言語文化学部

言語文化学部

多様な言語と文化を深く学び、世界の架け橋となる

言語文化学部の学び

20170224_01.jpg高度にグローバル化と情報化が進んだ現代においては、異なる言語や文化がますます身近なものとなっています。人々が理解しあいながら生きていくためには、多様な言語と文化について学び、コミュニケーション力を高めることが大事です。この考えに立ち、言語文化学部では、世界のさまざまな地域の言語や文化の学習に重点を置いた教育を行っています。言語と文化というプリズムを通して人間と世界を学ぶのが言語文化学部といってもいいでしょう。

言語文化学部では、4年間を通じて、入学時に選択した言語や英語、そのほかの外国語を多様に組み合わせて、高いレベルで習得します。3年次からは超域コースか地域コースのいずれかのコースに属し、専攻の地域について、あるいは特定の学問分野を通して、人間の営みを分析する手法を学んでいきます。

世界は、グローバル化による画一化・均質化が進む一方で、ローカルな言語や文化を大切にする動きが活発化し、世界各地で文化摩擦や宗教対立など言語や文化をめぐるさまざまな課題が生じています。また複数の言語や文化が併存する多言語・多文化社会が広がっています。複雑な現代にあっては、多様な関係性を読み解くことのできる洞察力、理解力、既成の概念に囚われない柔軟な発想が求められています。言語文化学部は、こうした力を備え、文化の媒介者として活躍する国際教養人の養成を目指します。

 

学びの特徴

1.世界の様々な地域の言語や文化を重点的に学修

2.入学時に選択した言語や英語、その他の外国語を多様に組み合わせ、4年間を通じて高いレベルで習得

3.専門教育により、言語や文化を中心とする人間の営みを読み解く力を獲得

 

養成される人材像

世界の様々な地域の言語と文化に精通し、言語や文化の壁を越えたコミュニケーション能力とコーディネーション能力を備え、国内外において言語間・文化間の架け橋となり、新たな価値観の創成に寄与する人材

 

卒業後の進路・主な就職先(2017年度実績)

マスコミ・メディア、金融、商社、メーカー、教育・研究、官公庁など

[主な就職先(2017年度実績)]
日本放送協会(NHK)、(株)読売新聞東京本社、(株)朝日新聞社、(株)三菱東京UFJ銀行、(株)ジェーシービー、三菱商事(株)、花王カスタマーマーケティング(株)、キリン(株)、サントリーホールディングス(株)、新日鐵住金(株)、(株)村田製作所、パナソニック(株)、日野自動車(株)、(株)博報堂、(株)翻訳センター、(株)小学館集英社プロダクション、(株)ナガセ、外務省、東京入国管理局(法務省)、東京都庁、楽天(株)、全日本空輸(株)、(株)JTBコミュニケーションデザイン、近畿日本ツーリスト(株)など

 

4年間の段階的カリキュラム

入学後、最初は「世界教養プログラム」と呼ばれる3学部共通のカリキュラムで、入学時に選択した言語とその地域に関わる基礎的な知識、さらに幅広い教養を身に付けます。

言語文化学部では、言語科目に重点がおかれ、卒業に必要な単位が多めに割り振られています。英語やその他の外国語も含め、言語科目の学修は、基本的には4年間継続しますが、3年次からは学部の2つのコースのどちらかに進学し、専修科目としておかれている専門教育を受けることになります。

 

言語文化学部の履修イメージ

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専修プログラム(専修科目)

第1年次と第2年次は世界教養プログラムを中心とする学修と併行して、専修プログラムの導入科目、概論科目の履修を行います。学年が進むと専修プログラムが中心になっていきます。第2年次の終わりにはコースと指導教員を決めて、第3年次以降は卒業論文や卒業研究に向けて本格的に学修を進めます。

(a) 導入科目

専門的な学修を進めていくための基礎的な事項を学ぶ科目です。

(b) 概論科目

各コースで専門的な学修を進めるのに必要な事項を、体系的にまとめて学ぶ科目です。

(c) 選択科目

導入科目、概論科目を履修することによって得られた知識をもとに、特定の地域や学問分野についてさらに深く学ぶための科目です。この選択科目は、講義、専門演習、卒業研究演習、卒業研究の4つに分類されます。なお、講義とは、導入科目、概論科目をさらに発展させた専門性の高い講義形式の科目であり、専門演習とは、専門性の高い演習形式の科目です。

