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ゆく年くる年 ~TUFSの2023を振り返り、2024を迎える~

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新年あけましておめでとうございます

 世界の各地で紛争や突発的な事件、災害が続くなか、世界は新しい年を迎えました。悲しみや寒さで祝うことのできない多くの人々のことを思うと、なにもできない私たちの無力を感じる新年です。今年こそ、そうした困難を乗り越えられる年であってほしいと心から願います。本学の学生、教職員の皆さんも、おそらく、同じ気持ちではないでしょうか。世界の痛みを、自分の痛みと感じる感性を大切に、自分たちでできることは何かを、一緒に考え続けていきたいと思います。

 昨年、本学は建学150周年を祝いました。150年間の歴史を振り返ると、本学は、日本の近代化に、戦前の対外政策に、そして戦後の復興・高度成長に、重要な役割を果たしてきました。そして今は、新しい時代のなかで、新たな使命を帯びています。それは、多言語・多文化化する日本や世界で、その調和と共生に貢献する役割です。ユニークな「地域研究」系専門大学として、その使命の実現に努力していきたいと思います。建学151年の新しい年に、学生の皆さん、また教職員の皆さんと、その気持ちを共有できればと思います。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2024年元日
東京外国語大学長
林 佳世子

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2023.12.22

東京外国語大学は、今年2023年、建学150周年を迎えました。数多くの皆さまのご支援、ご協力により、記念すべき年を迎えることができました。引き続きのご支援を賜れれば幸いです。

2023年も残すところあとわずかとなりました。

東京外国語大学の主な出来事とともに、1年を一緒に振り返ってみましょう!

2023年の東京外大を振り返る

1月

  • 大学入学共通テスト(14日〜15日)
  • コミュニティ通訳研究ゼミ学生が府中市に暮らす外国人のための妊娠・出産ガイドブックを作成
  • 秋学期授業終了(27日)

2月

  • 冬学期授業開始(6日)
  • ニューヨークでの国連研修プログラムを3年ぶりに実施(6日〜9日)
  • ニューヨークでTUFSグローバル・コミュニティ会合を開催(9日)
  • TUFSグローバル・スタディーズ学会 2022年度大会実施(11日)
  • タイの協定校と共同教育プログラムを実施(13日〜17日)
  • トルクメニスタンの国際人文開発大学長と大使が本学を表敬訪問(17日)
  • 駐日ネパール大使が表敬訪問(24日)
  • 学部入試前期日程(25日)

3月

  • 在トルクメニスタン日本大使が表敬訪問(8日)
  • 学部入試後期日程(12日)
  • 学生表彰式(17日)
  • 駐日インド大使館におけるヒンディー語・ベンガル語劇上演(20日)
  • 卒業式・学位記授与式を挙行(24日)
  • 永年勤続退職者表彰(31日)

4月

  • オンライン日本語教育センターを設置(1日)
  • 12氏に名誉教授の称号を授与(1日)
  • 2023年度入学式を挙行(8日)
  • 春学期授業開始(10日)
  • 読売新聞立川支局共催東京外国語大学建学150周年記念連続市民講座「世界を学ぶ、世界を生きる」(全11回)スタート(17日)
  • チェコ共和国下院外交委員ミッションメンバーが表敬訪問(24日)

5月

  • 井上史雄名誉教授と西永良成名誉教授が2023年春の叙勲を受章(1日)
  • 新型コロナウイルス感染症がインフルエンザ等と同じ5類感染症に移行(8日)
  • 山形県山形市と相互協力協定を締結(12日)
  • ソウルにてTUFSグローバル・コミュニティ会合を開催(13日)
  • クレ・カオル写真展「ウクライナの今」開催(15日〜20日)
  • 駐日モロッコ王国特命全権大使が本学を訪問(17日)
  • 多文化共生イノベーション研究育成フェローシップ(MIRAI)と学際研究共創センター(TReNDセンター)の共催で、連続企画「TUFS vs AI」をスタート(17日)
  • 第108回ボート大会を開催(27日)
  • 第11回TUFS×ICU アメフト交流戦を開催(27日)

6月

  • 東京外語会と共催で新入生を歓迎(3日)
  • プロ登山家 竹内洋岳氏を招き、建学150周年記念講演会を開催(13日)
  • 上映会・写真展「沖縄・琉球弧ーもう戦場にしない」開催(19日〜30日)
  • 駐日カンボジア特命全権大使が本学を訪問(23日)
  • AA研主催海外学術調査フォーラム、40周年記念プログラム開催(24日)

