香港危機の深層 「逃亡犯条例」改正問題と「一国二制度」のゆくえ
- 刊行
- 著者等
- 倉田徹、倉田明子(編)
- 出版社
- 東京外国語大学出版会
内容の紹介
大規模デモが発生・拡散した、政治的メカニズムとは?
「一国二制度」は維持可能か? 2047年問題は?
政治・法律・経済・社会・文化・歴史、そして台湾など、
多様な関連分野の研究者たちが、問題の本質に迫る。
編者のコメント
倉田明子(大学院総合国際学研究院/准教授)
香港では今、2020年6月30日に施行された国家安全維持法によって、香港社会を特徴付けてきた自由が急激に失われ、かつてないほどの変化に直面しています。中国政府によるこの法律の導入の直接的なきっかけとなったのは、2019年の香港デモでした。本書は、2019年のデモの背景と経緯をさまざまな角度から考察しています。「香港危機」はこの本の編者の予想を遙かに超えて深刻化していますが、その入り口を理解することのできる1冊です。