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について

スペイン史10講

刊行
著者等
立石博高(著)
出版社
岩波新書

内容の紹介

キリスト教勢力とイスラーム勢力とが対峙・共存した中世、「太陽の沈まぬ帝国」を築きあげた近世──ヨーロッパとアフリカ、地中海と大西洋という四つの世界が出会う場として、独特な歩みを刻してきたスペイン。芸術・文化・宗教や、多様な地域性に由来する複合的国家形成にも着目して、個性あふれるその通史を描く。

※本書は、中国語版(書籍名『西班牙史10讲』)および朝鮮語版(書籍名『스페인사 10강』)も刊行されました。


中国語版

韓国語版 

著者等のコメント

立石 博高(東京外国語大学名誉教授)

私は2019年春に東京外国語大学長を辞し、その後は歴史研究にとりくんでいます。そして2021年9月に『スペイン史10講』(岩波新書)を上梓しました。幸いなことにこれは、スペインの過去から現代までを辿った通史として版を重ねています。中国や韓国ではこうしたかたちの通史はあまり刊行されていなかったようで、同書は2024年7月に中国語訳が、そして2025年11月には朝鮮語訳が出されました。

私はそのあとがきで、「自分のスペイン通史とのかかわりを振り返ると、19世紀以後、国民国家となったスペインに拘りつつも、国民史学(ナショナル・ヒストリー)に警戒し、それが創りあげてきた国民アイデンティティに批判的眼差しを向けてきた」と記しました。中国や韓国もそれぞれの国民史学の呪縛から離れるのが難しい状況にあるのではないかと思います。私のささやかな書物が、こうした傾向への批判として両国の一般読者のもとに届くのであれば、たいへんにうれしく思います。


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