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言語教育基礎1・2(2020年度): キャリアプログラム CEFRを用いた外国語教育方法

春:オンライン  秋:オンライン&オンデマンド  火曜3限

講義題目(和文)

  • CEFRの原理と応用(1):CEFR-J プロジェクト入門
  • Principles and Practice in Using the CEFR (1): Introducing the CEFR-J project

授業の目標

  • 本講義は Super Global University (SGU) の特設科目およびキャリア・アップ・プログラムの全専攻共通科目である。
  • 世界で拡充しているヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を活用した新しい外国語教育の手法を学び、諸君の学ぶ当該言語の最新の教育手法を学んで、将来外国語を使って活躍してもらうためのスキルを身につける。
  • CEFRをヨーロッパの言語のみならずすべての外国語の学習・教育・評価に共通に利用して統一的なカリキュラムと評価を行うためには、どのような理論的枠組みの理解、言語材料の整備、教材・タスク・テストの開発などが必要かを総合的に論じる。
  • また、CEFRの基礎的な理解をもとに、筆者が中心で開発しているCEFR-J という日本の英語教育向けのCEFR準拠汎用枠を紹介し、その概論と具体的な手法の解説を行う。

授業の概要

  • CEFRの基本的な理念と主要な概念の構造をまず最初の数回で学ぶ。
  • 中核となる can do ディスクリプタの作成方法と can do リストの妥当性検証に関して基本的な理解を深めてもらう。
  • 同時に、A1からC2までの言語能力レベルに関して、感覚を養うための familiarization のトレーニングも持つ。
  • それをもとに各個別言語ではどのようなレベル別特徴が想定されるかを言語ごとに学生にレポートしてもらう。
  • CEFR-J の開発経緯と方法を吟味する中で、多言語展開への応用可能性や課題を議論する。

テキスト

授業の計画

  • 秋学期はオンラインとオンデマンドを併用します。この授業は SGU 予算がなくなると物理的に開講できなくなる可能性があるので、今からオンデマンド化を考えていくことにします。
  • 資料の配付・ビデオ動画の視聴などは Google Classroom で提供する予定です。
  • 秋学期はプロジェクトを進める形で行い、以下は昨年度の実施内容をベースに概要を提示したものですが、内容はコロナのため授業方法・課題の内容等が若干変更になる可能性があります。

秋学期

  • 10月6日 講義:CEFR から CEFR-J そして CEFR-J x 27 へ
  • 11月10日
    • L: CEFR-J Wordlist からの多言語語彙表作成(1)
    • S: 語彙表作成の基礎(1)
      • 英語テキストからの語彙表作成演習
      • 日本語・中国語テキストの場合
  • 11月17日
  • 11月24日
  • 12月:1回言語セッション参加、1回言語セッションをインストラクターとして実施
  • 12月1日
    • L: CEFR-J Wordlist からの多言語語彙表作成(2)
    • S: 多言語語彙表への変換 → 多言語語彙表の評価レポート(Active Learning 課題)
  • 12月8日 全員「多言語語彙表の評価」発表
    • 評価レポートの提出は 12月17日まで

