2018年度 活動日誌

3月 活動日誌

2019年3月31日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

3月9日には「東日本大震災 追悼コンサート」が開かれ、昨年同様カイロ大学の学生も参加し「島唄」を合唱しました。この行事には、エジプト全体の日本語教育機関から参加者があり、学生たちにとっても、普段あまり接する機会のない他の教育機関の学生さんたちの姿を見ることができ、刺激になるようです。

写真1「東日本大震災追悼コンサート「花は咲く」 (各日本語教育機関代表者+日本人の方々」

そして、3月の半ばには1年生にとって初めての日本人留学生とのビジターセッションが行われ、4名(大阪大学から3名、東京外国語大学から1名)の学生さんのご協力をいただき、インタビューを行いました。予想通り、ガチガチに緊張していましたが何とかコミュニケーションはとれていたように思います。今後は、授業外でも活発に交流していければと思います。

最後に3月30日にはカイロ大学において「第25回 日本語弁論大会」が開かれ、エジプトのほとんど全ての日本語教育機関から多くの学習者が参加し、自分なりに練習した成果を精一杯発揮していました。結果としては、昨年の秋にできたばかりのカイロ大学文学部翻訳学科の学生が入門部門で優勝、3年前にできたばかりのバンハ―大学が初級、中級で優勝、上級の優勝者は昨年同様カイロ大学文学部日本語日本文学科の学生でした。結果も大切だとは思いますが、参加した学生からは「参加してよかった」「練習したことはすべて出せた」との声が、参加していない学生からは「来年は参加したいです」との声が聞こえてきたので、そういう意味では非常に大きな大会であったと思います。これからも、様々なことに積極的に挑戦する学生さんたちの手助けができればと思います。

上級部門で優勝したカイロ大学の学生

2月 活動日誌

2019年2月28日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

束の間の冬休みが終わり、2月から後期が始まりました。夏休みと違い、冬休みは短いので、「日本語を忘れた」などという学生は比較的少ないように感じます。しかし、今学期はすべての学年において、時間割がかなり厳しいものらしく、1年生の中にも、「体力的に厳しい」という理由でモチベーションがやや下がっている学生もみられるので心配しております。「カイロ大学の1年生は1年でみんなの日本語1,2をすべて終わらせる」ということで有名なのですが、今学期はラマダーン(断食月)の関係から、昨年よりも2,3週間ほど早く終わるため、不可能となってしまいました。それでもペースが速いことには変わりないのですが、理解するだけでなくしっかりと使える日本語を身につけてもらえるよう、教師間の連携をしっかり取って教えていかなければなりません。

また、2年生の会話の授業では題材として、「日本人とエジプト人の異文化衝突ケース」を扱い、日本人の考え方や文化、エジプト人の考え方や文化について考え、どのように解決すべきかを話し合う授業を行っています。カイロ大学では3年生になると、約半数の学生が日本の大学へ留学に行くのですが、帰ってきた学生に話を聞いてみると、「日本人は冷たい」「日本人の友達ができなかった」という声をよく聞くため、留学準備もかねてこのような授業を取り入れました。教師側はサポートに徹する、いわゆる「自律学習」のためどのような状態になるか少し心配もあったのですが、皆積極的に取り組んでおり安心しました。どちらの考え方がいい、悪いというものではないのですがこの授業で考え方を広げて、今後のプラスになればと思います。

異文化衝突ケースを題材とした2年生の授業

他にも3月にある東日本大震災追悼イベントの歌の練習、弁論大会のスピーチの練習、ビジターセッションの準備、そしてもちろん、中間試験の準備と学生もこちらも大忙しですが、学期自体が短いので、1日1日を大切に、しっかりと過ごしてほしいものです。

