TUFSオープンアカデミー ~57言語と教養のオンライン公開講座~
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グローバル化が刻々と進む現代、相互の言語や文化、社会に関する理解が不可欠です。相手とのコミュニケーションを図り、多様性を認め合うことで、地球の人々が平和に共存できる社会が実現します。本学が開設している「TUFSオープンアカデミー」は、世界の言語・文化・社会を学術的に学べる生涯学習の場です。言語を学べば、おのずと文化を学び、理解が深まり親しみがわいていくことでしょう。
2022年4月から始まる春期間講座を公開しましたので、今回のTUFS Today特集では、このTUFSオープンアカデミーを特集します。
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オープンアカデミーとは
15年前に開設、社会人を対象としたアカデミー
TUFSオープンアカデミーは、2006年から開講し、広く大学生や社会人に語学や教養の講座を提供してきました。現在までの受講者数は、延べ2万5千人以上に上っています。
新型コロナウイルス感染症の流行を機にに2020年度後半より全講義をオンラインに移行し、新しいスタートを切りました。2021年度は52言語のレベル別語学講座や世界の理解を深める教養講座など計393講座をオンラインで実施し、延べ6,327名が受講しています。(現在、教室型の講座は実施していません。)
オンライン開催によって、受講のあり方が多様化
コロナ禍をきっかけとする、オープンアカデミーのオンラインによる開講は、受講生の幅を大きく広げました。余暇を充実させるだけでなく仕事に役立たせるための受講も増え、受講する目的の幅が広がって、生涯学習としてのオープンアカデミーの明らかな転機にもなりました。オンライン化に伴い、従来の教室型では受講できなかった首都圏外や海外からの受講者も多くいます。
2020年度対面募集時とオンライン募集時の比較
オープンアカデミーを「世界の入り口」へ
講座のオンライン化により、世界のどこからでも受講できるようになり、また逆に講座自体の発信元も日本に限定する必要がなくなりました。海外からの発信を増やすことでオープンアカデミーを世界の知への玄関にできればと考えています。
オンラインによる日本語講座も、2021年の7月から始めました。国内外の日本語学習者を広く対象とし、入門から上級まで8つのレベルを揃えた、双方向での同期型です。上級になると、現地や大学などで実際に日本語を教えている方が、ブラッシュアップのために受講していることも多いようです。
57言語の語学講座
2022年度春期間講座の受講者募集!
2022年度春期間も引き続き、オンラインにて講座を開講します。ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで行われます。提供する言語数はさらに増え、57言語の語学講座など171講座を開講予定。初学者が学べる語学講座も多数ご用意しています。世界を深く知る教養講座もたくさんご用意していますので、語学まではちょっと・・・という方も、世界の知への入り口として、ぜひご利用ください。
開講言語:57言語
アイスランド語 / アイヌ語 / アカン語 / アフリカーンス語 / アムハラ語 / アラビア語 / イタリア語 / ウクライナ語 / ウズベク語 / ウルドゥー語 / エスペラント / 沖縄語 / 広東語 / カンボジア語 / キルギス語 / クルド語 / ケチュア語 / コイネー・ギリシア語 / コプト・エジプト語 / サーミ語 / スペイン語 / スロヴェニア語 / スワヒリ語 / タイ語 / タタール語 / チベット語 / 中国語 / 朝鮮語 / ドイツ語 / トルクメン語 / トルコ語 / 西フリジア語 / ネパール語 / ハウサ語 / バスク語 / ハンガリー語 / 東アルメニア語 / ビルマ語 / ヒンディー語 / フィジー語 / フィリピン語 / フィンランド語 / フランス語 / フリウリ語 / ブルガリア語 / ベトナム語 / ペルシア語 / ベンガル語 / ポーランド語 / ポルトガル語 / マルタ語 / マレー語 / モンゴル語 / ヨルバ語 / ラテン語 / ルーマニア語 / ロシア語
初めてその言語の学習を始める初学者向けの講座(初級Ⅰ)
今期は、ほとんどの言語において、初学者向けの講座を用意! 57言語中、今期、初学者向けの開講がない言語は、アカン語、広東語、コプト・エジプト語、サーミ語、中国語、フィリピン語、ラテン語、ルーマニア語だけです。
新しく開講する言語を紹介
2022年春講座で新たに開講する言語の講座を紹介します。