7月

  • 大学院説明会開催(8日)
  • 春学期授業終了(14日)
  • 夏学期授業開始(24日)
  • 台湾にてTUFSグローバル・コミュニティ会合を開催(26日)
  • アラブ首長国連邦教育省役員が本学を訪問(26日)
  • オープンキャンパスを実施(30日)
  • オンライン日本語教育センターが教育関係共同利用拠点の認定について(31日)

8月

  • モンゴル留学中の学生8名が駐モンゴル日本大使を訪問(9日)
  • 西東京三大学連携協働高大接続教育プログラム夏季高校生グローバルスクール開催(10日~11日)
  • 夏季一斉休業(10日〜16日)
  • TUFSデータサイエンス教育プログラム(たふDS)が文科省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定(25日)
  • 四大学連合文化講演会を開催(26日)

9月

  • 米国・フィリピン・韓国の大学との交流プログラムが、大学の世界展開力強化事業に採択
  • 英語教育学の高度化プログラムが、人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業に採択
  • 日本語教師養成・研修推進拠点整備事業に採択
  • メルボルンにてTUFSグローバル・コミュニティ会合を開催(12日)
  • 夏学期授業終了(15日)
  • 9月卒業式・学位記授与式を挙行(22日)
  • 国際日本学部とメルボルン大学とのダブル・ディグリープログラム協定に調印(27日)
  • 秋入学式を挙行(29日)

10月

  • 秋学期の授業を開始(2日)
  • バスク自治州首相が本学を訪問(12日)
  • 留学生日本語教育センター修了生の会を開催(14日)
  • 本学、農工大、電通大が共同で実施する「標準化」講義が、産業標準化事業表彰を受賞(16日)
  • 東京外国語大学建学150周年記念式典を挙行(28日)

建学150周年記念式典

10月28日(土)、建学150周年を記念して式典を挙行しました。

式典には、本学卒業生、名誉教授や本学退職者のほか、教育関係者や自治体関係者など約260人が出席しました。林佳世子学長が、「東京外国語大学は、日本と世界における共生への寄与のためにある。建学から150年を経て一つの区切りを通過するが、これからも、さらに、そこにむけてその道を、大切に歩んでいきたい」と式辞(式辞全文)。大阪大学の西尾章治郎総長と東京外語会の寺田朗子理事長が祝辞を述べられ、また、世界30地域の協定校関係の方々からのビデオメッセージ(YouTube:TUFS Channel「 [東京外国語大学]150th Anniversary Messages:世界の協定校関係の方々からのビデオメッセージ」)が披露されました。

記念講演では、本学出身のジャーナリストによる対談企画が行われ、ウクルインフォルム通信(ウクライナ)編集者の平野高志氏(2004年外国語学部ロシア語卒)とNHKニュースウオッチ9キャスターで記者主幹の田中正良氏(1992年外国語学部中国語卒)が登壇しました。中山俊秀副学長が司会を務め、平野氏はウクライナのキーウからオンラインで参加しました。

混成合唱団コール・ソレイユによる大学歌合唱、チアリーディング部RAMSと管弦楽団による合同演技も披露されました。

11月

  • AA研展示会「解読!アジアの古代文字(2023)」開催(6日〜26日)
  • 全学防災訓練を実施(7日)
  • 第13回アジア・アフリカ研究・教育コンソーシアム(CAAS)国際シンポジウムを開催(9日〜10日)
  • 永年勤続者4名を表彰(15日)
  • 第101回外語祭を開催(22日〜26日)
  • 駐日チェコ共和国大使が本学を表敬訪問(22日)

第101回外語祭

11月22日(水)〜26日(日)の5日間、第101回外語祭を開催しました。今年の外語祭は、コロナ禍で実施を見合わせていたアルコール提供とサークルや有志団体による模擬店が4年ぶりに復活し、コロナ禍以前の外語祭により近い形で開催しました。

1年生は、それぞれが学んでいる 約30の国や地域ごとに「料理店」を出店し、2年生は、それぞれの専攻語を使って字幕から音響まで全てを制作し「語劇」を上演しました。世界の民族衣装体験や文化の紹介など、さまざまな言語や地域について学ぶ学生たちによる、外国語大学ならではの企画が数多く行われました。