 

4年間の体系的な歩み

第1年次

第1年次春学期には、大学で学ぶことがどのようなものかを知るための授業科目が用意されています。 論理的思考、コミュニケーション力といった基礎力を身につけながら、導入科目を履修し、自分の興味のある学問分野を考え始めましょう。
秋学期には、専門的・学問的に学ぶことへ段階的に入っていきます。論文の読み方やレポートの書き方を学ぶと同時に、第3年次でのコースおよび希望する指導教員について考え始めます。計6単位修得できているように、計画的に履修しましょう。

第2年次

指導教員とコースの選択を具体的に考え始めます。そのための材料として、概論科目を履修していきます。各分野の基礎的なことから学び始め、どの分野の学修をこれから深めていきたいかを考えていきます。
秋学期には、希望する指導教員の届け出を行い、コースを決定する手続きが始まります。

第3年次

指導教員の下で専門の学修に入ります。指導教員に相談して、概論科目や選択科目の中の講義科目、専門演習の履修を決めます。

第4年次

指導教員の下で卒業研究に入ります。1年間で卒業研究を仕上げ、今までの学修の集大成を行います。

 

各コース紹介

地域コース

多様な文化と言葉を学ぶ

地域コースでは、ヨーロッパ・アメリカ言語研究、アジア・アフリカ言語研究、ヨーロッパ文化研究、アメリカ文化研究、東アジア文化研究、中央アジア文化研究、東南アジア文化研究、南アジア文化研究、中東文化研究など世界の各地域について、体系的かつ多様な授業を開講し、これらの地域について専門的な知識を学びます。
各地域の言語研究では、それぞれの地域で用いられている言語の構造や機能、そして社会や文化とのかかわりについて学んでいきます。また、各地域の文化研究では、それぞれの地域の文学、芸術、思想や宗教、民俗、伝統文化など多岐にわたって学んでいきます。また、地域に共存する多様な言語、文学、文化を深く学ぶことによって、多様な価値観が存在することを知り、豊かな教養とリアルな人間的想像力を養うことができます。具体的には次のような授業が開講されています。

授業科目名

導入科目
(言語文化学部共通)

言語研究入門

総合文化研究入門

概論科目
(言語文化学部共通)

言語学概論

音声学概論

言語教育学概論

多言語・多文化社会論概論

概論科目
(地域コース)

文化・文学概論

思想文化概論

英語概論

英語文学概論

ヨーロッパ・アメリカ言語研究概論

ヨーロッパ・アメリカ文化概論

アジア・アフリカ言語研究概論

アジア文化概論

選択科目
(地域コース)

それぞれの地域について、
右に挙げる言語研究、
文化研究の授業のほか、
専門演習、卒論演習の
授業が加わります。

英語研究

北西ヨーロッパ文化研究

北アメリカ文化研究

中央ヨーロッパ言語研究

中央ヨーロッパ文化研究

西南ヨーロッパ言語研究

西南ヨーロッパ文化研究

イベリア・ラテンアメリカ言語研究

イベリア・ラテンアメリカ文化研究

ロシア言語研究

ロシア文化研究

中央アジア言語研究

中央アジア文化研究

東アジア言語研究

東アジア文化研究

東南アジア言語研究

東南アジア文化研究

南アジア言語研究

南アジア文化研究

中東言語研究

中東文化研究

◎卒業後の進路:高い言語運用能力、人間の精神的な営みに対する鋭い分析力、豊かな教養と人間的想像力を活かして、様々な分野で活躍することが期待されます。具体的には、マス・メディア、メーカー、金融、商社、教育・研究機関、商社、IT(情報技術)関連企業、公務員などの分野で社会の要請にこたえています。卒業研究で扱ったテーマを深めるために、大学院に進学する学生もいます。

[注目の授業] 

未知の言語」を自分たちで研究する

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アジア・アフリカ言語研究(専門演習)「フィールド言語学」
長屋尚典(大学院総合国際学研究院・准教授)