アイスランド語初級 I
北ヨーロッパの島国・アイスランドの公用語として話されている言語です。本講座では初めてアイスランド語に接する学習者を対象として現代アイスランド語への円滑な導入を目的とした学習を進めます。
講座番号:A2204002
開講期間:2022年4月8日~2022年7月22日(金曜日19:30~21:00、全15回)
定員:21名
受講料:25,000円
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アイヌ語初級Ⅰ
アイヌ語は日本にある言語のひとつですが、日本語とは全く別の言語です。本講座では、アイヌ語の学習と、アイヌの文化についての学習の両方を進めます。
講座番号:A2204002
開講期間:2022年4月4日~2022年7月25日(月曜日19:30~21:00、全15回)
定員:25名
受講料:25,000円
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アフリカーンス語初級Ⅰ
アフリカーンス語は南アフリカで話されている言語で、英語・ドイツ語・オランダ語のような西ゲルマン語に分類されています。授業は、テキストや講師が作成した練習問題を行いながら進めます。
講座番号:A2204002
開講期間:2022年4月8日~2022年7月22日(月曜日19:30~21:00、全15回)
定員:21名
受講料:25,000円
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ケチュア語初級Ⅰ
ケチュア語は、南米の中央アンデスで話されている言語です。先住民言語の1つですが、かつては、インカ帝国のもとアンデス地域の公用語ともなっていました。授業では、文法の基礎を学びながら、文芸や音楽など、ケチュア語を取り巻く文化や社会・歴史の話題にも触れ、アンデス地域研究の素地となる教養も培います。
講座番号:A2204037
開講期間:2022年4月8日~2022年7月22日(月曜日19:30~21:00、全15回)
定員:21名
受講料:25,000円
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コイネー・ギリシア語初級I
コイネー・ギリシア語は、紀元前4世紀、アレクサンドロス大王の東征によって、エジプトから中央アジアにかけてギリシア人による支配がなされ、そのなかで、統治された諸民族の共通語として生まれた言語です。授業では、ギリシア文字の読み方から初め、コイネー・ギリシア語の文法を習得します。
講座番号:A2204038
開講期間:2022年4月5日~2022年7月19日(火曜日19:30~21:00、全15回)
定員:25名
受講料:25,000円
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ペルシア語
ペルシア語はイランの公用語であり、中東・中央アジアの一部地域で話されている言語です。本講座の目標は「ペルシア文字が読める、書ける」「簡単な挨拶ができる」「二種類のBe動詞現在形の習得」の3点です。
講座番号:A2204122
開講期間:2022年4月8日~2022年7月22日(金曜日19:30~21:00、全15回)
定員:21名
受講料:25,000円
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ヨルバ語初級Ⅰ
ヨルバ語は、ナイジェリア南西部と隣接するベナン共和国で4千万人以上の話し手を持つ、西アフリカ屈指の大言語です。ヨルバ語最大の特徴である声調の学習から始め、基本的な文例と語彙を学習します。
講座番号:A2204140
開講期間:2022年4月4日~2022年7月25日(月曜日19:30~21:00、全15回)
定員:21名
受講料:25,000円
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それぞれの講座情報ページに、各回に予定している内容、休講日、講師プロフィール、使用テキストなども記載していますのでご覧ください。
世界を深く知る教養講座
多言語を自宅で学べる、と人気が高まっているTUFSオープンアカデミーですが、教養講座もたくさん用意していることを、皆さん、ご存知でしょうか。「言語」「文化」「歴史」「社会」「多文化共生社会」をキーワードに、さまざまな講座を用意しています。知らないともったいない。
2月18日(金)10時から、春期間・教養講座の受講者の募集を開始します。
受講者募集期間:2月18日(金)午前10時~3月9日(水)
すべてオンライン講座。先着順!