1月 活動日誌

2019年1月31日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

1月は期末試験でした。文学部日本語日本文学科では外国人教師は試験監督を免除されているのですが、できたばかりの翻訳学科ではそのようなことはなく、初めて試験監督も経験しました。私にとってはごく普通の光景だったのですが、手伝ってくれたエジプト人の事務員さん2人が驚いた様子で、「日本語を勉強している学生たちは、こんなにも静かで礼儀正しいのか。」と言っていました。試験後に詳しく聞いたところ、学科によってはカンニングをしていたり、急に話しだしたりするところもあるそうで、試験監督は注意しなければならないので、忙しいそうです。このような問題は「エジプトだから」「日本だから」というものではないと思いますが、日本語を学んでいる学生たちのあいだでは決してそういう問題が起こらないよう注意をしていきたいです。

また、1月の終わりには12月のJLPTの結果が発表されました。JLPTが全てではありませんが、エジプトでは試験や資格が重視される傾向があり、学生たちも緊張した様子でした。カイロ大学文学部日本語日本文学科では、留学の関係上、2年生の試験結果を毎年まとめておりますが、今後は他の学年の学生の結果もまとめ、「カイロ大学文学部日本語日本文学科で4年間まじめに勉強すれば、このレベルまで到達できる」という1つの基準の参考にできればと思います。また、他の大学の結果と比較することで、お互いに刺激し合える関係づくりもできればと思います。

最後に、大学とは直接関係はありませんが、1月の半ばに「中東日本語教育セミナー」が開かれ、エジプトの日本語教師だけでなく、トルコ、UAE、ブルガリア、ラトビアなど多くの国から日本語教師が集まり、それぞれの教育機関の問題点や日本語の教授法など、様々な意見交換がなされました。これを機に、定期的に勉強会をしようかという声も出ており、エジプト全体の日本語教育が発展していくことを願っております。

12月 活動日誌

2018年12月31日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

12月はエジプトでは年に1回の日本語能力試験から始まりました。今回は、例年のカイロ大学ではなく、アズハル大学で行われ多くの学習者が受験しました。私も試験監督としてN2の教室に入りましたが、半数以上が知っている顔で、監督をしながらこちらもドキドキしてしまいました。

その後は、授業も終わりに向かい期末試験に入るのですが、ある日1年生がうれしそうな顔をして「先生、ちょっと来てください。」と言うので教室へ行ってみると、日本文化の授業中で、多くの学生が嬉しそうに浴衣を着ていました。カイロ大学には「日本文化」の授業があり、日本語だけでなく文化を理解することが重視されています。授業の10分前でバタバタしていましたが、急いで浴衣を着てみんなで記念撮影をしました。1年生の今後の課題は読解能力かと思いますが、以前、高橋先生からご紹介いただいた多読活動とともに、普段の授業の中でも読み物に文化的な要素を入れていくことにより、異文化理解能力も高めていこうと思います。

文化授業での浴衣体験の様子

55名もの学生がいる翻訳学科でも、初めての学期がようやく終わり、初めての期末試験に入ります。大学も試験期間に入ると、教室外にも机が並び、異様な雰囲気となります。学生たちには試験のために勉強するのではなく、試験は自分の今の力を知るための機会ととらえ、その先にある自分の目標のためにがんばってもらいたいと思います。

翻訳家の学生たち
試験期間中の大学の様子

11月 活動日誌

2018年11月30日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

11月に入り、カイロでも気温が一気に下がってきました。1年に1,2回しか降らないと言われている雨が1週間に4回も降り、「異常気象だ」と言いながらも、嬉しそうな学生の姿を見て、不思議な気持ちになっております。

11月の10日には東京外国語大学から3名、大阪大学から2名の日本人留学生の皆さんに2年生の「敬語」の授業に参加、協力していただきました。10時からの授業にもかかわらず、8時ごろには大学に来て、そわそわしている姿を見て、大丈夫かなと思いましたが、エジプトの置物で机を飾ってみるグループ、お菓子を用意するグループ、ジュースを用意するグループなど、それぞれのグループが自分たちなりに「おもてなし」を考えており、興味深かったです。また、エジプト人学生からも「いい経験になった。またやりたい。」という意見がほとんどだったので、またできればと思います。

