アムド・チベット語文法
- 刊行
- 著者等
- 海老原志穂(著)
- 出版社
- ひつじ書房
内容の紹介
東北チベット(中国青海省など)で話されるアムド・チベット語についての本邦初の文法書。同言語が話されている地域や話者、類型的特徴、周辺諸言語との言語接触に関する概況をはじめ、音韻・音声、形態的・統語的特徴、文法範疇、敬語や民俗語彙などの語彙的特徴を豊富な例文とともに網羅的にまとめ、チベット語に特徴的な文法現象である、証拠性(エヴィデンシャリティ)とウチ・ソトについても詳細に記述された言語学的研究。
著者のコメント
海老原志穂(アジア・アフリカ言語文化研究所)
アムド・チベット語は中国青海省、甘粛省、四川省北部で話されているチベット諸語のひとつです。話者は約100万人います。アムドとは東北チベットをさしますが、この地域は近年、文学者や映画監督、研究者を多く輩出していることでも知られています。また、言語学の分野では言語接触などでも注目を集めています。本書はこの言語に興味をもった方にまず手にとってほしい一冊です。