今期の特集テーマは「世界の歴史」
今年の春期間オープンアカデミーでは、「世界の歴史」を特集テーマに、名誉教授らによる歴史に関する特別講座5講座を用意しました。
- 講座「近代スペインの歴史」
- 講座「世界の”今”を知るための歴史:中東情勢(トルコ、シリア、アフガニスタン)」
- 講座「包摂と排除のアメリカ史1」
- 講座「ベトナム立憲史」
- 講座「モスクワの名所にみるロシアの歴史」
近代スペインの歴史
講師:立石 博高 名誉教授(本学前学長)
全6回(6月16日、23日、30日、7月7日、14日、21日 いずれも木曜日)
時間:19:30~21:00
オンライン講座、先着40名
受講料:6,400円
講座の概要:
21世紀ヨーロッパ諸国家のなかでも多言語・多文化社会を特徴とするスペインが、スペイン帝国の時代以後、18世紀から現代にかけて「国民国家」的価値とは相容れない諸要素を孕みながら、どのような領域的国家形成の軋轢と苦難に直面したかを明らかにします。とくにスペイン国民の一体性を称揚してきた「国民史学」の理解を批判しながら、その複雑な歴史をたどっていきます。
各回の内容:
(1)ブルボン王朝と啓蒙改革:王朝の交代から旧体制の崩壊まで
(2)革命と反革命の時代:19世紀自由主義国家の成立と展開
(3)ブルボン王朝の復古体制:1920年代までの国民形成の混乱
(4)第二共和政とスペイン内戦:1930年代の改革と挫折
(5)フランコ独裁体制:ナショナルカトリシズムの時代
(6)体制移行と民主主義のスペイン:自治州国家体制とその限界
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世界の”今”を知るための歴史:中東情勢(トルコ、シリア、アフガニスタン)
講師:青山 弘之(本学教授)、川本 智史(本学講師)、登利谷 正人(本学講師)
全3回(4月6日、13日、20日 いずれも水曜日)
時間:19:30~21:00
オンライン講座、先着50名
受講料:3,700円
講座の概要:
中東と呼ばれる地域は、近代に入って以降、諸外国の干渉を受け、多くの紛争を経験してきました。この講座では、中東のなかで近年とくに注目を浴びるようになっているトルコ、シリア、そしてアフガニスタンに焦点を当てて、その歴史、政治、社会について学びます。
各回の内容:
(1)トルコ政治と外交のねらいを歴史から読み解く(トルコ)
(2)忘れ去られた「アラブの春」、シリア内戦の今(シリア)
(3)歴史的視点から見たアフガニスタンの政治・社会(アフガニスタン)
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包摂と排除のアメリカ史1
講師:金井 光太朗 名誉教授
全12回(4月5日~6月28日 5月3日除く 毎週火曜日)
時間:19:30~21:00
オンライン講座、先着40名
受講料:11,800円
講座の概要:
今日のアメリカ分断の底流を見通します。活力ある平等な参加には差別・排除がセットであった矛盾を建国から南北戦争と再建に至るまで12回にわたって講義します。欲望社会アメリカの限界、成長と開発を推進してきた近代文明の転換を、歴史から考えます。
各回の内容:
(1)強欲の自由とアメリカの独立
(2)主権国家の構築:バージニア・ダイナスティ
(3) All men created equalと“and women”を求めて
(4)カナダはいつ合衆国へ?:米英戦争による融和
(5)起業と自由競争のインフラストラクチャー
(6)キング・モブのアメリカ:ジャクソンの当選
(7)インディアンの主体性と明白な運命
(8)南北戦争への道
(9)内乱という構成と合衆国の新生
(10)占領改革のトラウマと人種分離体制の構築
(11)移民労働者のホワイトネスと人種による分断
(12)カラー・ブランドを生きる困難
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ベトナム立憲史
講師:今井昭夫 名誉教授
全12回(5月11日、18日、25日、6月1日 いずれも水曜日)
時間:19:30~21:00
オンライン講座、先着30名
受講料:4,600円
講座の概要:
19世紀後半に欧米列強の植民地主義の脅威をうけた多くのアジアの国々にとって、独立を確保・獲得し近代国家を樹立する上で、立憲過程は不可欠でした。この講座では、ベトナムの植民地期における20世紀初頭以降のさまざまな思想家・政治家による憲法構想の提起、そして1945年の独立以降の数次にわたる憲法制定・改正過程を軸にベトナム近現代史をたどります。
