの科目は、国際社会学部の3コースごとに開設されています。

(a) 導入科目

国際社会学部の3コースで学ぶ専門分野について、その概要や方法の基礎を学ぶ入門的な科目です。

(b) 概論科目

国際社会学部の3コースで専門分野を学んでいくにあたって、その土台となる方法を身につけたり、分野の内容を俯瞰したり、具体的な研究事例について学ぶ科目です。

(c) 選択科目

専門分野の内容をテーマを絞って専門的に学ぶ科目です。選択科目は、授業の形式や目的に沿って 以下の4つに分けられます。

・講義:導入科目、概論科目をさらに発展させた専門性の高い講義形式の授業です。

・専門演習:専門性の高い演習形式の授業です。そのうち「指導教員等」(後述)が開講する専門演習を本ゼ ミと呼びます。

 

4年間の体系的な歩み

第1年次

第1年次の履修は世界教養プログラムが中心になります。地域言語、地域基礎を中心に、基礎リテラ シー、基礎演習、GLIP英語科目、教養外国語科目、世界教養科目、スポーツ・身体文化科目の履修をし ます。それと併行して専修プログラムの導入科目の履修を通じて、自分に興味のある学問分野を考え始めます。

第2年次

世界教養プログラムの履修と併行して、希望するコースの概論科目の履修を始めます。春学期の終わりに進級するコースと指導教員の希望届を提出し、所属するコースが決まります。秋学期からは選択科目(講義科目のみ)の履修が可能になります。所属したコースと自分の専門分野に関連する選択科目を履修し、3年次以降の専門演習での学修に備えることができます。

第3年次

指導教員等が担当する専門演習である本ゼミの履修が始まります。指導教員と相談して、概論科目や選択科目の中の講義科目、あるいは、他の専門演習の履修を行ないます。

第4年次

指導教員の下で卒業論文の執筆または卒業研究の作成に入ります。1年間で卒業論文・卒業研究を仕 上げます。今までの学修の集大成です。

  

各コース紹介

- 地域社会研究コース
- 現代世界論コース
- 国際関係コース

地域社会研究コース

特定の地域に焦点を当て社会の構造を解き明かす

現代の世界と国際社会は、さまざまな 国・地域とそれらの相互関係によって形づくられています。特定の「地域」に焦点を当てて、その 社会の構造を明らかにすることは、地域 を理解するのに役立つだけではありません。ここで得られた知識と情報は、ほかの地域で生じている類似の現象や問題を理解し、国際社会の成り立ちや国際的 な場で生じている問題を解明するためにも重要な役割を果たします。

地域社会研究コースでは、一定の「地域」という枠を設定し、その地域の中で行われている社会的な営みを明らかにします。そのためには、地域が歴史的にどのように形成されてきたかを解明し、政治体制、社会構造、経済活動、言語や文化など地域を総合的・構造的にとらえ、さらに地域の外にある世界との関係も明らかにしていきます。以上のアプローチから、「歴史的なも のの見方」と「現代社会を構造的にとらえる視角」を修得していきます。

授業科目名

導入科目

地域社会研究入門Ⅰ

地域社会研究入門Ⅱ

概論科目

地域社会研究概論Ⅰ

地域社会研究概論Ⅱ

選択科目
(地域社会研究コース)

ヨーロッパ地域研究

アメリカ地域研究

ユーラシア地域研究

日本地域研究

東アジア地域研究

東南アジア地域研究

オセアニア地域研究

中東地域研究

南アジア地域研究

アフリカ地域研究

トランス・リージョナル

人文地理学

地誌学

自然地理学

 [注目の授業]

地域を超えて地域を知る

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ヨーロッパ地域研究
「イタリア近現代史」
小田原 琳(大学院総合国際学研究院・講師)

この授業で主にとりあげる地域はイタリアです。ところで「イタリア」とはなんでしょうか。イタリアはいつ始まり、どこまで広がっているのでしょうか。ひとつの「地域」を確定するための前提ともいえるこれらの問いに答えることは、実はきわめて難しいと知ること。この授業の目標は、突き詰めればそこにあります。

最近では、ジェンダー、レイシズム、戦争や植民地主義など、多くの地域が共通して抱える課題のイタリアにおける現れを検討しながら、我々は何をイタリアと呼んでいるのかを考えています。ひとつの地域を深く学ぶことを通じて、複雑なものを複雑なまま受け取り、考えぬく態度を養い、グローバル世界に向き合う肝を鍛えましょう。

 