春学期

  • 前期はオンラインによるレポート+解説+ディスカッションを中心に行います。
  • 毎回、前の授業の内容に関して確認テストを行う予定です(Google Form 使用)。
  • オンライン授業なので、基本的には講義形式ですが、Group に分けて discussion したり、Chat で質問などを受け付けたりできるので、Zoom の機能を活用してみたいと思います。
  • 4月21日:
    • イントロダクション:外国語教育に必要な要素とは?
    • CEFR の学習とトレーニングの内容:コース・ガイダンス
    • 受講者による意見交換、レポーターの分担、授業概説
  • 4月28日:
    • CEFR の基礎理念(1):
      • READING: CEFR (2001) CHAPTER 1 - 1.1 / 1.3 / 1.4 / 1.5 / 1.6
  • Youtube による解説動画(chat で URLシェア)を視聴後、ディスカッション
  • 5月5日:
    • CEFR の基礎理念(2):レポーター制(※原典を必ず読んでください)
      • 行動中心主義(CEFR Chapter 2 - 2.1) 〔寺田 里紗さん〕   [発表資料: PDF]
      • 共通参照レベル(CEFR Chapter 2 - 2.2) ( 奥 睦実さん〕 テキスト Q6   [発表資料: PDF]
  • 5月12日:
    • CEFR の基礎理念(2)続き:
      • 言語教育・評価の理念(CEFR Chapter 2 - 2.3 & 2.4) 〔ようあんきさん〕 テキスト Q9 [発表資料: PDF]
    • CEFR の基礎理念(3):
      • 共通参照レベル(CEFR Chapter 3 - 3.1-3.3) 〔 山川 哲くん 〕 テキスト Q6 [発表資料:PDF]
      • can do ディスクリプタの特徴(CEFR Chapter 3 - 3.4)〔小林 真也くん〕テキストQ4/18 [発表資料:PDF]
  • 5月19日:
    • レベルの細分化(CEFR Chapter 3 - 3.5) 〔 王 君洋 さん 〕テキストQ18 [発表資料:PDF]
    • CEFRレベルの内容一貫性(CEFR Chapter 3 - 3.6) 〔 リュウチョウ さん 〕  [発表資料: PDF]
  • Active Learning 課題1:Content coherence をレベル×スキルの表に細分化した表を作成し、それに A4 2ページくらいでどういう記述の特徴があるかを自分なりに解釈してまとめたレポートを提出する(提出:6月4日)
  • 5月26日:
  • ディスクリプタの読み方(3.7) 〔 石川ふくみ さん 〕 [発表資料: PDF]
  • ディスクリプタの言語能力への利用法(3.8) 〔 チョウ ショウブン さん 〕   [発表資料: PDF]
  • 能力レベルと到達度評価(3.9) 〔 シュウ レイクン さん 〕  [発表資料: PDF]
  • 6月2日:
  • Familialization Training
    • CEFR のレベル感覚を磨く(1):sorting exercise とディスカッション
    • CEFR のレベル感覚を磨く(2):descriptor を書いてみる
  • 6月9日:
    • Descriptor の書き方を練習する
      • Moodle のコース資料の一番始めにある「英語到達指標CEFR-J92-140」のPDFをダウンロードしてください。その Q19「CAN-DO リストのディスクリプタの含むべき要素は?」というセクションを自分で黙読してください。
      • 次に以下のスライドをダウンロードして、ディスクリプタの要素に分ける練習をしてみます。
      • 答えは Q19 の本文中にありますので、3.の練習では本文を見ないで、自分で要素に分割してみて、その後、答え合わせをしてください。
      • 最後に、スライドの一番最後の「新しいディスクリプタ」を書く、という作業をしてみます。
  • 6月16日:

CEFRを英語に応用した独自の枠組 CEFR-J に関して学びます

  • CEFR-J とは何か?   Q17〔 ハファさん〕 [発表資料: PDF]
    • CEFR-J における can do ディスクリプタの作成と妥当性検証 
    • Q20〔 コウ ケイキ さん〕 [発表資料: PDF]
    • Q21 〔ソセイさん〕 [発表資料: PDF]
  • 6月23日:
  • CAN-DO リストの妥当性検証のための「学生自己評価アンケート」とは? 
    • Q22 〔 エーピューニェイン さん  〕 [発表資料: PDF]
  • CAN-DO リストはどのように作られ、検証されたか? 
    • Q23 〔 カ イクブンさん〕 [発表資料: PDF]
  • 6月30日:
  • CEFR-J Wordlist とは?
    • Q24 〔 レーリンツィーさん〕 [発表資料: PDF]
  • CEFR-J Can do Descriptor Database とは?
    • Q25 〔リョウ テイテイさん〕 [発表資料: PDF?]
  • 7月7日:

自分たちの専攻言語での CEFR 利用や学習語彙・文法資料の現状をレポートする

  • ソウホウイ さん (言語: 中国語, 発表資料: PDF?
  • Phon Pisethさん (言語: カンボジア語, 発表資料: PDF?
  • 小作翔太郎さん(言語:  フランス語, 発表資料: PDF
  • 野口 貴宏さん (言語:  ロシア語, 発表資料: PDF?
  • 西田衣里さん (言語:  スペイン語, 発表資料: PDF?
  • 7月14日:
  • CEFR-J 文法&テキストプロファイルの整備手法(投野の講義)
  • 春学期のまとめとディスカッション

成績の評価

  • CEFR 関連の文献資料の購読内容の理解度チェック 20%;アクティブ・ラーニングの課題 20%;授業時の課題の取り組み(確認テストおよび発表) 30%;期末レポート 30%

事前学習等

  • CEFR 関連の文献を PDF で配布し、毎回の授業で読む部分を指定するので予習しておくこと。

授業上の注意

  • SGU CEFR-J x 27 プロジェクトに貢献してくれる人材の養成も目的の1つとなっています。
  • 自分の言語で CEFR 基準で教育・学習・評価を行う、という課題設定をもって臨んでください。
  • 皆さんの経験などを考慮して、多言語ラウンジでのセッション運営などに参加してもらうことがあります。

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Last-modified: 2020-10-05 (月) 16:34:01 (1524d)