シリーズ記述文法3 マテンゴ語
- 刊行
- 著者等
- 米田信子(著)
- 出版社
- 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所/くろしお出版
内容の紹介
タンザニア西南端の山岳地帯で話されるマテンゴ語(ニジェール・コンゴ大語族ベヌエ・コンゴ語群バントゥ諸語)を対象とした記述文法書。名詞クラスによる名詞の分類や膠着性の高い動詞構造などバントゥ諸語の特徴を持ちながら、一方で動詞の自他に関する派生接辞や情報構造と文法呼応接辞との関係などに言語特有の特徴も見せる。タンザニアの国語であり公用語の1つでもあるスワヒリ語の浸透により次世代への継承が危うくなりつつあるこの言語について、現地調査で得た多数の例文に基づき、音声・音韻から形態、統語、複文構造、情報構造に至るまで詳細に記述・説明する。バントゥ諸語の研究だけでなく、言語類型論や対照言語学、また理論言語学などにも使用可能なデータ記述を目指した知見溢れる一冊。 本書は、アジア・アフリカ言語文化研究所基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築」(LingDy3プロジェクト)」および「アジア・アフリカの言語動態の記述と記録:アジア・アフリカに生きる人々の言語・文化への深い理解を目指して(略称 DDDLing)が中心となり、記述文法書をシリーズとして出版することが企画され、同研究所にこのシリーズの編集委員会を置き、くろしお出版から『シリーズ記述文法』として刊行されているものです。
シリーズ記述文法編集委員会のコメント
本シリーズの文法書は、執筆者みずからが現地調査に赴き、そこで得た一次資料をもとに研究し明らかにした文法体系をまとめた、いわゆる少数言語の記述文法書です。本シリーズの特徴は、これまでに十分には調査研究されてこなかった言語(方言)を対象としていること、対象言語の文法全体(音韻論を含む)を記述していること、信頼できる内容であり、専門性を高く保ちつつも、当該言語の専門家でない方にも理解できる記述となっていることです。
- 米田信子(大阪大学名誉教授、AA研共同研究員)
- くろしお出版HP