写真1.2 日本人学生へのインタビューの様子

また、26日はカイロ大学で、27日はアインシャムス大学で日本留学フェアが開かれ、九州大学、東京工業大学、筑波大学などとともに東京外国語大学も発表を行いました。ほとんどの大学の発表が英語で発表される中、東京外国語大学の発表は私が日本語で話し、それをエジプト人の助手がアラビア語に通訳するという形だったので、英語が分からないエジプト人学生にもアピールできるので、大きな強みだなと感じました。フェアには、カイロ大学文学部日本語日本文学科の学生だけでなく、翻訳家の学生、また遠くはバンハ―大学の学生も話を聞きに来ており、いい刺激になったのではないかと思います。また、今年はEJEP(Egypt Japan Education Program)における留学についての発表もあり、私自身興味深く拝聴しました。1人でも多くの学生が留学できるよう、しっかり日本語能力を伸ばせる授業をしようと、背筋が伸びるいい機会でありました。

写真3 留学フェアで発表する報告者

中間試験も終え、あっという間に今期も終わりに向かっていますが、学生とともに最後まで走り切れるよう頑張ります。

10月 活動日誌

2018年10月31日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

新学期が始まり1か月が経ちました。気温の落ち着きとともに、バタバタした日々も何とか落ち着いてきたかなという感じです。

10月は例年通り様々な日本関連イベントがありましたのでその報告をさせていただきます。まず、10月12日には日本人学校の運動会があり、学生の付き添いとして参加してきました。徒競走や綱引き、玉入れなどで楽しんだり、日本人学校の学生さんたちの練習を重ねた動きや、応援合戦を興味深そうに見たりしていました。日本人や日本文化に触れることで、さらにモチベーションを高めてもらえればと思います。

日本人学校運動会の玉入れの様子

また、26日には日本人会主催の「秋祭り」があり、30名以上のエジプトの学生がボランティアとして参加し、その他にも多くの学生たちが日本の食べ物や盆踊りなどを楽しんでいました。私自身、「エジプト人ボランティアの総まとめ」役として何か問題が起きないかはらはらしながら現場におりましたが、各々の学生が自分なりにではありますが、一生懸命調理の手伝い、販売、受付の仕事をしており苦情が出ることもなく無事終えることができました。運動会では参加者という気楽な立場でしたが、秋祭りでは「運営側」にまわるということで、運動会の時とは違った感想を持った学生も多かったようです。それでも、ほぼ全員が「来年もボランティアをしたい」と言っていたのを聞いて安心しました。

秋祭りで手伝うカイロ大学の学生

授業についても少しふれておきますと、2年生の授業は今年度から「敬語学習」に力を入れており11月10日には「敬語を使ってインタビューをする」ということで東京外国語大学と大阪大学の日本人ゲストの方々に来ていただく予定です。緊張しながらも、全員が一生懸命準備しており、こちらも楽しみにしています。11月には中間試験がありますが、そこで泣かなくていいように、1つ1つするべきことをしてほしいと思います。

9月 活動日誌

2018年9月30日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

長い長い夏休みが終わり、9月22日より新学期が始まりました。その同じ日、22日と23日にカイロ大学日本研究所において、「第2回 日本研究シンポジウム」が開かれ、久留米大学、東海大学の先生方を始め、日本、エジプト、サウジアラビアなど、実に多くの研究者の方々の発表が行われ、パレスチナで研究をされている本学出身の鈴木啓之先生も発表をなさっていました。

発表テーマも「日本研究」ということで、歴史的なものから、語学的なもの、文化的なもの経済的なものに至るまで本当に幅広く、ボランティアとして手伝っていた学生はもちろん、私にとっても非常に良い刺激となる内容でした。今後もアラブの日本研究の拠点としての発展を心から願っております。

シンポジウムで発表なさる鈴木啓之先生

さて、それと同時に日本語日本文学科でも授業が始まったわけですが、少し驚くべきことがありました。カイロ大学では初めの1週間は学部の変更が可能だということもあり、授業が始まった後も毎日毎日「日本語がどうしても習いたいので、入れてください!」という学生、保護者が直談判に来たのです。

