●「マッカコーラ、ドバイへ進出」
http://www.bbc.co.uk/urdu/news/030121_mecca_cola_ua.shtml
「マッカコーラ」という名称の清涼飲料を製造する会社は、ヨーロッパ在住のムスリム間での人気を得た後、次なる中東進出のためドバイで400万本製造する企業協定を結んだ。
この飲料はアメリカのコカコーラの代替品として考案されたもので、9月の工場完成以後、日産50万本の生産能力を有している。
この飲料はまず最初にフランスで販売された後、2週間前にイギリスでも販売が開始された。イギリスではすでに30万リットルが販売された。
マッカコーラ社のトーフィーク・マスルーシー社長は「この飲料によって消費者はアメリカの外交政策に反対する気持ちを表現する機会を得た」と語った。さらにBBCオンラインに「マッカコーラを市場に出す最大の目的は、アメリカの覇権主義とシオニズムに対抗すること、そしてアメリカ製品をボイコットする国々にそれに代わるものを提供することである」とコメントしている。
コカコーラがこのような事態に直面したのは今回が初めてではない。イランの「ザムザムコーラ」もアラブ諸国の市場にかなり浸透している。マッカコーラ社側は、収益の一部をパレスチナ慈善団体に寄付すると発表した。
現在進行中のパレスチナ人によるインティファーダ中、アメリカのイスラエル支援に対してアラブ世界は激しい怒りと悲しみに覆われており、アメリカ製品ボイコット運動が始められている。
この結果、2002年第1四半期におけるサウジアラビアでのアメリカ製品の輸入総額は40%減少した。コカコーラ社はこのボイコット運動が経営に影響したことは認めたが、それ以上の詳細については述べておらず、「当社はいかなる宗教や人種的集団に与していないし、かつて一度たりと政治活動に関わったことはない」と主張している。
情報によると、「愚者のように飲むなかれ、イスラームへの熱情をもって生きよ」とのモットーを掲げるマッカコーラの需要は日に日に増加している。
(訳:曾根佐衣子+Ghalib、2003/02/04)