会話データ分析の実際-身近な会話を分析してみる-
- 刊行
- 著者等
- 中井陽子・大場美和子・寅丸真澄
- 出版社
- ナカニシヤ出版
内容の紹介
内容説明 日常会話を分析する手順がわかる実践的入門 日常生活で出会う様々な会話を、会話ビデオ、文字化資料を見ながら具体的に分析をして会話データを分析する手法を身につけよう。段階的にトレーニングを重ねて、会話データ分析の実際が理解できる入門書! 本書の特徴は,以下の通りです。
(1)実際の会話データ(会話ビデオ,文字化資料)を分析する体験を通して,基本的な分析手法が学べます。
(2)会話データは,初対面会話(母語場面,接触場面),誘い,依頼,インタビュー,話し合い,留学の体験談,面接の会話など,日常の大学生活や社会生活で遭遇する場面の会話を豊富に扱っています。こうした多様な会話データを個人で収集することが困難な方にも,様々な会話データに触れていただけます。
(3)会話データを分析するために,多様なタスクが設けてあります。段階を追ってタスクに取り組んでいくことで,分析の観点が深まっていきます。また,本書を学部・大学院授業や市民講座などで利用する場合は,グループで話し合いながら分析のタスクに取り組むことで,より多角的な視点に触れて新たな課題を発見していくことが期待できます。
(4)分析した結果を振り返るタスクも設けてあります。このタスクを通して,自身の会話を振り返り,より良い会話にするための改善点を探る機会が得られます。
(5)会話データ分析の手法を中心に,調査・研究の基本的な方法や姿勢が学べます。これを踏まえて,具体例を見ながら,課題に取り組んでいくことで,レポートや論文の書き方がわかるようにしてあります。
(6)付属教材として,会話ビデオ,文字化資料(抜粋),提出用ワークシート,教師用解答例など,豊富なデジタル教材が利用できます。そのため,対面授業とオンライン授業のどちらでも活用できます。
詳しくは、ナカニシヤ出版HPをご覧ください。
著者のコメント
中井陽子(大学院国際日本学研究院/教授)
会話を客観的に分析する視点を身に付けることが自身の日常の会話を振り返ることに繋がるという理念のもと、会話データ分析の手法について本書にまとめることができました。本書を活用して会話とはどのようなものかを分析することで、自身の日常の会話を見つめなおし、大学生活や社会生活に活かしていただければ幸いです。