世界にはおよそ7000の言語が存在します。しかし、そのほとんどは文法書も辞書もなく、消滅の危機に瀕しています。
言語学という学問の使命の一つは、このような消えつつある言語を分析し、人類の知的財産として後世に残していくことであり、フィールド言語学はそのための方法論です。私の授業ではこのフィールド言語学を理論と実践の両方から学びます。英語で書かれた教科書を参加者全員で議論を通して理解するだけでなく、実際に「未知の言語」の話者を教室に招き、その言語にどのような音があり、どんな単語が存在し、どのような文法的特徴があるのかを実習形式で勉強します。
今年度は、インドネシアのジャワ語に取り組んでいます。

 

ベンガル文学から世界を眺める

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南アジア文化研究AおよびB「ベンガル文学概論(1)および(2)」
丹羽京子(大学院総合国際学研究院・准教授)

ノーベル賞詩人タゴールを擁するベンガル文学を、そのタゴールから現代まで概観し、特質を探る授業です。
ベンガル語圏は現在ではインドとバングラデシュに二分されており、それぞれが異なる歴史的経緯をめぐって形成されたのみならず、西側がヒンドゥー文化、東側がイスラム文化を背景にしていることから、まれにみる多様性と多層性をもっています。
それに伴い、この授業にはベンガル語専攻はもとより、インド文化圏やイスラム文化圏などのさまざまな専攻語の学生が参加しています。授業では、朗読や歌、または映画なども取り入れて、多角的に文学を捉える試みがなされています。

  

超域コース

言語・文化の違いを超えて、専門知識を学ぶ

超域コースでは、言語学、音声学、言語教育学、通訳・翻訳論、コミュニケーション論、多言語・多文化社会論、文化・文学研究、思想文化研究、人間科学研究など、多様な授業を開講し、これらの分野についての体系的、かつ専門的な講義や専門演習を受講しつつ、学問的な知識を深めていきます。専攻する地域を超え、広く言語と文化を中心とする人間の営みを理解する力を身につけます。
高度な言語運用能力と専門分野における深い知識を応用しつつ、様々な言語や文化をつなぎ、それらの違いを超えた創造的な関係を構築するコミュニケーション能力とコーディネーション能力を磨きます。

授業科目

導入科目
(言語文化学部共通)

言語研究入門

総合文化研究入門

概論科目
(言語文化学部共通)

言語学概論

音声学概論

言語教育学概論

多言語・多文化社会概論

思想文化概論

英語概論

英語文学概論

概論科目
(超域コース)

言語処理論

英語教育学概論

通訳概論

人間科学概論

選択科目
(超域コース)

それぞれの専門分野
について、右の授業
に加え、卒論演習が
加わります。

言語学

音声学

言語処理

統計科学

英語教育学研究

コミュニケーション論

通訳・翻訳論

実践英語

文化・文学研究

思想文化研究

人間科学研究

言語学演習

音声学演習

言語処理演習

統計学演習

英語教育学研究演習

通訳・翻訳論演習

コミュニティ通訳研究演習

文化・文学研究演習

思想文化研究演習

人間科学研究演習

◎高度な言語能力に裏付けられたコミュニケーション能力やコーディネーション能力、人間の精神的営みに対する鋭い分析力と洞察力を活かし、幅広い分野で活躍が期待されます。具体的には、教育・研究機関、マス・メディア、企業の国際部、国家公務員、商社、金融、メーカーなどが挙げられます。また卒業後経験を積み、通訳として活躍している人が多数います。卒業研究で扱ったテーマを深めるために大学院に進学する学生もいます。

[注目の授業]

言語の海を航海するスキルを学ぶ

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英語教育学研究A「コーパスを用いた学習者英語分析と教材作成への応用」
投野由紀夫(大学院総合国際学研究院・教授)

コーパス(corpus)とはある言語の発話や文章を、言語分析を目的として大量にコンピューターに蓄積したものです。現在、大きなコーパスは100億語くらいの規模で、世界の主要言語のコーパスがあります。
授業の前半は、コーパスの概念や構造、種類、構築方法などを学んだ後、言語データの分析の方法として、単語、品詞、語句、文法構造などの頻度・分布のデータをコーパスからどのように抽出するかを学びます。
授業の後半はコーパスから得た言語情報を生かした言語教育教材の提案を各自が行い、ミニ・プロジェクトとしてデータ解析して教材のプロトタイプを作成・発表します。
研究者だけでなく外国語教師としても必要なスキルを学べる授業です。

  


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