ポルトガル語
ポルトガルとブラジルのポルトガル語。いまや日本にも話者多数
ポルトガル語は、ブラジルやポルトガルで約1億7千万人の人々の母語であるとともに、アフリカのカーボ・ベルデ、ギニア・ビサウ、サントメ・プリンシペ、アンゴラ、モザンビークなどの主要公用語です。他に、アフリカの赤道ギニアやアジアの東チモールでも公用語のひとつに加えられています。現在、全世界でポルトガル語を用いる人口は2億4千万とも言われ、多様な言語文化を擁する豊かな言語です。20世紀末から日本でも日系ブラジル人コミュニティーが存在し、ブラジルポルトガル語が話されています。もともとは、ポルトガル語はイべリア半島の西側地域で、かつてのローマ帝国の公用語であったラテン語が口語化し、方言分化したものです。スペイン語やフランス語、イタリア語などと近い関係にあるロマンス諸語のひとつです。12世紀に成立したポルトガル王国とともに発展し、13世紀以降、豊かな文学伝統を育んできました。さらに15世紀には、他のヨーロッパ諸国に先駆けて海外進出を遂げ、16世紀前半までアフリカ沿岸やインド洋地域,極東でポルトガルは活躍し、ポルトガル語は日本が最初に直接接触したヨーロッパ語でした。
ポルトガル語専攻では、入学後の1,2年次に集中的な言語教育が行われます。3,4年次になるとそれぞれの学部のコースに開講されている専門的な演習科目(ゼミ)に教育の中心が移ります。テーマや関心に応じて履修プログラムを設計することができ、ブラジルやポルトガルをはじめとするポルトガル語圏の社会、経済、政治、歴史などをはじめとして、文学や言語、文化研究、開発支援の問題などを学ぶことが可能です。入学時から新入生の教育を担当する専攻語のスタッフとしては、ポルトガルやブラジルの言語や文学、歴史、ブラジル研究などを専攻する教員があたっています。
講義紹介(抜粋)
地域言語
- ポルトガル語文法
- ポルトガル語会話
- ポルトガル語講読
- ポルトガル語作文
- ポルトガル語聴解
ポルトガルおよびブラジル周辺地域の協定校
ポルトガル
- コインブラ大学
- リスボン大学
- ポルト大学
ブラジル
- リオ・デ・ジャネイロ州立大学
- パラナー連邦大学
- カンピナス州立大学