12月

  • フリーアナウンサーの富永美樹氏を招き、建学150周年記念講演会を開催(4日)
  • 高大連携協定校との懇談会を開催(4日)
  • アフリカンウィークス2023開催(11日~22日)
  • TUFSポーランド国民読書を開催(12日)
  • 大学での学びについて、学生と学長がおしゃべり会(4日・14日)
  • アラビア語朗読コンテストを開催(9日)
  • ブラジル人が多数居住する群馬県大泉町で、ポルトガル語劇を披露(10日)
  • 国際交流の夕べを開催(15日)
  • 年末年始一斉休業(28日〜1月3日)

2023年3月・9月に本学を卒業した人たち

2023年3月に、学部から655人(言語文化学部305人、国際社会学部301人、国際日本学部49名)、大学院から122人(博士前期107人、博士後期15人)が、また、2023年9月に、学部から25人(言語文化学部9人、国際社会学部14人、国際日本学部2名)、大学院から33人(博士前期23人、博士後期10人)が本学を巣立ちました。

学部卒業者の就職先は、次のようなところです。


卒業生就職先一覧(就職者数上位のみ)  *就職者が多い順

楽天グループ(株)、(独)日本貿易振興機構(JETRO)、外務省、アクセンチュア(株)、防衛省(自衛隊等含む)、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(株)、アビームコンサルティング(株)、東京都庁、沖電気工業(株)、(株)三菱UFJ銀行、日本郵船(株)、三菱UFJ信託銀行(株)、(株)JTB、伊藤忠商事(株)、(株)クボタ、京セラ(株)、(株)日立製作所、スズキ(株)、トヨタ自動車(株)、郵船ロジスティクス(株)、(株)みずほフィナンシャルグループ、アンダーソン・毛利・友常法律事務所、PwCコンサルティング合同会社、パーソルキャリア(株)、日揮ホールディングス(株)、住友林業(株)、(株)ブリヂストン、三井化学(株)、YKK(株)、(株)マキタ、ダイキン工業(株)、デル・テクノロジーズ(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、パナソニック(株)、いすゞ自動車(株)、日産自動車(株)、東京ガス(株)、Earth Technology(株)、エン・ジャパン(株)、(株)日本経済新聞社、(株)セールスフォース・ジャパン、BIPROGY(株)、オーシャンネットワークエクスプレスジャパン(株)、住友商事グローバルメタルズ(株)、双日プラネット(株)、丸紅(株)、三菱商事(株)、(株)ニトリ、野村アセットマネジメント(株)、(株)日本貿易保険、(株)サンケイビル、イグニション・ポイント(株)、(株)電通、(株)電通デジタル、デロイトトーマツコンサルティング(同)、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(株)、(株)さなる、(株)小学館集英社プロダクション、(独)国際協力機構(JICA)、RX Japan(株)、(株)Geekly、内閣府

2023年4月に新入生を迎えました

2023年4月に多くの初々しい学生を迎えました。

言語文化学部 356人(うち9人は3年次編入)
国際社会学部 358人(うち9人は3年次編入)
国際日本学部 84人
大学院博士前期課程 103人
大学院博士後期課程 34人

2023年の本学在籍者は、次のようになりました(2023年5月1日現在)

言語文化学部 1649人
国際社会学部 1680人
国際日本学部 355人
大学院博士前期課程 315人
大学院博士後期課程 209人

計 4208人

2023年の新規国際学術交流協定締結機関

次の機関と新たにパートナーシップ協定を結びました。

(括弧内:所在国、締結月)

  • ジュスプ・バラサグン記念キルギス国立総合大学(キルギス、2023年1月)
  • マルア大学(カメルーン、2023年2月)
  • AABカレッジ(コソボ、2023年3月)
  • ヤウンデ第一大学(カメルーン、2023年5月)
  • 世界経済外交大学(ウズベキスタン、2023年5月)
  • 公益法人キルギス共和国日本人材開発センター(キルギス、2023年10月)
  • ヴィルニュス大学(リトアニア、2023年10月)