現代世界論コース

現代世界の諸問題に新たな解決策を導き出す

世界には、新しい形態の戦争やテロリズム、性・人種・民族をめぐる新たな差 別、地域間・階層間格差の増大、地球規 模の自然破壊など、数多くの問題が生起し、その様相は日を追うごとに複雑になっています。世界の諸問題に対して、高度に専門分化し制度化された既存の社会科学の体系は、有効な解決策を示していません。 このため、既存の学問分野を横断する複合領域や、従来の人文・社会科学の分野とは異なる課題や発想に基づく方法の探 究が進んでいます。

現代世界論コースでは、問題解決の方法の模索過程を教育内容に反映させていきます。方法論を修得したうえで調 査・研究対象に取り組むという通常の手順ではなく、現代世界に生起する問題を提示し、既存の学問分野の限界と問題 解明の切り口を示すという形で学んでい きます。それらを通じて、常識や通念に制約されない柔軟な思考や判断力と、実 践し行動する能力を養うことを目指します。

授業科目名

導入科目

現代世界論入門Ⅰ

現代世界論入門Ⅱ

現代世界論入門Ⅲ

概論科目

現代世界論概論Ⅰ

現代世界論概論Ⅱ

選択科目
(現代世界論コース)

現代世界史論

現代日本史論

新時代知性論

社会人類学

ジェンダー論

教育社会学

社会学

哲学・社会思想

政治理論

グローバル・スタディーズ

エスノポリティクス

 [注目の授業] 

歴史叙述と集合的記憶のアポリアを哲学する

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哲学・社会思想
「歴史にとって記憶の問題とは何か」
岩崎 稔(大学院総合国際学研究院・教授)

1990年代初頭からの四半世紀は、集合的記憶として構築された国民の物語が揺らぎ、そこから消去されてきていた「敗者」の記憶をめぐる論争的局面が、世界の地域で生みだされた時代でもありました。「記憶の内戦」や「記憶の抗争」と表現されてきたこうした対立を通して、過去を叙述するための方法論や感受性は、つまるところどのように組み替わったのでしょうか。

講義では、こうした局面を「記憶論的転回以後」と規定し、歴史叙述の倫理性や集合的記憶の動態というアポリア(難問)を主題的に考察し、哲学や思想史だけでなく、それにかかわる精神分析、文学作品、映像メディアなども含めた広い視野から、問題を整理しつつ掘り下げていきます。

 

国際関係コース

国際社会の現実を理論・歴史・実証的に理解

わたしたちは平和で安定した国際秩序を形成することに成功したと言えるでしょうか。
確かに、20世紀後半を特徴づけた核戦争の脅威は大きく減退し、テクノロジーの急速な発達はわたしたちに多くの便宜と繁栄をもたらすようになりました。瞬時にしてわたしたちは世界中の人たちと情報を交換し、共有することができます。そして様々な地域での国際的な統合が進み、経済・政治・文化など様々な分野での交流と相好依存関係が活発化する中で人々の生活は豊かになっています。
他方で、領土紛争、宗教や資源をめぐる摩擦、そして貧困や差別、国際テロの脅威などの解決すべき多くの困難にもわたしたちは直面しています。そうした困難に対して、関係する国家や政府はもちろん国際機関やNGO、そしてそれぞれの個人が様々な形で対応しようとしているのが今日の国際社会です。
国際関係コースは国際社会の現実を様々な角度から社会科学的手法をもちいて理論的・歴史的・実証的立場から理解していくと同時に、政策志向的に考えていきます。そして国際機関やグローバルな企業や団体をはじめとして、国際関係を専門とする広い範囲の仕事に従事する人材を育成していくことを目的としています。

授業科目名

導入科目

経営学入門

政治学入門

法学入門

経済学入門

概論科目

経営学概論

国際政治概論

国際法概論

国際経済概論

国際協力概論

選択科目
(国際関係コース)

国際政治論

比較政治論

国際法

国際機構論

法学

経済学

経済協力論

国際教育論

平和・紛争論

国際地域論

政治学

国際関係論

経営学

国際事情Ⅰ・Ⅱ

国際協力論

 [注目の授業] 

日常生活の紛争から国際的紛争まで扱います

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平和・紛争論
「国際協力と紛争解決論」
篠田英朗(大学院総合国際学研究院・教授)

紛争解決論は英語圏諸国では大学から企業等においてまで広範に教えられていますが、日本ではあまり見かけない授業かもしれません。ここでは人間が生きていく限り、日常生活において紛争からは逃れられず、必要なのは紛争がない世界を夢見る事ではなく、紛争に対処する技能を高め、準備を整えておくことだ、という認識から出発します。

国際的紛争の傾向や対応する政策、現代世界の地域紛争の事例や日本の紛争の歴史の捉え方まで扱いますが、考え方は家庭や学校における紛争対応の延長線上にあることを強調します。このように考えることにより、国際紛争を分析することによって、自分自身の生き方の改善を図っていくという視点を養います。

 

 


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