新型コロナ感染症発症に関する学内の対応について

2020年10月26日

保健管理センター
学校医・産業医 山内康宏

(1)注意するのは発症前2日

 新型コロナウイルス感染症の感染経路は、飛沫感染・接触感染が主体と考えられており、状況によってはエアロゾル感染の可能性も示唆されています。また今回の新型コロナウイルス感染症の感染伝搬の特徴は、密閉された空間での多数が集まる(近い距離で)密集した場所や間近で会話や発声する密接な場面において、感染の危険性が高いことであり、その対策の必要性が求められています。

 さらに今回の新型コロナウイルス感染症の特徴は、発症数日前(2日前)から発症直後に感染性が高いことが報告されていること、つまり感染者は症状が無い状態(発症前2日間)から感染源となり得ることです。

 本学における感染対策はこれらを踏まえた上で、管轄保健所(多摩府中)と適宜相談しながら感染対策を行っております。

(2)10月21日に確認された感染への対応

 10月21日に『感染者(抗原検査が陽性)』が判明した後、本学はただちに、本人の健康状態に関する情報収集を行うと共に、本人からその発症の2日前からの行動歴を聞き取り、感染者と接触歴のあった関係者の情報を収集しました。その情報を基に保健所へ連絡・情報共有を行い、感染事例における『濃厚接触者』の特定に協力しました。また加えて、保健所での判断により濃厚接触者に特定されない関係者においても、感染者の行動歴を基に、本学独自に接触歴がある(感染の可能性のある)学内関係者を『接触者』として特定しました。

 『感染者』・『濃厚接触者』については医療機関・保健所の指示に沿い感染対策の対応をすすめました。さらに学内関係者の『接触者』として特定された学生・職員に対しても、最終接触日から2週間の自宅待機の指示を出し、体調管理の指示と経過観察を行っています。また経過観察中に発症した際には、追加対応の必要性について保健所と相談し対応を追加しています。

 現在、すでに自宅待機の期間は2日を超えており、今後たとえ残念ながら発症したとしても、学内に更なる接触者は生まれないものと考えています。

 また学内施設においても感染者の使用した場所について、感染性があると判断される施設はその消毒を、また接触後の経過時間により施設使用の禁止措置等をとりました。

 以上のように、学内関係者の『接触者』の対象範囲を広げ、学内施設の使用禁止措置をとることにより、無症状の感染者を含め、学内での新型コロナウイルス感染症の蔓延を予防する対策をとっています。

(3)皆さんへのお願い

 新型コロナウイルス感染症の蔓延を抑え込むためには、①感染源を絶つ、②感染経路を絶つ、③集団感染の危険性を低減することが重要であり、各個人が対応を徹底することが求められます。

 感染源を絶つこととしては、発熱や体調不良等の症状を発症した本人は、まず学内にウイルスを持ち込まないことが極めて重要です。自己管理として必ず毎朝体温測定を行い、発熱している時には登校しないで下さい。また、同居の家族や接触のあった友人等が発熱している際にも、発熱者が感染している状態であれば接触者は濃厚接触者となり、加えて潜伏期間内(1~14日:中央値5~6日)に発症する可能性がありますので、たとえ本人が無症状であったとしても可能な限り登校や課外活動は控えて下さい。

 感染経路を絶つこととしては、学内での授業及び活動中においては、「マスク着用」を心がけて下さい。マスクは、自分が感染しない様に防御するためにも重要ですが、無症状の人が他人へ感染させない様にする目的で、極めて重要です。もちろん、手洗い・手指消毒も励行して下さい。マウスシールドやフェースシールドのみでは他人への感染リスクの低減に問題がある可能性があります。

 集団感染の危険性を低減することは、3密を回避する様に、授業や活動場所の換気を積極的に頻回に励行し、密集と密接を避ける様に、特に会話や発声時にはマスク着用の上、身体的距離を2mあける様に心がけて下さい。

 ただし、新型コロナウイルス感染症においては感染していても無症状の者もいるため、上記のような対策で、完全に新型コロナウイルス感染症を抑え込むことが難しい可能性もあり、またこれら対策が完全に安全ですというわけにはいきません。各人が常に感染(他人からの感染と他人への感染)の危険性にさらされていることを意識して行動し、お互いに感染症から自分の身を守る感染対策が、他人を感染症から守る感染対策にもつながり、持続的な大学生活の継続につながります。

 また、新型コロナウイルス感染症の接触確認アプリ「COCOA」の使用を推奨します。

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