東京外国語大学の強み

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東京外大は少人数のアットホームな 雰囲気で、先生も素晴らしい方ばかり でした。1、2年目は語学が6コマもあ り大変でしたが、難解なことを学ぶこ とも含め授業が本当に楽しかったですね。学外サークルの「模擬国連」にも 熱中しました。それぞれが各国の代表となり、特定の議題について英語で議論するのですが、大学の授業との相乗効果でとてもためになりました。日本代表として全米大会に派遣されたことも貴重な経験となりました。

国際政治学の研究者になりたくて 大学院に進学したのですが、一日中誰とも話さない日が続き「この生活を30 歳まで続けるのはキツイなあ」と悩んで いました。そんな折、就職情報誌で宇宙開発事業団(現JAXA)の紹介記事にあった『これからは国際的な調整をする人材が必要になる』という一節に惹かれ、入社を決めました。

入社8年目に文部科学省に出向し、 海洋地球課で「地球観測による環境問題への貢献」というテーマに取り組みました。これが2003年のG8エビアンサミットで採り上げられ、04年の「第2回地球観測サミット」の開催につながりました。国際協力による地球観測を推進する過程にかかわることができま した。

JAXAに復帰後は大学院に通い始めましたが、妊娠・出産し3年間の育休を取得。育児・仕事に追われながらも、なんとか博士論文を書き上げることができました。現在は、調査国際部で 調査分析を行っています。近年は宇宙活動の対象が産業などにも広がっているので、幅広く情報収集・分析に取り 組んでいきたいと考えています。

子育てを通して、物事は計画通りにはいかないことを知りました。ですが、 たとえ遠回りしても、その時々でアンテナに引っかかってきたことを一生懸命やれば必ず道は切り拓ける。とことん悩んで、人にも相談しながら最後の決断は自分で下すことを大切にしていま す。自分で決めた道を、どこまでも進ん でいきたいと思っています。

 

プロフィール
杉田尚子(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 調査国際部 専門職 主幹)

東京外大卒業後、一橋大学大学院に進学。95年宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。2000年ハーバード大学大学院に留学。10年公共政策分析博士号取得(政策研究大学院大学)。現在に至る。


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