流石にこれ以上は人数的にも無理ということでしたが、面接は行い、結局先月の日誌で書いた125名の希望者は倍以上の260名まで膨れ上がり、その中から選ばれた34名が新入生として入学することとなりました。新入生は早速ひらがな、カタカナという壁にぶつかり、頭を悩ませながらも、目をキラキラさせながら必死についてきています。

カイロ大学日本語日本文学科 1年生

また、エジプト人はすごくフレンドリーなところが長所でもあるのですが、学生と教師の関係について少し疑問に思うこともありました。そのため、オリエンテーションの際に「日本語を学ぶなら、言葉だけではなく礼儀なども身につけなければならない」ということを伝え、1年生も教師の部屋に入ってくる際にはノックをし、「失礼します」と言ってから入ること、用事が終わったら「ありがとうございました。失礼しました。」と言って出ていくよう指導しており、2年生も初中級の勉強と並行して、敬語の勉強、スピーチ発表に力を入れています。

1年生も2年生も将来の日本留学を目標に見据えて、日本に行ってからも困らないようにしっかりと前に進んでほしいと思います。

また、カイロ大学では今学期から文学部日本語翻訳科が誕生し、そちらにも50名ほどの新入生が入ってきました。私はそちらの授業も1週間に1度ですが担当しておりますので、またそれについてもご紹介できればと思います。

8月 活動日誌

2018年8月31日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

暑い暑い夏が続いてはいますが、夏休みはようやく終わりに近づいてきました。エジプト全体でも8月の21日から24日までイスラム教の「大イード(犠牲祭)」があり、街のいたるところで牛や羊が屠殺されており、独特の血の臭いが、街中に漂っていました。

イードが終わってから、カイロ大学でも新入生が入学してきて、私が所属する文学部日本語日本文学科には、125名もの希望者がやってきました。1人1人面接を行い、最終的には27名の入学が決定しました。入れなかった人の分まで一生懸命頑張ってほしいと思います。

面接を待つ新入生たち

また、9月から日本留学が決まっている学生たちが大学にあいさつに来てくれました。とにかくわくわくしている者、緊張している者、日本語の復習をしている者など様々でしたが、奨学金をもらって留学できることの意味をしっかり考えて、日本留学をゴールにするのではなく、その先の目標を見つけて帰ってきてほしいと思います。

カイロ大学学長、学科長と留学に行く学生たち

7月 活動日誌

2018年7月31日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

現在、カイロ大学は長い夏休み中で、報告者もエジプト方言のアラビア語と格闘中です。ひらがな、カタカナ、漢字の習得に苦労する学生の気持ちを肌で感じております。

カイロ大学における業務に関して言うと、主な業務は修士論文の指導で、多くの大学院生がこの機に何とか修士課程を修了しようと必死に頑張っているので、修正をかけるこちらも指導に熱が入り、一日中論文のチェックをしていることが多くなりました。

修士論文発表の査読会

また、本学をはじめ、様々な日本の大学に留学を控えている学生の準備も最終段階に入り、学生自身が日本の大学の担当者と連絡を取り合っているので、その中でわからないことがあった時の学生のサポートも行っています。先日は学生からお茶に誘われ行ってみると、「行くまでにどんな準備をすればいいか」「日本人はイスラム教徒について理解があるか」「食事などの問題はどうすればいいか」など、気づけば相談会になっていました。

日本留学をゴールとするのではなく、その先の目標をしっかり定め、1日1日をしっかりと過ごさなければ、行くだけで日本語が上達するということはないと、敢えて少し厳しめに伝えておきました。しっかりと準備をすることで、より実りのある留学につなげてほしいと思います。

6月 活動日誌

2018年6月30日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

エジプト独特の雰囲気を持ったラマダン(断食)が6月14日に終わり、学生にとっては大変な試験もカイロ大学では6月11日にすべて終了しました。そして、6月の頭には学生がイフタール[断食明けの食事]に誘ってくれたので、行って来ました。