各回の内容:
(1)植民地期(20世紀前半)の憲法構想
(2)独立後のベトナム民主共和国における憲法制定
(3)旧南ベトナムにおける憲法制定
(4)統一ベトナムにおける憲法(2013年の憲法改正まで)
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モスクワの名所にみるロシアの歴史
講師:中神 美砂(本学非常勤講師)
全6回(4月15日、5月6日、20日、6月3日、24日、7月8日 いずれも金曜日)
時間:19:30~21:00
オンライン講座、先着30名
受講料:6,400円
講座の概要:
モスクワにある名所は、ロシアの歴史と深く結びついています。6回にわたって、名所を選び、それに関連する歴史の出来事を見ることによって、モスクワの成り立ちがわかるようにお話を進めていきます。ロシアやモスクワの歴史、文化、旅行などに興味をもっていただくことが重要だと考えています。映像と写真を豊富に使用して講義をおこないます。
各回の内容:
(1)ロシア文化概論
(2)世界遺産クレムリンの成立・発展にみるリューリク朝
(3)世界遺産セルギエフ・ポサド修道院にみるロシア正教
(4)コロメンスコエとノヴォジェーヴィチ修道院にみるロマノフ朝
(5)ツァリツィノ宮殿とクスコボ庭園にみる18世紀ロシア
(6)モスクワの美術館にみる19世紀ロシア
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このほかにも教養講座がいろいろ
このほかにも、3つのカテゴリーで、さまざまな講座を用意しました。すべてオンライン講座なので、ご自宅から受講することが可能です。ぜひチェックしてみてください。
「世界の言語と文化を知ろう!」
- 英語の語源を探る
- お酒から薬草茶まで ― ハンガリーの、病に効く飲料、珍しいお酒
- 採集資料からひもとくハンガリーの昔話2
- 世界言語紀行
- 東南アジアの映画を知ろう<島嶼部編>
- 東南アジアの映画を知ろう<大陸部編>
- ヒエログリフ読解入門
- ポーランド映画
- 英作文に役立つ日本語の基礎知識
「世界の歴史と社会を知ろう!」
- 近代スペインの歴史
- 世界の”今”を知るための歴史:中東(トルコ、シリア、アフガニスタン)情勢
- 包摂と排除のアメリカ史1
- ベトナム立憲史
- モスクワの名所にみるロシアの歴史
- 小説『アラバマ物語』とアメリカ南部
- 世界の諸宗教にみる死生観と臨死体験研究の現在
「多文化共生社会を生きる!」
それぞれの講座情報ページに、各回に予定している内容、休講日、講師プロフィール、使用テキストなども記載していますのでご覧ください。
お申し込み方法
お申し込み前に、受講案内や講座情報をチェック!
オープンアカデミーはオンライン講座で実施されます。受講申込の前に、受講案内で受講規約やオンライン受講が可能な環境が整っているかを必ずご確認の上、お申込をお願いします。お申込の際に、お支払い手続き(クレジットカード払いのみ)も同時におこないますが、一度納入された受講料は、払い戻しができませんのでご注意ください。また、各講座の講座情報の詳細ページで、講座内容や受講対象者、曜日・時間帯などを、必ずご確認の上、お申し込みください。
講座情報の確認
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受講案内の確認
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お問い合わせ
TUFSオープンアカデミー事務局
Email:tufs-openacademy[at]tufs.ac.jp([at]は@に変えて送信ください)
Webサイト:https://tufsoa.jp/
新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、現在、TUFSオープンアカデミー事務局は、在宅勤務を実施しています。お手数ではございますがお問い合わせは電子メールにてお願い申し上げます。
※お寄せいただいた代表的なご質問については「よくあるご質問」に掲載しております。お問い合わせの際は、まず「受講案内」や「よくあるご質問」をご覧ください。