2023年に赴任した教員

次の教員が2023年中に新しく赴任しました。一部の先生方は、こちらでメッセージを紹介しています。

<2023.4.1採用>

  • 青山 亨 理事
  • 成瀬 智 理事
  • 吉崎 知典 大学院総合国際学研究院 特任教授
  • シェーク タリク 大学院総合国際学研究院 准教授
  • ホルカ イリナ 大学院国際日本学研究院 准教授
  • 生駒 美樹 世界言語社会教育センター 講師
  • 入江 哲朗 世界言語社会教育センター 講師
  • 金 悠進 世界言語社会教育センター 講師
  • 竹田 恵子 世界言語社会教育センター 講師
  • 土肥 篤 世界言語社会教育センター 講師
  • 伊藤 相 世界言語社会教育センター 特任助教
  • 中條 千晴 世界言語社会教育センター 特任講師
  • 相場 いぶき 世界言語社会教育センター 特任助教
  • 黒沼 太一 アジア・アフリカ言語文化研究所 助教
  • 村津 蘭 アジア・アフリカ言語文化研究所 助教
  • TYNDALL Regan Edward 世界言語社会教育センター 特定外国語教員・英語
  • VENTO ACOSTA Alvaro Enrique 世界言語社会教育センター 特定外国語教員・スペイン語
  • PROKHOROVA Maria 世界言語社会教育センター 特定外国語教員・ロシア語
  • PHOKHASILI, Khammet 世界言語社会教育センター 特定外国語教員・ラオス語
  • Bui Thi Duyen Hai 世界言語社会教育センター 特定外国語教員・ベトナム語

<2023.10.1採用>

  • 柄 博子 監事
  • PICHITELLI Eliseu 世界言語社会教育センター(ポルトガル語)特定外国語主任教員(特任教授)
  • MANDAL Sujit Kumar 世界言語社会教育センター(ベンガル語) 特定外国語主任教員(特任准教授)

<2023.11.16採用>

  • 崔 淑敬 世界言語社会教育センター特任助教

2023年に定年、任期満了、転職などにより本学をさられた先生方

定年を迎えられた先生方

一部の先生方は、こちらでメッセージを紹介しています。

  • 青山 亨 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)、本学理事へ
  • 粟屋 利江 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 伊勢﨑 賢治 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 浦田 和幸 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 小笠原 欣幸 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 川口 裕司 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 金 富子 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 鈴木 聡 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 土佐 桂子 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 成田 節 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 丹羽 京子 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 沼野 恭子 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
  • 真鍋 求 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 准教授)

転職、または任期満了で本学を去られた先生方

(肩書は退職時)

  • 熊倉 和歌子 アジア・アフリカ言語文化研究所准教授
  • 伊藤 智ゆき アジア・アフリカ言語文化研究所准教授
  • バルシャイ、ナターリア 世界言語社会教育センター(ロシア語)特定外国語主任教員(特任教授)
  • タムマチャック、ブアソーン 世界言語社会教育センター(ラオス語) 特定外国語主任教員(特任講師)
  • チャン ティ、トゥイ アン 世界言語社会教育センター(ベトナム語)特定外国語主任教員(特任講師)
  • ミラー、マシュー ケネス 世界言語社会教育センター(英語)特定外国語教員(特任講師)
  • 高橋 均 大学院総合国際学研究院特任教授
  • 今井 昭夫 世界言語社会教育センター特任教授
  • 河合 剛 世界言語社会教育センター特任教授
  • 西島 絵里子 世界言語社会教育センター特任助教
  • 鈴木 美伸 世界言語社会教育センター就職支援コーディネーター
  • 村津 蘭 現代アフリカ地域研究センター特任研究員、本学アジア・アフリカ言語文化研究所 助教へ
  • 中條 千晴 世界言語社会教育センター特任講師
  • Jeremy David CORRAL 世界言語社会教育センター特任講師
  • CROTEAU Jean-Philippe 世界言語社会教育センター(フランス語)特定外国語主任教員(特任准教授)
  • PEREIRA GONÇALVES Aline 世界言語社会教育センター(ポルトガル語) 特定外国語主任教員(特任准教授)
  • BHAUMIK Parthasarathi 世界言語社会教育センター(ベンガル語)特定外国語主任教員(特任准教授)
  • DE MAUPEOU D'ABLEIGES Evrard 世界言語社会教育センター(フランス語)特定外国語教員(特任講師)

2023年にお亡くなりになった本学ゆかりの方

河野 一郎 名誉教授

英米文学、翻訳論、1月6日ご逝去、享年93歳

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川邉 光 名誉教授

スポーツ社会学、3月4日ご逝去、享年85歳

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高橋 正明 名誉教授、元副学長

ラテンアメリカ現代史、7月25日ご逝去、享年78歳

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池端 雪浦 名誉教授、元学長

歴史学、東南アジア史、9月20日ご逝去、享年84歳

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深澤 秀夫 名誉教授

マダガスカル社会人類学、10月4日ご逝去、享年69歳

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