イフタールの様子

また、今年はサッカーのワールドカップイヤーで、エジプトも28年ぶりのワールドカップ出場ということもあり、エジプトの試合がある日には、ほとんど全てのカフェでワールドカップが放送されており、いつもは時間に対してゆったりとした考えを持っているエジプト人も、この時ばかりは試合の30分も前からカフェに集まり、試合が始まると一つ一つのプレーに一喜一憂し、大声を出して応援している姿が印象的でした。私もカフェで学生の論文チェックをしながら日本戦を見ていたのですが、店の人や常連客に「日本は強いな」「負けたけどいい試合だったな」などエジプト人特有のフレンドリーな感じで声をかけてもらい、うれしかったです。

さて、大学は本格的に夏休みに入りました(9月半ばまで)が、学生たちには試験の結果を真摯に受け止め、復習し自分の課題をしっかりと考え、次学期に備えてほしいものです。こちらとしても、この機会に学生と1対1で話す面談を行い、それぞれの学生の自学習の状態や、考えていることなどを整理し、より効果的な授業を展開していければと思っています。

5月 活動日誌

2018年5月31日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

今年はラマダン(断食)が5月17日から始まり、その関係でカイロ大学では5月の第1週で、今期の授業はすべて終わり、学生たちも何とか走り切ったということで満足げな顔を見せていました。(写真1 カイロ大学2年生)

しかし、喜びもつかの間、5月の2週目には口頭試験、中ごろには期末試験が始まりました。私の担当の中でも、2年生の会話の口頭試験があり、意見を述べ、反論するというものだったので、学生たちの中には、試験中ずっとふるえている学生や、試験後に泣いている学生もいました。全体としては、よく準備してきているという印象で、今回うまくできなかった学生も、次につなげてほしいものです。

また、先月の日誌で「暑くなってきた」と書きましたが、まだまだあまかったです。5月に入ってからは45度まで達する日もあり、ラマダンに入ると日中の町中はこれまでの騒がしい様子とは全く異なり、シーンとしています。日が落ち、断食終わりの食事、イフタールの時間になると、皆嬉しそうに外で食事をとり、いつものにぎやかな状態に戻ります。Facebookなどを見ていても、学生からは「試験つらい。」「あつすぎる。」というものがかなり目立つようになりましたが、あと少し、試験終了の6月10日まで集中して、取り組んでほしいと思っています。

4月 活動日誌

2018年5月4日
GJOコーディネーター 森田 誠亮

カイロは4月に入り、一気に暑くなってきました。また、砂嵐の時期でもあり、雨の少ないエジプトで雨が最も多い時期でもあるので、体調を崩す学生も目立っています。最近は日本でも「春バテ」という言葉があるそうですが、エジプトの大学生も気候の変化と中間試験などで「春バテ」になってしまっている印象があります。試験後には、涙を流す学生の姿も見られましたが、きちんと準備している学生はそれなりの結果が出ていたのではないかと思います。

そんな大変な4月ではありますが、楽しいこともありました。大学の近くの植物園では「花まつり」が開かれ、1年生たちとエジプト風のお花見をしました。また、4月9日はエジプトのイースターともいわれる「シャンム・ナシーム」の日で、日本語では「春香祭(春の香りをかぐ祭り)」と訳され、その起源は古代エジプトまで遡るそうです。その時も、同僚の日本人教師の方とともに1年生の自宅に招かれ、リンガと呼ばれるニシンの燻製をいただきました。

そして、4月の末にはカイロに6年以上住んでいらっしゃる日本人の方お二人に、3年生と2年生の授業に参加していただきました。3年生はインタビュータスク、2年生はディベートでしたが、3年生も2年生もいつもよりいい意味で緊張感があり、普段以上の力が出ていたように感じました。緊張したけど、またやりたいという声が多かったので、またぜひできればと思います。

PAGE TOP