秋学期からの授業に向けて自らが対応すべき「新型コロナウイルス感染対策」

2020.09.25

ほけせん便り 212号
東京外国語大学 保健管理センター
学校医 山内康宏
2020年9月25日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に向けて、その基本である「マスク着用」・「手洗い」・「身体的距離の確保」を励行し「3密」を避ける様に配慮した「新しい生活様式」での日常生活が求められています。また学生の学修機会の確保のために秋学期から再開される大学内での対面授業においても、教職員・学生ともに感染対策を講じていく必要があります。特に大学での感染症対策として「感染源を絶つ」「感染経路を絶つ」「抵抗力を高める」「集団感染の危険性を低減する」ことに則した対応が必要となります。

1.感染源を絶つ

学内にウイルスを持ちこまないことが重要です。従って、教職員も学生も①発熱などの風邪症状がある場合には登校しない様にして下さい。またそのためにも②登校前に検温を行い健康状態を把握します。また③学内の講義棟等の主要な建物の入り口にサーモセンサーが設置されますので入棟時には必ず検温をして、もし発熱している場合は入棟しない様にして下さい。

2.感染経路を絶つ

新型コロナウイルス感染症は、一般に飛沫感染・接触感染で感染するとされています。閉鎖空間で近距離で多くの人と会話するなどの環境では、くしゃみや咳をしなくとも感染を拡大させるリスクがあるとされています。従って、学内では「マスク着用」・「咳エチケット」を原則として下さい*。また、登校したらまず「手洗い」を行う様にして下さい。手洗いは30秒ほどかけて、石けんと流水で丁寧に洗います。手洗いが推奨されるタイミングは、食事の前後、トイレの後、共有のものを触った時、咳やくしゃみ・鼻をかんだ時などです。「手指用の消毒液」は流水での手洗いができない時に補助的に用いられるものですので、基本的には流水と石けんによる手洗いを励行して下さい。

*現時点での「飛沫防止」については「フェイスガード」や「マウスガード」より「マスク着用」の方が推奨されています。

3.抵抗力を高める

自己の免疫力を高めるために、「十分な睡眠」「適度な運動」及び「バランスの取れた食事」を心がけるようにして下さい。

4.集団感染の危険性を低減する

「密閉」を回避して部屋の換気(30分に1回以上、数分間程度・窓を全開する)を行いましょう。また、「密集」と「密接」を回避して、特に会話や発声する時には、身体的距離を2メートル(最低1メートル以上)空ける様に心がけましょう。


何か気がかりな点などありましたら、保健管理センターにご相談ください。

参考:
学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~ (2020.9.3 Ver 4) (文部科学省ホームページより)
https://www.mext.go.jp/content/20200903-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

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