日程:3月8日(土)13時から
場所:東京外国語大学・海外事情研究所(研究講義棟427)
対面・ZOOM開催(一般公開・事前申込必要)
現在韓国社会は民主主義体制を否定し、暴力を振るう個人・集団の登場によって内乱状態が続いている。2024年12月3日の戒厳について、まるで2時間のハプニングであるかのように切り縮め、「平和的な戒厳」「啓蒙令」という新造語がつくられ、さらに現職大統領の逮捕は国家の品格を落とすような行為であるという主張までも喧伝された。加えて、現代韓国社会において抑圧と暴力の時代を象徴する「白骨団」が堂々と名乗りを上げ、2025年1月19日には、ユン・ソンニョルの「支持」勢力が裁判所へ侵入し、暴力行為を行うなど、民主主義が蹂躙されている。
一方で、「国家とは、法治とは、民主主義とは」という現代韓国社会に対する問いを立てながら、関心と共感の空間としての〈広場〉が作り直されている。2016年の「ロウソクデモ」の成果と限界を踏まえ、今日の広場の役割や連帯について考えようとする動きもさまざまな分野で行われている。広場に集まっている人々が運動の現場にまで足を運んでいることには、新たな共同体の可能性が見いだされよう。
韓国近現代史に由来するこの事態を理解するためには、日本の植民地主義統治と冷戦体制も歴史的参照点とする必要がある。そこで、本シンポジウムでは今日の韓国内乱状態について歴史社会的に考える場を設けたいと考える。
司会 藤井 豪(東京外国語大学)
通訳 影本 剛(立命館大学)
康 誠賢(聖公会大学)
「「12・3戒厳事態」から考える韓国例外状態の歴史とジェノサイド」
真鍋 祐子(東京大学)
「戒厳撤廃をめぐって「死者が生者を生かす」の根源を問うー5.17から12.3まで」(仮題)
趙 慶喜(聖公会大学)
「複数性と共振する民主主義」
鄭 栄桓(明治学院大学)
崔成鏞(聖公会大学)
北野 隆一(朝日新聞社)
QR コードまたはフォーム(こちらをClick!)より事前お申し込みをお願いいたします。(締切:3月7日(金)14時まで)
事前お申し込みをされた方に、3月7日にZOOM リンクと案内文を送信します。
東京外国語大学 国際日本研究センター
聖公会大学 東アジア研究所
特定非営利活動法人 文化センター・アリラン
◆ お問い合わせ先(国際日本研究センター) mail:in-icjs@tufs.ac.jp