英語学研究2012
N-gram 分析 †
unigram †
- 全体及びポーランドのランキングでは、favouriteがfavoriteよりも上位
- ところが日本ではfavouriteはランク外
- ポーランドのランキングにおいて、”becouse”という形がランクイン
- →母語(becauseはponieważ)の影響よりも、発音により生じたerrorである可能性が高い
bigram †
- ポーランド語のbigramの1位が”I like”なのに対し、trigramにおいては1~4位が”favourite”を含む表現
trigram †
- 全体に比べ、”my favourite noun”というフレーズが多く使用されている
- 全体とオーストリアの比較:オーストリアのtrigramにおいて”I hope”が上位に来ている
- →英語の”I hope”にあたるドイツ語の”Ich hoffe”はドイツ人がよく用いるフレーズであり、”I hope”の多用は母語の影響?
breadと共起する語(食べ物)について †
- 各国のデータにおいて、”bread”を含むtrigramを検索したところ、以下のような語(※食べ物・飲み物のみ)と共起することがわかった。
- ポーランド:orange juice, butter, cheese, ham, ice cream, bagels, jam
- 日本:milk, tea, butter, rice, coffee, egg, salad, cocoa, corns, green, milktea, penuts, jam, strawberry, etc.
- オーストリア:butter, cheese, ham, jam, marmalade
- イスラエル:cheese, egg, milk, salad
- 台湾:cheese, noodles, chocolate (bread), strawberry (bread)
- スペイン&香港:なし
- 文化差が見られる。
- milkやrice, noodlesといった語が共起することで、NNSらしさが生まれている?
- milkが共起したのは日本とイスラエルのみで、その他の国ではmilkが共起しなかった。
- また、台湾では”chocolate bread”や”strawberry bread”のような形が上位に現れた
- →bread=食パンといった概念がない??菓子パンなどもbreadに含まれる?
- 食事などの文化的な面が、学習者のwritingにおける語の選択に影響を及ぼしていると考えられる。
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